オマケのニャンコ⑭

文字数 2,289文字





どもー!

作者代理のアイ・キャットでーす!


今日のオマケは、前回登場した言い伝えの猫の(たた)りについてお話しします


少々ホラーな内容なので、前日の夜にアップしようとしたら、間に合いませんでした。

1日遅れとなりましたが、お楽しみください


話の内容自体は怖くはないと思うので、ご安心くださいませ








といいながらも、タイトルバックはやけにオドロオドロしいぞ



ですね……




それ、久しぶりに見たにゃ。

過去画像の使いまわしにゃね



このボスの画像は7話以来ですね



さすがよく憶えてますね



尊敬するボスのことなら、なんでも記憶していますから



尊敬するボスが貞子になっててもええんですか



アタシは化け猫なんかになりたくないわぁ



Yeah、ワタシもデス



ばばば、化け猫!?

こ、怖いよぉ……っ!



みなさん、リアクションに個性がありますね~


それではこのジロリ組のメンバーと共に、猫の祟りは本当にあるのかを深堀りしていきましょ~!




じつは人間社会には、

猫を殺せば七代祟(しちだいたた)という言い伝えがあります


これは、猫が執念(しゅうねん)深い魔性の動物だから、殺すと子孫まで祟るという俗説なんです



クソだな!



えっ、クソですか?



だって俗説って、根拠もねぇのに伝わってるってことだろ


それに当たり前のように殺すと祟ると言ってるけどよ、そもそも相手を殺してるんだから恨まれるのは当然だ!


執念深いもクソもねぇって!



なるほど!



私も同感ですね


執念深い生き物だから恨まれた、だから仕方がない――


まるで人間の責任転嫁(せきにんてんか)したい思惑(おもわく)が見え隠れしているような気がしてなりません



仮に殺されるまではいかなくても、普通ボコボコにされれば執念深くなくても忘れにゃいよ


なにせ猫は記憶力が良いにゃ。

印象的な物事は一生残るにゃも


たとえそれが1回きりの出来事でも、脳にしっかりと刻みつけられるのにゃ!



マウティスに同調するのは嫌だけど、その言い分にはアタシも賛同するわぁ



ひどい目に遭ったコトを忘れるなんて、よほどのイレギュラーが発生しない限りアリ得マセン



俺もそう思うぜ。

もしボコボコにされたことを忘れてたとしたら、そいつちょっとオカシイんじゃねぇの?







どんだけアホやねん







では、皆さんの意見をまとめますと……


猫は執念深いのではなく記憶力が良いのであって、殺すと祟られるのは当然だ、という結論でよろしいですね?



おーよ。

つーか、やられたらやり返すのは別に猫だけに限った話じゃねぇだろ



むしろ人間のほうが祟りに関する話は多いにゃも


たとえば日本の有名な三大怨霊は、

①菅原道真

②平将門

③崇徳天皇


どれも人間にゃも!



その三名は、人間どころか祟り神として神ポジに昇格してますね



祟りがキッカケで神になるって、フザけてね?



恨まれるのがコワイから拝んでおけ、みたいなノリですかネ?



ナントカの神とか、こんなの後付けでいくらでもどうとでもなるんじゃないの?



そーだよな。

これに比べたら、猫の祟りなんてカワイイもんだ



ボ、ボク思ったんですけど……


ほ、本当は……、

ね、猫の祟りなんてないんじゃ……?



う~ん、それはどうだろうなぁ



なんともいえないにゃねぇ



祟りを立証できる明確な証拠はないですからね



結局のところ、信じるかどうかはあなた次第って話になってしまいますよね


そういえば、作者の身近に猫の祟りに関する話がありまして



ほぅ?



ある主婦の体験談なんですけど



にゃはー!

さては猫に祟られたにゃね?



ええ。いきなりネタバレ喰らっちゃいました……。

とにかく、その方はとても感情の波が激しく、暴力的な人だったのですよ



ゲッ、下外道(ゲゲドウ)さんみたいな人だ……!



その主婦は猫を飼ったものの、飼い猫の粗相(そそう)に腹を立て、叩いたり暴言吐くなど暴力をふるうようになりました



ひどいわねぇ



それからは機嫌が悪くなると、飼い猫に当たることもしばしばでした



八つ当たりは、よくナイデス



やがて主婦の身のまわりに異変が現れはじめました


主婦の夫はペットを粗末に扱っていたことを夫は知りませんでしたが、夫婦仲は険悪になり……


ほかにも運転中に車が突然壊れたり、長期間体調不良に見舞われて何週間も寝込んでしまったり、不運な出来事が相次ぐようになりました



嫌な予感がしますね……



そして悲劇は起こりました。

飼い猫が家から脱走し、車に()かれて死んでしまったのです



マジかよっ!



その後しばらくして――

主婦は水難(すいなん)事故に()い死亡しました 



ええええっ!?



彼女は釣りを楽しむために海へ出かけたのですが、突然足を滑らせて海に転落したのです


助けを求めましたが救助が来るのが遅く、しまいには波に呑まれ、ついに帰らぬ人に……


その主婦は小奇麗な女性でしたが、何度も岩に叩きつけられて、顔は見る影もないほどグチャグチャになっていたそうです 



エグッ!



これら主婦の異変や死因に、猫の呪いだとか祟りが関係しているのかどうかはわかりませんけどね



いや、関係してんだろ



だとすると、猫の祟りは実際にあるということになりますけど



ところで、その主婦の飼っていた猫はどんなヤツだったんだ?



おとなしくて、気の弱いオス猫だったそうです



にゃはー!

新入りみたいな猫にゃね!



ということは――



ゲゲドウの事故は、やっぱりオメェが呪ったんだな!



ええええっ!?

ち、違いますよぉぉぉ!



そう隠すなって。

ホントは心の底でスゲー呪ってたんだろ?



だ、だから、違いますってばぁ~!





えー話の途中ですが、

新入りコウくんの誤解はなかなか解けそうにありませんので、今回はこのへんでおひらきにしたいと思います


最後まで読んでいただき、ありがとうございました~!





























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登場人物紹介

ボス ♂

野良猫。先代の跡を継いでジロリ町のボスの座についたが、自身は平和主義でもあり自由を求めているのであまり乗り気ではない。非常にケンカが強く、疾風の猫パンチを見切れるものはいないという。

(本名:プルート 通称:ボス、親分、リーダー、カシラなど)

マウティス ♀

ボスファミリーの一員。野良だが先代ボスの子。

「にゃも」など、しゃべり方に独特の趣がある。とてもしたたかな性格で賢いが、食い気には勝てず、好物のニャオ☆チュールを手に入れるためなら平気で他者を利用する。

インテリ ♂

ボスファミリーの一員。飼い主の老夫婦が死亡したことにより野良となる。猫にしては博学で語学も堪能。トリ語も解する。その冴え渡る知能を活かし、組織の交渉役として縄張りの維持に努めてきた。

(本名:あずきちゃん、肉球があずきに似ていることから命名されたが彼は気に入っておらず、しばしば違う名を名乗る)

キンメ ♂

飼い猫。多頭飼育崩壊から生き残り、ボランティアらによって関東在住の住人のもとへ譲渡され、ジロリ町に移住する。当時の名残が残っているせいか、口調は大阪弁。明るいキャラでよくしゃべる。

(本名:なし、名前がなかった。名づけられたのは譲渡先に行ってから。目が金色なのでキンメとなる)

ミミ ♀

飼い猫。耳の形に特徴がある。麗しの三毛猫を自称しているが、発情期に誰も寄ってこなかったという悲しい黒歴史を持つ。ヒカリモノに目がなく、自身の首にもキラキラネックレスを身につけているが、あちこちに引っかけて壊すので飼い主に呆れられている。随時彼氏募集とのこと。

ヨウ ♂

飼い猫&洋猫。飼い主の目を盗んでしばしば脱走する。自慢の毛を維持するためいつも毛づくろいしてばかりいる。海外ブリーダーのもとで育てられたため、日本語がやや片言。生まれたばかりの兄弟が多数いるが、引き合わせてもらえないのであまり仲良くはない。

??? ♂ 

ちょっと汗かきすぎな新入り猫。どうも様子がおかしい……。


ちなみに猫は肉球からしか汗をかかない。顔グラではわかりやすさを重視して強調している。

モブニャン

ネコの集会に参加する猫たち。集会への参加期間の浅い猫は下っ端になる。モ〇ニャンという某キャットフードに名前が酷似しているが関係性はない。

モブニャン

ネコの集会に参加する猫たち。集会への参加期間の浅い猫は下っ端になる。モ〇ニャンという某キャットフードに名前が酷似しているが関係性はない。

アイ・キャット

i〇adを所有する謎の猫。その便利グッズで猫に関する豆知識や雑学を解説してくれる。

ストーリー上には登場しない。

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