Ⅶ. the sprouting love ♯19
文字数 288文字
「立華っ!」
突然頭に響いたのは、わたしを呼ぶ男の人の声。
「大丈夫か? 立華」
この声は……。
「ル……カ……さん?」
ルカさん、また、助けに来てくれたの?
「俺だ。浅桜だよ」
「あ……さ、くら……くん?」
頭の奥で声が反響している。途端に視界がぐにゃりと歪んだ。
「おい、これ保健室行ったほうがよくないか?」
辺りが騒がしい。けれど、瞼が重い。目を開けていられない。
さっきわたしに言いがかりをつけてきた本城先輩達と、浅桜くんが言い争う声が微かに聞こえる。
わたしを守ってくれたんだろうか? だとしたら、今気を失うわけにはいかない。わたしがちゃんと話をしなくちゃ……。わたしが……。
突然頭に響いたのは、わたしを呼ぶ男の人の声。
「大丈夫か? 立華」
この声は……。
「ル……カ……さん?」
ルカさん、また、助けに来てくれたの?
「俺だ。浅桜だよ」
「あ……さ、くら……くん?」
頭の奥で声が反響している。途端に視界がぐにゃりと歪んだ。
「おい、これ保健室行ったほうがよくないか?」
辺りが騒がしい。けれど、瞼が重い。目を開けていられない。
さっきわたしに言いがかりをつけてきた本城先輩達と、浅桜くんが言い争う声が微かに聞こえる。
わたしを守ってくれたんだろうか? だとしたら、今気を失うわけにはいかない。わたしがちゃんと話をしなくちゃ……。わたしが……。