第15話 新メンバーを紹介するぜ
文字数 1,130文字
モカがリニアで調整区域9番ゲートに到着する。
後ろに小柄な女子中学生を連れて。
丁度よいタイミングで海からアプローチ航路を通り、境川ゲートに到着したキャラバン隊。
船を停泊し、元気よく丘を登ってくる。
公民館前広場に全員集合
あ! 教授お疲れ様です、ささ、こちらへ、お掛けください。
ゴマ君、お茶お願いできる?
教授、温かいものと冷たいもの、どちらがいいですか?
ゴマ君、温かい方でお願いします。
(チャイのいつもの冗談かと思ったら、本当だったんだ。昔は海洋州国防学の重鎮だったのに、スピリチュアルに傾倒しちゃった教授。俺、憧れていたんだよ)
サフラン先生とリコリス、いつの間にか手を取り合い、お互い言葉にならず涙をこぼしていた。
一緒にグリズリー君も涙ぐむ。
ぼーっと見とれるクローブとゴマ、ヒノキと村長さん。
そのとき、モカの後ろに隠れていたビオラが前に出て、
クローブです。
ビオラちゃん、ここではみんな対等なの。老若男女、教授も中学生も同じ立場よ。
卑屈にならないで堂々としていていいの。これからそういう発言はNGだから。
(だんだんエキサイトしてきた)いじめ、差別、虐待、絶対撲滅!!