(二)-20
文字数 433文字
チェックポイントになる小惑星八八七九八号は、レーダーになかなか姿を現さなかった。ジョージとシッコはレーダーとにらめっこをしながら、この危険な小惑星帯に留まっていた。
二人はおかしいなと思いつつ、航路局が提供するデータベースで検索してみたが、そんな小惑星の登録はなかった。
二人は迷い始めていた。その小惑星が航路局データベースにないのであれば、チェックポイントもないことになる。
しかし、シュンたちはそれに向かって既に去って行った。船足はあちらが勝るとはいえ、彼らが既にチェックポイントを過ぎていたとしても、それを追いかければ自分たちだって小惑星八八七九八号にたどりつけているはずだった。しかし、いくら進んで行ってもそれらしきものは見当たらなかった。
レーダーを見てシュンたちに確認しようかと思ったが、彼らは既にレーダーの範囲外に出てしまっていた。無線の呼びかけにも応じなかった。
小一時間、この宙域に留まり、どうするか二人で考えたが、結局結論が出なかった。
(続く)
二人はおかしいなと思いつつ、航路局が提供するデータベースで検索してみたが、そんな小惑星の登録はなかった。
二人は迷い始めていた。その小惑星が航路局データベースにないのであれば、チェックポイントもないことになる。
しかし、シュンたちはそれに向かって既に去って行った。船足はあちらが勝るとはいえ、彼らが既にチェックポイントを過ぎていたとしても、それを追いかければ自分たちだって小惑星八八七九八号にたどりつけているはずだった。しかし、いくら進んで行ってもそれらしきものは見当たらなかった。
レーダーを見てシュンたちに確認しようかと思ったが、彼らは既にレーダーの範囲外に出てしまっていた。無線の呼びかけにも応じなかった。
小一時間、この宙域に留まり、どうするか二人で考えたが、結局結論が出なかった。
(続く)