ロシアと戦争の預言

文字数 33,811文字

現在、ロシアがウクライナに侵攻して両国の間で戦争が行われている状況です。
ファティマ、またはガラバンダルに出現した聖母マリアの預言では、現在の状況に関するのでは
ないかと思われるような予言がいくつかされています。

ファティマの預言では、出現した聖母マリアは第一次世界大戦の終結後、人々が神に背くのを
止めないならその罪を戦争や飢餓、教会と教皇の迫害という形で罰せられ、また
「このことを避けるために、私は私の汚れなき御心へのロシアの奉献と、初土曜日の償いの
 聖体拝領を求めるために来るでしょう。もし私の要求が顧みられるならば、ロシアは回心し、
 平和が来るでしょう。
 もしそうでないならば、ロシアは戦争と教会の迫害を引き起こしながら、その誤謬を世界中に
 広めるでしょう。善い人々は殉教し、教皇は多く苦しみを受け、さまざまの民族が
 絶滅させられるでしょう」という預言を残しています。

また、1962年スペインのガラバンダルという村の4人の少女に大天使ミカエル、
聖母マリアの出現があり、その時に聖母マリアより
「神は超自然の領域についての警告をなさるであろう。地上の全ての人はそれを見聞きするであろう」
というメッセージと共に、世界が警告を無視し奇跡を目の当たりにしても神に立ち返らなければ
神から送られることになる懲罰のビジョン(幻視)を見せられたそうです。

その懲罰のビジョンは非常に恐ろしいものだったらしく、4人の少女はその恐ろしさに絶叫し、
見守っていた周囲の人たちは戦慄します。
懲罰の内容は、非常に多くの人々が苦しみ、ものすごい恐怖で叫んでいる場面だったそうです。

聖母は、これからあたかも教会が消滅するかのような印象を与える時代になるのでこの大試練が来て、
教会は恐ろしい試練を経験するだろうと少女達に説明します。
少女達は聖母に、この大試練は何と呼ばれるものか尋ねたところ、聖母はそれは共産主義ですと
告げます。そしてそれは、直接神から来るという事が示されます。


どうやら、信仰における世の中の状況というのは、あまり良くない現状のようなんです。
そのために、今は世界に対して神からの警告が発せられている…という状況になっている
可能性があります。

それは世界の各地に報告のある聖母マリアの出現と、その時に語られた預言、メッセージの内容に
それが示されています。
今からおよそ200年ほど前から、聖母マリア出現時のメッセージや預言は警告的、または悲哀的な
様子のものが多く見られるようになっています。

1846年にフランスのラ・サレットという所であった聖母出現では、今の世の中が
どのような状況にあるのかが語られています。
それを一部抜粋して紹介します。


・ラ・サレットの預言(抜粋)

「わが聖子の聖職者である司祭たちは、その邪(よこしま)な生活により、聖なる神秘の
 儀式における不敬と不信心により、彼らの金銭への愛により、名誉と快楽への愛により、
 不潔の汚水溜めと化してしまいました。そうです、司祭は復讐を招いています、復讐は
 彼らの頭上にのしかかっています。
 
 災いなるかな、不忠実とよこしまな生活によって再びわが聖子を磔刑に処している司祭と
 神に奉献された者たち! 神に奉献された者たちの罪は天に向かって叫び、復讐を呼び求めています。
 そして今、復讐は彼らの戸口にあります。
 人々のために憐みと赦しを請う者が一人も残っていないからです。
 
 もはや寛大な者はいません、この世のために、永遠なる者に汚れのない生贄を奉げるのに
 ふさわしい者はもはやいません。」


「神は前例のない仕方でお打ちになられるでしょう。災いなるかな、地上に住む者たち! 
 神は人類に対して御怒(おんいか)りを尽くし、だれ一人として、連続するかくも多くの
 苦しみから逃れることはできないでしょう。」


「神の民の長、指導者たちは祈りと償いを怠ってき、デヴィルは彼らの知性を曇らせてきました。
 彼らは、いにしえのデヴィルが彼らを滅ぼすためにその尾で掃き落とそうとする、
 さまよえる星と化してしまいました。古の蛇が、あらゆる社会を治める者たちのあいだに、
 そしてすべての家庭に分裂を引き起こすのを、神はお許しになられるでしょう。
 身体的、精神的苦しみが襲うでしょう。神は人類を思うがままにさせ、35年以上もの
 あいだ、天罰を次から次へと送られるでしょう」


「人間社会は恐ろしい罰と至極重大な出来事の前夜にあります。人類は鉄の鞭によって支配され、
 神の怒りの杯を飲む覚悟をしなければなりません。」


このあたりの預言では、教会及び世の中の信仰が緩んでいく事によって
それについての罰が下される直前である事が語られています。

黙示録の一節にも、七つの頭と十の角を持ち七つの冠をかぶった赤い龍がその尾で
天の星の三分の一を掃き寄せ、地に投げ落とした…という箇所があります。
この預言は、その事を指しているものと思われます。


「1864年に、おびただしい数のデーモンと共にルシファーは地獄から解き放たれるでしょう。
 彼らは徐々に信仰を取り除いてゆくでしょう、神に奉献された者たちの信仰でさえも。
 デーモンたちは、もし彼らが特別な恵みを与えられていなければこれら地獄の天使たちの
 霊を帯びることになるというまでに、彼らを盲目にするでしょう―いくつかの修道会は
 あらゆる信仰を失い、多くの霊魂を失うことでしょう。」


「悪書が地上に溢れ、闇の霊は、全世界至る所で、神への礼拝に関わることすべてにおいて
 怠慢を広めるでしょう。闇の霊は物質界に絶大な力を有し、それらの霊を礼拝するための
 教会が存在するでしょう。人々は、司祭でさえが、これらの邪悪なる霊によって、
 一つの場所から他の場所へと運ばれるでしょう、彼らは、謙遜、慈悲、そして神の栄光への
 熱意の霊である、福音書の中で語られている良き霊によって導かれてこなかったからです。
 時には、死人や死んだ義人が生き返るでしょう。」


死人や、死んだ義人が生き返るとは、悪魔や悪霊が人を惑わすためにあたかも
体を得たように昔の義人の姿を取ってこの世に現れるという事と言われています。

メジュゴリエという所に、現在聖母マリアが出現しているという情報がありますが、
これについては本物という説と偽物の出現であるという2つの説があって紛糾しているようです。
今のところ真偽は不明のようですが、仮に、これが偽の出現だとするともしかして
この様に現れたりする事があるのかも知れません。


「主に対する真の信仰が忘れ去られると、各個人は自分に頼むようになり、同族の者たちの間で
 優位に立とうと望むでしょう。教会だけではなく市民の権利が廃され、規律や正義が踏みにじられ、
 国や家庭への愛は失せて、殺人、憎悪、嫉妬、虚偽、争いだけが見られるでしょう。」


「すべての世俗的政府は、一つの、共通の計画を持ち、その計画とは、物質主義、無神論、
 観念論、そしてあらゆる悪徳に道を開くために、あらゆる宗教的信条を排し、
 取り除くためのものです。」


この辺りに預言されている事は、共産主義が政府そして世の中に支配的な力を持つことが
言われていると思えます。共産主義の背景にはサタン主義思想があり、世の中から信仰を奪い
人を暴力や欺きによって奴隷のように支配下に置くことが目的ともされています。


「1865年に、様々な聖なる場所が冒涜されるでしょう。修道院では、教会に従っている
 者たちが腐敗し、デヴィル(悪魔)はすべての者の心の王のような存在となるでしょう。
 宗教的共同体を監督する者たちが、彼らが受け入れなければならない者たちに警戒を
 怠りませんように。デヴィルは修道会に罪びとを送り込むためにあらゆる手を使うからです。
 その結果、無秩序と肉の快楽が全地に広まるのです。」


「フランス、イタリア、スペインそしてイギリスは交戦するでしょう。道路を血が流れるでしょう。
 フランス人はフランス人と戦い、イタリア人はイタリア人と戦うでしょう。続いて全面的戦争
 が起こり、それはひどい戦争となるでしょう。イエズス・キリストの福音が忘れ去られて
 しまったゆえ、一時、神はフランスとイタリアのことを思い起こされないでしょう。悪人たち
 はあらゆる邪悪な方法を用いるでしょう。人間は互いに殺戮し合い、家々においてさえ
 大虐殺が行われるでしょう。」


この辺りでは、世界中に戦争、争乱が拡大していく事が預言されています。
預言のあった時期を考えれば、第2次世界大戦の事を指しているとも思えますが、
今起こっているロシアとウクライナ間の戦争もこれから他の国々に拡大して行っても
全く不思議ではない情勢に思えます。

争乱が拡大しても大丈夫なように、念のため、今のうちに食料品や生活必需品は少しづつでも
備蓄しておいた方が安心と思えます。

またロザリオの祈り、それかお経によって神仏に祈ることもとても重要な状況になっている
と思えます。それと、預言の中でも触れられていますが、なるべく過食や性欲など欲を少なくする、
いわゆる生活の清めも非常に重要な事と思います。
祈りや願いは、心、生き方を清めればより効果が高くなるものと言われていますから…


「義人は大いに苦しむでしょう。彼らの祈り、彼らの償い、彼らの涙は天に届き、神の民の
 すべてが赦しと憐みを乞い、私の助けと仲介を嘆願するでしょう。その時
 イエズス・キリストは、その正義と大いなる憐みの行いによって、御自分の天使たちに
 すべての敵たちを殺すようお命じになるでしょう。突然、イエズス・キリストの教会の
 迫害者たち、また罪に屈したすべての者たちは滅び、地上は砂漠のようになるでしょう。
 そして平和が訪れ、人間は神と和解するのです。
 イエズス・キリストは仕えられ、崇拝され、讃えられるでしょう。至る所で愛が
 栄えるでしょう。新しい王たちは聖なる教会の右腕となり、教会は、イエズス・キリストの
 徳に貧しくも熱心に倣うことによって、強く、謙遜で、敬虔なものとなるでしょう。
 福音は至る所で説かれ、人類は信仰において大いなる進歩を遂げるでしょう、
 イエズス・キリストの働き手たちは一致し、人は神を畏れて生きるからです。」


「人間のあいだのこの平和は長くは続かないでしょう。25年の平和で、豊饒な収穫期は、
 地上のあらゆる紛争の原因が人の罪であるということを人間に忘れさせるでしょう。」

ここでは、地上が砂漠のようになった荒廃の後に、一時的な平和が訪れる事が言われています。
別の預言では、暗黒の3日間と呼ばれる超自然的な出来事が起こるという事が語られています。
それにより多くの人が亡くなるともされています。
そして、荒廃の後に平和が訪れるとはありますが、その平和もわずか25年で終焉してしまう事も
語られています。


「大地は、(広範囲にわたる伝染病や飢饉に加えて)あらゆる種類の大災害に打たれるでしょう。
 最終戦争に至るまでの一続きの戦争が起こるでしょう、その一連の戦争は反キリストの
 十人の王たちによって戦われ、それらの王のすべてが一つの同じ計画を持ち、彼らが
 世界の唯一の支配者となるでしょう。このことが起こる前に、世界に、いわば偽りの平和が
 訪れます。民は娯楽のことしか考えません。悪人はあらゆる罪に身を任せるでしょう。
 しかし、聖なる教会の子供たち、私を信じる子供たち、わが真の従者たちは、神への愛や、
 私にとって最も貴いあらゆる徳において成長することでしょう。謙遜に聖霊によって
 導かれる者たちは幸い!年を経て時が満ちるまで、私は彼らのそばで戦うでしょう。」


「自らをイエズ・キリストに仕えていると言い、内心では自分自身に仕えているだけの者たちよ、
 震えおののきなさい、神はあなたたちを御自分の敵どもに渡されるからです、なぜなら
 聖なる場所が腐敗した状態にあるからです。多くの女子修道院がもはや神の家ではなく、
 アズモデとその同僚の放牧地です。いにしえの蛇、不潔の主と交信する偽りの処女である
 ユダヤ人の修道女から反キリストが生まれるのはこの時です、彼の父親は司教です。
 反キリストはその誕生に際し、冒涜の言葉を口にします、彼には歯があり、一言でいえば
 彼は受肉した悪魔です。彼は恐ろしい金切声を発し、彼は不思議を行い、彼は不潔だけを糧に
 するでしょう。彼の様にデヴィルが受肉したのではありませんが、彼には兄弟があり、
 彼らは悪の子供たちとなるでしょう。十二歳の時に、彼らは勝ち取った華々しい勝利で
 注目を浴び、間もなく彼ら一人一人が、地獄の軍勢に援護された軍隊を率いるでしょう。」


ここでは反キリストが生まれる事が語られています。反キリストは人間ではなく受肉した悪魔で、
超自然的な存在のようです。これがいつ起こる事かの時系列は不明ですが…。

また反キリストの十人の王が同じ一つの計画を持ち、世界の唯一の支配者になる事が予言されて
いますが、前々から世に支配力を持つサタン主義的な組織が世の中の裏に存在していて、
それは今までの体制、宗教を廃し新たに統一的な一つの政府と一つの宗教を作り上げる計画を
持っているという話があります。そして多くの人を強制的に従わせ、従わない者を殺させる
といった預言は黙示録にもあります。

どうなるかはわかりませんが、もし世界統一政府が実現されるとしたら、それは抑圧的な
共産主義思想による人民統治が行われる政府といった事になる可能性も考えられます。


「季節は異変をきたし、大地は未熟な作物しかもたらさず、諸星はその軌道を外れ、
 月は赤身を帯びたかすかな光しか発しなくなるでしょう。水と火が地球を震わせ、恐ろしい
 地震が山々、都会などを飲み込むことでしょう」


人間によるなものだけではなく、特異的な自然現象や災害も発生する事が預言されています。
2000年代に入ってから、夏の異常な高温や集中豪雨が毎年のように発生していますが、
これは預言が実現しつつある事の証拠かも知れません。

また内容は後ほど書きますが、暗黒の三日間という超自然的な出来事が起こるという事も
前々から様々な所で預言されています。


「ローマは信仰を失い、反キリストの座となるでしょう」

「反キリストと共に空中のデーモンは、地上と空で大いなる不思議を行い、人間はますます
 堕落してゆくでしょう。
 神は御自分の忠実な僕たち、また善意の者たちを護られるでしょう。あらゆる場所で福音が
 説かれ、あらゆる国のあらゆる人々が真理を知ることでしょう」


これも、ローマにいずれは反キリスト、サタンの座が立つ事が前々から色々な所で
預言されています。それがいつどのような形でそうなるのかは、やはり今のところ不明ですが…。

また空で大いなる不思議が行われるとありますが、もしかしてこれは未確認飛行物体、
UFOと呼ばれる一連の現象の事を指しているのかも知れません。
いわゆるUFOは自然現象の誤認、または宇宙人の乗り物とされていますが
この預言からすると、実はUFOとは悪霊による現象で、人類は神ではなく宇宙人によって
作られた…と人を騙すための目的で出現している可能性があります。

サタンや悪魔と呼ばれる存在と交信している可能性のある各国の政府もこれに協力し、
テレビ等でUFOがいかにも他の惑星から来ている宇宙人の乗り物であるかのように放送したり、
また映画等の創作物でもUFOと宇宙人を登場させてそういった認識の刷り込みを行っている
のかも知れません。

ベイサイドという所でヴェロニカ・ルーケンという女性にイエスキリスト、聖母マリアの
示現があり様々なメッセージが託された事例があるようですが、その中でUFOについての言及が
あり、それによるとUFOは人々に他の惑星にも生命があると誤認させるための
悪魔の計画であり、生命は地球上にしか創造されていなく、他の惑星に生命が居たら
私は聖書の中でそう教えただろうという事がヴェロニカ・ルーケンに示現した
イエスキリストによって語られたという事が言われています。

また同じくベイサイドの聖母のメッセージとして、地球の上空を横切っているそれらの物体は
サタンが送り込む地獄からのもので、この時代における偽の奇跡であり、また霊魂のための
戦いが進むにつれてますます現われ方が顕著になるという事が伝えられています。

少し前に、アメリカの国防省がUFOを調査する部署を設立したというニュースがありましたが、
これは政府もサタンの計画に連動して協力している事を示しているのかも知れません。

また、空想的なものとは思いますが、いずれ政府の公式発表として宇宙人は存在したと世界的に
大々的な発表がされ、それだけではなく正体は悪魔の宇宙人をテレビなどのメディアで
世界中に放送し、世間の多くの人をペテンにかけ従わせてしまう、そんな事態もあったり
するのかも知れません。

以前よりUFOは他の惑星より飛来していて、政府の陰謀によって隠されているという事が
言われてましたが、UFOの正体は実は悪魔、悪霊による霊的現象で政府はそれを宇宙人によるものと
思い込ませようとしている、という事が本当の陰謀なのかも知れません。

またUFOはアヴェマリア、天使祝辞などの祈りによって逃げていくという事も言われています。
もし万が一、空にUFOらしきものを見かけ身の危険まで感じるような事態がありましたら、
祈りに頼るのが安全な回避方法という事になるのではないかと思います。


「教会は没落し、世界は狼狽することでしょう。しかし今、神の霊に満たされた
 エリアとエノクが現れるでしょう。
 二人は神の力によって説教し、善意の者たちは神を信じ、多くの者たちが慰められるでしょ  
 う。」


どうやら、黙示録で語られている終末に現れるという二人の預言者は
エリア(エリヤ)とエノクの二人を指すようです。

預言者エノクは旧約聖書で神と共に歩み、神が取られたので地上から居なくなったとあり、また
バアルの司祭450人と対決し勝利した預言者エリヤは、その最後は天から炎の戦車が迎えに
来てそれに乗り込み地上を去ったとあります。

エリヤとエノクは共に死なずに天に引き上げられていて、それは終末の時代に
殉教するためであるという解釈もされているようです。
もしそれが正しかったら、ラサレットで語られた預言は旧約聖書の内容とも一致している
という事が言えると思います。


「エリアとエノクは聖霊の賜物によって大いに前進し、反キリストの悪魔的退廃を
 非難するでしょう。災いなるかな、地上に住む者たち!血まみれの戦争、飢饉、疫病、
 伝染病が襲うでしょう。怖ろしくも空から動物が降ってくるでしょう。都市をゆり動かす
 ほどの雷雨、国々を飲み込んでしまう地震があるでしょう。」


戦争、飢餓、疫病に加え、空から動物が降ってくるなど超常的な怪異も起こる事が
預言されています。
以前から空から魚やその他の動物など不可解なものが降って来る現象がある事は
知られていますが、それは竜巻や鳥など他の動物が運んだものという説明がされていました。
しかし、このラサレットの預言によれば、それは天からの警告の一種である事が
語られています。


「空中に人の叫び声が聞かれるでしょう。人々は壁に自分の頭を打ちつけ死のうとする
 でしょう、その一方で、死は人々にとって苦しみであるのです。血はいたる所で流される
 でしょう。もし神が試練の時を短くされないなら、一体誰が勝利者となるでしょう。
 義人の血と涙と祈りとを通して天主はなだめられ給うでしょう。エノクとエリアは
 殺されるでしょう。異教のローマは消え失せ、天からの火が降り、三つの大都市を焼き尽くす
 でしょう。」


空中に奇怪な音の響く、アポカリプティック・サウンドと言われる現象が知られていますが、
それももしかして天からの警告であるのかも知れません。
そして、かつてソドムとゴモラであったように天から火が降り、どこかの特定されていませんが
三つの大都市が焼き尽くされてしまうという事が預言されています。

「自分たちの中に生き給う真のキリストを崇拝してこなかったゆえ、人びとは自らを
 迷うがままにさせるのです。こうしたことはすべて彼らのただなかに生き給う
 真のキリストを礼拝しなかったために起こるのです。時はきました、太陽は暗やみ、
 信仰だけが残るでしょう。」


ここでも、太陽が暗闇になるという事が繰り返し述べられています。
聖書の記述にも終末の時、その時に起こる艱難の後に、たちまち日は暗くなり、月はその光を
放つのをやめ、星は空から落ち、天体は揺り動かされるだろう という事が記されています。

いつも変わらず光を放ち、規則的に動く事が当然と思われている天体に、現実とは思えない
動きが生じ世界中の人々が神の存在と力をはっきり認識する、そういった出来事が起きる
のかも知れません。

また日は暗くなりというのは、より具体的な預言として、終末の時期には暗黒の三日間という
出来事が起こるという事が様々な所で語られています。


・暗黒の三日間

200年ほど前から、様々な聖人・幻視者・神秘家によって、暗黒の三日間という出来事が
あるという事が語られて来ました。

暗黒の三日間とは具体的にどういう出来事かというと、ラ・サレットの聖母の預言の中にも
ある通り、太陽、月、星は全く光を失い、また多数の人が亡くなると預言されているものです。
それだけではなくて、天からの火が地上に降り注ぐ、または更なる霊的な災害が起こる事も
様々な人達によって語られています。

18世紀、イタリアのシエナに、福者アンナ・マリア・タイギというカトリックの女性が
居ました。21歳の時に聖母マリアの出現を受け、主の御心を優先させなさいという啓示を
授かり、7人の子供を育てながら夕食後には毎日家族全員に祈りをさせ、家計を助けるため
深夜3時まで働き、そして2時間の睡眠の後に早朝5時からの教会のミサには毎日出席する
という徳高い生涯を送った福者の方でした。

福者アンナ・マリア・タイギは自分に近づいてくる太陽のような不思議な光に
様々な知識、預言を与えられるという神霊の力の賜りが与えられ、当時の教皇ピオ7世や
ナポレオンの未来を預言したり、教皇ピオ7世がフリーメーソンから命を狙われている時は
ここに行ってはいけないとか、ここに居てはだめだとか前もって知らせたりもしていました。
また教皇の死期を知らせたのもアンナでした。その後も、次の教皇レオ12世の身の上に
起こる事を預言し身辺を守ったり、教皇の死期や次の教皇の選出名や選出日まで預言したり、
ローマで起こる革命や教皇領が取り上げられること、その時代の戦争なども預言しました。

その福者アンナ・マリア・タイギは、人類に下される2つの罰という預言を
残しています。

「神様は、2つの罰をお下しになるでしょう。1つは、戦争、革命。あるいは地上で起こる
 災害で、もう1つは、天から送られるでしょう。全地上には、三日三晩続く濃い暗闇が
 襲うでしょう。見えるものは何も無く、空気は悪疫で満ちるでしょう。おもにその悪疫は、
 カトリック教会の敵を奪うでしょう。

 この暗闇の間、人工的な光は不可能となり、ただ祝別されたろうそくだけが光を灯し、
 明かりとなるでしょう。好奇心から窓を開けて外を見たり、家を出たりする者は、その場で
 死んでしまうでしょう。この3日間だけは、人々は、自分の家に留まり、ロザリオを祈り、
 天主に憐れみを請うべきです。

 この恐ろしい時に、これらの悪人、主の公教会の敵と天主の敵とは、この天主の鞭によって
 あまりにも多く殺されるので、ローマを取り巻く彼らの死体は、ティベル河の最近の洪水が
 ローマにもたらした死んだ魚と同じほど多くなるでしょう。公教会の敵、ひそかな者も
 公然としている者も同じく、かの万民共通の暗黒の間全地上で、
 ---ただしすぐ回心させるほんのわずかな例を除いて---全て滅びるでしょう。

 3日間の暗黒の後、聖ペテロと聖パウロは、天から来られて、全世界で説教をし、
 新しい教皇を任命するでしょう。彼らの体から大いなる光が輝き、その枢機卿、すなわち
 未来の教皇の上に止まるでしょう。そしてキリスト教は、全世界に広がり、この回心は
 驚くべきものです。生き残る人々は、よく身を処さねばならなくなるでしょう。公教会の
 胸元に戻ってくる異端者の無数の回心があるでしょう。全ての人々は、自分たちの人生を
 他の全てのカトリック信徒の人生と同様に啓発している指導に気づくでしょう。ロシア、
 イギリス、そして中国は、公教会に入ってくるでしょう。」

また同じく、こういった預言も残しています。

「風が吠え、うなりを上げます。かつてなかったほどの巨大な稲妻と雷が地上を打つでしょう。
 全地が揺らぎ、天体が乱れ(これが三日間の始まりとなります)、すべての悪魔と、
 あらゆる悪霊が地獄から解放され、地上を歩き回ることを許されます。恐ろしい幻が
 現れます。多くの人々が恐怖のあまり死ぬでしょう。空から火が降ってきて、あらゆる
 大都市が破壊され、空気中に毒ガスが充満し、いたるところで叫び声や嘆き声が聞こえてくる
 でしょう。
 
 信じない者たちは戸外で枯れ草のように燃えるでしょう。地球全体が苦しめられ、
 まるで巨大な墓地のようになるでしょう」

またヘッジローズというドイツの司祭の方に聖母マリアの示現があり、
贖(あがな)いの球という出来事が起こる事をメッセージとして伝えられたとあります。

「人類は神がお望みになられない懲罰を自ら招いているのです。人類の破壊的な意志は
 神の意志ではないので、神はすでに贖いの球を準備しておられます。贖いの球は決して
 心地よい救済ではありませんが、戦争猛威の真っただ中で速やかに心を清めるでしょう。

 贖いの球は大地を打ち、暗黒の三日間をもたらします。わずかばかり軌道を変えた後、
 …贖いの球は地球を打ち裂くでしょう。誰もがこの破壊の中では生存できないでしょう。
 しかし、すべての指示を真面目にとり、神に全く自分自身を委ねている神のすべての子らは、
 信仰に踏みとどまり神の御旨に愛をもってまったく自分を委ねている子らは、私によって
 護られ神の恐ろしい鞭から逃れるでしょう。
 
 なぜなら神の愛は懲らしめ打ち叩きはしますが、愛する御父の愛であるからであり、
 それゆえ神の愛は神を愛するすべての人々を癒し、そして助けるのです。」

どうやら、この贖いの球というのは彗星や巨大な隕石のことではないかと
予測されているようです。

また20世紀初頭にイエスキリストの示現を受け、聖痕を受けた事で知られ
強い奇跡を様々に起こしたことで有名なイタリアのピオ神父という聖人も、
イエスキリストの12のメッセージと呼ばれる暗黒の3日間についてのメッセージを
受けたとされています。


「1. 世界は破滅への道を歩んでいる。人々は暴力の不毛を終わらせる正しい道を
  捨ててしまった。もし人々が謙虚さや慈悲の心、そして愛を獲得しなければ、
  破滅の時が訪れるだろう。

 2. 恐ろしいことが起こるだろう。私はもはや人々のことを神にとりなすことはできない。
  敬虔さは失われようとしている。人々は命を愛おしむために作られたが、命を壊すように
  なってしまった。

 3. 人間に委ねられた時、世界は庭園だった。だが人々はその空気を毒で満たしてしまい、
  今では家を癒す役目を果たせない。天のみがもたらす神秘的な御業が必要だ。

 4. 完全な暗闇の中で3日間生きられるように準備せよ。その日が訪れる時は近い。
  その3日間で、多くの人々は食べることも飲むこともできずに死んでしまうだろう。
  光が戻っても、多くの者はそれを目にすることも叶わないだろう。

 5. 多くの人々が怯え、あてもなく逃げ惑うだろう。人々は「東に救いがある」と言って
  東に逃げるが、崖から落ちてしまうだろう。また「西に救いがある」と言って
  西に逃げる人々は、灼熱の中に落とされるだろう。

 6. 地は震え、パニックは大きくなる。地球は病んでいる。地震はどこでも這いまわる
  蛇のように感じられるだろう。そして多くの石が降り注ぎ、多数の人々が滅びるだろう。

 7. あなたはアリのようなものだ。人々がパンくずから目を離せなくなる時が来た。
  商店は略奪され、倉庫は破壊されるだろう。貧しい人々はろうそくも水差しもお金もなく、
  暗黒の日々を3ヶ月送る。

 8. 偉大な土地が消えてしまうだろう。国は地図から永遠に消され、歴史も富も人々も、
  泥の中に引きずり込まれるだろう。

 9. 「愛」は空虚な言葉になる。同じテーブルで食事をする人々ですら愛せないのに、どうして
  キリストの愛を期待できるだろうか? 神の怒りは科学者を許さないが、心の人は
  そうではない。

 10. 私は絶望している。人類が悔い改めるために何をすべきなのか分からない。
  もしこの道を進み続けるのなら、神の激しい怒りは凄まじい雷鳴のように爆発するだろう。

 11. 隕石が地球に落ち、全てが輝くだろう。それは戦争よりひどい大災害であり、
  多くの物事が消え去る。これは兆候の一つである。

 12. 人々は悲劇的な経験をするだろう。多くのものが川に押し流され、火に燃やされ、
  毒に埋もれるだろう。だが、私は純粋な心のそばにいる。」


ピオ神父はこのようなメッセージは受けていなかったという否定的な意見もありますが、
内容に他の預言との一致が見られ、実際に受けたメッセージである可能性は高いと思えます。

さらに、この預言では暗黒の3日間のあとに3か月は商店が略奪されるような荒廃した状況に
陥ることが示されています。
この預言によるなら、もし食料の備蓄をするなら目安とするのは最低3ヶ月分という事になると
思います。もちろん、もっと多く用意しておけばより安心できると思います。


また、マリー・ジュリー・ジェニーという神秘家に伝えられたメッセージでは、
暗黒の3日間が起こった間、その災害を避けるための方法が伝えられたといいます。

「私の祝別された御絵(聖母の絵)を家の中に飾り、私のロザリオを運んで、しばしばこれを
 唱えて私によく仕え、私を呼び求める者に対し、私は彼らに属する全てのものを損なわない
 ように致します。天からの熱は耐えがたいものでありますが、それが家屋に近づいてさえも
 です。

 全天空は炎となりますが、祝別されたロウソクの灯る家屋には稲妻が浸透しないでしょう。
 この光のみが唯一、あなたがたを守るでしょう。」


この中に出てくる祝別されたロウソクとは、通常のロウソクではなく蜜蝋のロウソクで、
さらにカトリックの司祭から祝別という行為を行ってもらう必要があるようです。

蜜蝋のロウソクはそんなに入手は難しくないようですが、近くにカトリックの教会が
なかったりするとロウソクを祝別してもらうのはなかなか困難になるのではないかと
思います。

しかし、ネット上で祝別を行ってくれる動画も存在してるようなので、効果を信じて
それに頼ってみるのもいいのかも知れません。

また、罪の家ではロウソクが灯らないとも言われています。
なのでできるだけ、普段の生活は清めておいた方が安心と思います。

さらにマリー・ジュリー・ジェニーは1905年8月17日に、暗黒の3日間の間に
用いるべきものとして様々なメッセージを受けたとされます。

それによると、暗黒の3日間の間に用いるべきものとはイエスキリストの聖心のメダイと
崇むべき十字架を印したメダイ(聖ベネディクト十字のメダイまたは不思議のメダイとされる)
を用意し、これら2つをコップ1杯の水に浸し、祝福と浄めのために2度飲むように
伝えられたとあります。

これらのメダイは金属か厚紙製のものである必要があり、またそれらを浸したコップの水を
2度飲み、1滴を食物に垂らせば天罰を遠ざけるに十分な効果があるという事が言われた
ようです。また、この水は未知の病の天罰に苦しめられる惨めな霊魂に効果があると
いう事も伝えられたようです。

ピオ神父のメッセージにおいては、暗黒の3日間で多くの人が飲む事も食べる事も出来ずに
死んでしまう、という事が言われていますが、もしかして天罰で食物や飲み水が目の前に
あっても飲む事も食べる事もできない、という超常的な現象が起こるという事かも知れません。

聖心のメダイ、聖ベネディクト十字のメダイまたは不思議のメダイを浸した水は
その状態を解き、通常の状態に戻してくれる効果があるという事の可能性も考えられます。

これらのメダイはキリスト教の聖品を扱う店で購入が可能ですが、厚紙製のものでも
良いという事であればネット上にある画像をプリントアウトして自作するという方法も
あるかも知れません。ある程度の数があれば、もしこのような事があったとしても
対応できるのではと思います。


また、このようなメッセージを受けたともあります。

「あなたはセイヨウオトギリソウを、とくに危難の間の胸の苦しみと荒々しき
 頭痛のためにとって煎じるだろう。コレラのためにはサンザシ,未知の熱病のために
 対しては、においスミレの香りと謙遜の徳が効果がある」

セイヨウオトギリソウとは、英名をセント・ジョーンズ・ワートという、ヨーロッパ、
中央アジアに分布する薬草のようです。危難の間には、どうやら胸の痛みや強い
頭痛が発生するというような事が語られていますが、これはそれを和らげる効果が
あるのだと思います。

セイヨウオトギリソウは日本でも入手可能のようですが、強心剤や免疫抑制剤など
他の薬と干渉しそれらの効果を弱める事があるようです。
なのでセイヨウオトギリソウを用いようとする場合、持病などで日常的に薬を
服用されている方はそれと干渉がないか注意する必要があるようです。

またメッセージの中でコレラと言及があるので、もしかして罰の間には
その通りコレラか、またはそれに類似した疾患が流行するのかも知れません。
そのためにはサンザシを用いるようにとありますが、サンザシは日本でも
普通に見られる植物なので入手は容易と思います。

未知の熱病に効果があると言及されてるにおいスミレですが、これは英名を
スイートバイオレットといい、花には鎮静効果があるとされ古代から薬草や
香水の原料として、またはリキュールやハーブティー等の香りづけに
用いられてきた植物のようです。

ただし、種子や根には神経系の毒があるようで、用いる際にはこれに
注意する必要があるようです。
またその他に、病気からの防衛の方法として


「この致命的な流行の間、守護のための唯一の薬は、薄紙に”ああイエズス、死の征服者よ、
 我らを救い給え。ああめでたし十字架”と書いて飲みこむことである。」

というものが伝えられたとあります。
もしこれを実施するとしたら、安全を考えてできるだけ薄い紙を用いた方がいいと思います。
さらに、暗黒の3日間の間に唱えるべき祈りとして


「ああイエズス,死の征服者よ、我らを救い給え」

「われは御身に御礼をなし、崇め、いだき奉る。
ああ崇むべきわが救い主の十字架よ、我らを防ぎ,守り、救い給え。
イエズスは御身をいとも愛し給いたれば、主の模範によりて、我は御身を愛し奉らん。
御身の聖なる御姿によりてわが恐れを鎮め給い、ただ平安と信頼とをかんぜさせ給え。」

という祈りが伝えられたとあります。
この祈りには災厄からの防衛の効果があるかも知れません。


・様々に言い伝えられている暗黒の3日間

暗黒の3日間はどうやら、旧約聖書その他の書物にたびたび言及がされているようです。
世の中が暗闇に包まれるという出来事は、どうやら以前にもあったようなのです。

初出となるのはモーゼがエジプトからユダヤの民を率いて脱出する出エジプトの際、
モーゼとユダヤの民をエジプトから去るのを拒むエジプト王に対する罰として
川の水か血に変わる、疫病が流行するなどの十の災いが神から下されるという
場面がありますが、その中の一つにエジプトが暗闇で覆われるというのがあります。

聖書の第二聖典の知恵の書という書物にある出エジプトの下りには、この時の様子が
より詳細に描写されています。


「不敬者が、清い人々を支配できるのだと思ったそのとき、
 彼らはやみのとりことなり、長い夜にしばられ、
 永遠の摂理から退けられ、自分の屋根の下に閉じこもり、そこに伏した。

 忘却の暗い覆いの下に、
 自分も自分のひそかな罪も、隠されてしまうだろうと思っていたのに、
 彼らは恐ろしい恐怖に捕われ、
 亡霊に悩まされ、そして散らばった。

 彼らが雨露をしのいだ住まいも、恐怖からは守ってくれなかった。
 恐ろしい音があたりに起って不安にし、
 陰気な顔の、しめっぽい妖怪が現れた。

 どんな火も、彼らを満足には照らし出さず、
 輝きわたる星のきらめきも、その恐ろしい夜を照らせなかった。

(中略)

 奇怪な妖怪にうなされる者もあり、
 魂が虚脱したようになる者もいた。
 彼らは思いがけない、突然の恐怖に襲われたからだ。

 こうして一人一人、その立っていた場所に倒れ、
 かけがねのない牢に閉じこめられ、その場に釘づけにされた。

 農夫も、羊飼いも、一人で働いていた者も、
 不意打ちされて、避けられない必然のものに服し、
 同じやみの鎖に縛られた。

(中略)

 世界は、晴々とした光に輝き、
 何のさまたげもなく、動き続けていたのに、
 彼らの上にだけ、重苦しい夜がのしかかっていた。

 それは、近く彼らを待ちかまえているやみのかたどりだったが、
 彼らにとっては、そのやみよりも、自分自身の方が重苦しかった。

(中略)

 静かな沈黙があらゆる物を覆い、
 夜が、早い足どりで真夜中に至ったとき、
 天の高みから、全能のみことばが、
 王の座を飛び下り、
 情容赦のないつわもののように、
 滅びに定められた土地の中央に降り立った。

 それは、鋭い剣のように、二度と消し去れぬ主の布告をたずさえていた。
 彼は、足を止め、そこを死で覆った。
 みことばは、天に触れ、地を踏まえていた。

 その時、夢と恐ろしい幻想が、彼らを不安に陥れ、
 不意の恐怖が彼らを襲った。
 半生半死の人々は、あちらでもこちらでも地に倒れ、
 自分はなぜ死ぬのかを人々に告げ知らせた。

 彼らを苦しめたあの夢が予告していたように、
 なぜ罰せられたかを彼らに知らせてから人は死んだ。

(中略)

 彼が災難を閉じさせたのは、
 肉体の力のためでも、武器の力のためでもなかった。
 罰するお方の御手の力を鈍らせたのは、ことばによってだった、
 先祖への誓いと約束を思い出させることによって。

 屍が、山のようにうず高くなったとき、
 彼はその真ん中に分け入り、神の怒りをなだめ、
 生者への道をくい止めた。

 彼の長い祭司職には、全宇宙が入っていた。
 父祖の光栄ある名は、四本の筋の宝石に刻まれ、
 頭上の冠には、主のみ力が記されていた。

 破壊者は、それを見て恐れ退いた。
 あなたの怒りをしばし経験したことだけで彼らには足りた。」

暗黒の3日間とは、どうやら出エジプトの際にエジプトを襲ったという
十の災いのうちの一つという事になるのかも知れません。
またこの時、この災厄を閉じさせたのは司祭アロンとも伝えられています。

新約聖書にも、マタイによる福音書の第24章やマルコによる福音書
第13章、ルカによる福音書21章に終末の預言はありますが、
その内容も他で様々に語られている事と共通性が見られます。
マタイによる福音書の終末預言から一部を抜粋しますと、


「あなたがたの逃げるのが、冬または安息日にならないように祈れ。
 その時には、世の初めから現在に至るまで、かつてなく今後もない
 ような大きな患難が起るからである。
 もしその期間が縮められないなら、救われる者はひとりもないであろう。
 しかし、選民のためには、その期間が縮められるであろう。」


「しかし、その時に起る患難の後、たちまち日は暗くなり、月はその光を
 放つことをやめ、星は空から落ち、天体は揺り動かされるであろう。
 
 そのとき、人の子のしるしが天に現れるであろう。またそのとき、
 地のすべての民族は嘆き、そして力と大いなる栄光とをもって、人の子が
 天の雲に乗って来るのを、人々は見るであろう。」


「人の子の現れるのも、ちょうどノアの時のようであろう。
 すなわち、洪水の出る前、ノアが箱舟にはいる日まで、人々は食い、飲み、
 めとり、とつぎなどしていた。
 そして洪水が襲ってきて、いっさいのものをさらって行くまで、彼らは
 気がつかなかった。人の子の現れるのも、そのようであろう。」


「そのとき、ふたりの者が畑にいると、ひとりは取り去られ、
 ひとりは取り残されるであろう。
 ふたりの女がうすをひいていると、ひとりは取り去られ、
 ひとりは残されるであろう。

 だから、目をさましていなさい。いつの日にあなたがたの主が
 こられるのか、あなたがたには、わからないからである。」


この中で天体が揺り動かされるという出来事に言及がありますが、
天体が不規則な運動を始めたらそれが大きな懲罰の始まりのサインである、
とも言われています。

この他、仏教に伝わる仏典にも世の末、いわゆる末法の世に起こる異変に
ついて記されている経典がいくつかあります。

また日本神話でも、明ける事のない夜が続き、様々な怪異の発生する現象のことを
常夜と記しています。


・大警告と大奇跡

聖書、様々な預言、また仏教の経典や神話に類似した事が記されている
暗黒の3日間と呼ばれる天変地異ですが、それは突如として世の中に
襲ってくるものでしょうか。

どうやら、スペインのガラバンダルという所に聖母マリアの出現があって
その時のメッセージによれば、その大断罪が起こる前に大警告と大奇跡という
出来事が起こるという事が伝えられたようです。

ガラバンダルの聖母出現とは、スペイン北部のガラバンダルという小さな村に
1961年から1965年にかけてマリ・ローリ・マソン、ヤシンタ・ゴンザレス、
マリ・クルス・ゴンザレス、コンチ-タ・ゴンザレスの4人の少女の前に
大天使ミカエル、そして聖母マリアが出現し様々な奇跡とメッセージを残した
という出来事です。

後年になっても時おりインタビューに応じ、伝えられたメッセージの内容が
断片的に明らかにされています。その一部を抜粋して記載します。



(警告について)

コンチータ 1965年9月14日

質問:警告は目に見えるものでしょうか。あるいは内的なもの、
またその両方でしょうか?

コンチータ:警告は神から直接来るもので、人々はどこにいても世界の
いたる所でそれを見るでしょう。

質問:警告は他の宗教を含む世界中のあらゆる人々の罪を露呈するものでしょうか。
それには無神論者も含まれるのでしょうか?

コンチータ:はい、警告は私たちの罪を現すようなものです。そして、これは信じる人、
信じない人、宗教の違いにかかわりなく人々に等しく訪れるもので、
誰もが目にして体験するものです。

コンチータ:その警告は、奇跡にそなえる清めのようなものです。それはある種の
大異変として訪れ、警告を体験するよりは死んだほうがましとさえ思わせるもので、
死者のことを考えることにもなるでしょうね。

質問:世界中の人々が、警告を神から直接来るしるしとして認知するのでしょうか?

コンチータ:ええ、間違いなく。ですから警告が起きた後も
人々が心を頑なにしているとはとても思えません。


1968年10月

質問:警告は自然現象であり、神はそれを人類への呼びかけに利用されるのだと
言う人々がいますが、この考えは正しいでしょうか?

コンチータ:警告は超自然的現象で、科学では説明できません。それは見ることも
感じることもできます。

質問:キリストを知らない人々については? 彼らは警告をどのように
理解するのでしょうか?

コンチータ:キリストを知らない人々(ノンクリスチャン)も、
それを神からの警告だと信じるでしょう。


1973年

質問:警告の日には何が起きるのでしょうか?

コンチータ:最も肝心なことを申しますと、その日、全世界の人々は自分のうちに
しるし、恵み、あるいは罰を見いだし、それは警告という言葉に置き換えることが
できるのです。人々は警告が起きた時に世界のどこにいようと、とても孤独に
なります。神のみ前で良心の糾明に遭い、その後、人々は自分たちの罪と
それによって生じたことを見ます。

質問:私たちは同時にそれを感じるのでしょうか?

コンチータ:はい、同時にです。

質問:それはどのくらい持続するのでしょうか。30分、1時間?

コンチータ:よくはわかりません。5分くらいが適当な時問と言えるでしょうか。

質問:私の罪の故に何かが起きるのでしょうか。たとえば、罪の結果として
何か肉体的に害が及ぶとか?

コンチータ:それはありません。ショックによって引き起こされるもの、
たとえば心臓発作のようなものは例外ですが。


1977年2月

質問:あなたはいつ警告について教わったのですか。そして、それは誰から?

コンチータ:私がはっきりと覚えている唯一のことは、警告について語られたのは
聖母マリアだということです。

質問:警告についてあなたがご存知のことを私たちのために繰り返して
いただけないでしょうか?

コンチータ:今、覚えていることはこういうことです。奇跡の前に神は私たちに
警告をお与えになり、それは私たちを清めるため、もしくは奇跡を見ることを
準備させるためであり、このようにして、私たちは自分の生活を神に立ち返らせる
お恵みをいただくことになると聖母はおっしゃいました。聖母は警告の内容を
私に教えてくださいましたが、その日付は教えていただけませんでした。私は
具体的に警告の詳細を語ることはできませんが、それがどのようなものであるか
ということであれば、なんとか申し上げることができます。それは世界の
どこにいても見ることも感じることもできる現象です。私はいつも衝突する
二つの彗星の例を示してきました。それは私たちに肉体的なダメ一ジを与える
ものではありませんが、その瞬間に私たちは自分の霊魂の状態を眺め、自分が
しでかしてきた害悪を悟るため、私たちは震え上がります。私たちは苦悩に
悶えますが、そのせいで死ぬことはありません。でも、自分の実態を知った
ショックや恐怖から死んでしまう人もいるかもしれません。私がそのもの
ずばりの説明をしていないなら、聖母がお許しくださいますように。これでも
私はその日にどのようなことが起きるのか一所懸命に説明しているつもりです。


マリ・ロリ 1975年7月27日

質問:聖母はあなたに警告について話さないように命じられたのですか?

マリ・ロリ:そういうわけではありません。けれども、私自身が話すべきではないと
感じるのです。警告と奇跡は同じ年に起きるわけですから。

質問:警告と奇跡が同じ年に起きることがどうしてわかるのですか?

マリ・ロリ:聖母の出現の最中に──正確にいつのことであったかは思い出せませんが
──それは聖母のお告げです。

質問:報道によれば、あなたは警告が起きる時には全ての事物が動きを止め、
空中の飛行機さえもストップするとおっしゃっていましたね。それは本当ですか?

マリ・ロリ:はい。ただし、一瞬の間です。


1982年10月19日

質問:警告に先立つとされる共産主義者による抑圧について聖母がおっしゃったことを
覚えていらっしゃいますか?

マリ・ロリ:あたかも共産主義者が全世界を支配したかのようになり、司祭がミサを
立てたり、人々が教会の扉を開くといった宗教行為が非常に困難になるでしょう。

質問:この現象は人々が宗教上の教えを実践することをやめてしまうからではなく、
共産主義者の迫害によって起こるわけですね?

マリ・ロリ:はい。とはいえ、多くの人々が宗教から離れるでしょう。宗教上の教えを
実践する人は誰でも隠れなければならなくなるでしょう。


1977年2月

質問:この出来事に備えるために人々に何かアドバイスはありますか?

マリ・ロリ:罪の償いをたくさんして、犠牲を捧げること。日々、可能な限り
ご聖体訪問をすることです。

1982年10月19日

質問:この現象は人々が宗教上の教えを実践することをやめてしまうからではなく、
共産主義者の迫害によって起こるわけですね?

マリ・ロリ:はい。とはいえ、多くの人々が宗教から離れるでしょう。宗教上の教えを
実践する人は誰でも隠れなければならなくなるでしょう。

質問:あなたは司祭がミサを捧げることが困難になるとおっしゃいましたね。
これは聖母が語られたことですか。それとも、あなたご自身が共産主義者の抑圧を顧みて
思ったことですか?

マリ・ロリ:記憶をたどれば、聖母がおっしゃったことのように思います。

質問:そして、世界はあたかも教会が消えてしまったような様相を呈するとおっしゃったのは
聖母ですね?

マリ・ロリ:はい。

質問:聖母はかつて、警告の時には教皇がローマを離れなければならないというようなことを
おっしゃいましたか?

マリ・ロリ:いいえ。けれども、どのような感じに見えたかと申しますと──おそらく
その時の私は自分が見ているものと聖母がおっしゃることとの間で混乱をきたしていたかも
知れません……もうかなり昔のことですから──教皇様はローマにいられない状態のように
見えました。私の言わんとすることがわかりますか。教皇も公然と活動できないというか……。
迫害されて、他の人と同じように身を隠すのを余儀なくされて。


<ハシンタ>

質問:警告は信仰の違いにかかわりなく全ての人々が感知するものでしょうか?

ハシンタ:警告は全ての人々のためです。神は私たちの救済を願っておられますから。
警告は私たちが神に近づき、信仰を増すためのものです。ですから、その日に備えなければ
なりません。けれども、恐怖におののきながら待つべきではありません。神は私たちを
怖がらせるためにこれらの出来事をお与えになるのではありません。むしろ、警告は神の正義と
愛の発露なのです。ご自分の子供たちが失われることなく永遠の幸福を享受できることを
願われて、神はすべての子どもたちのためにこのことをなさいます。

質問:大規模な艱難、共産主義に関して、記憶に残っていることはありませんか?

ハシンタ:はい。侵略でしょうか。そうですね、私には侵略のようなものに見えました。
共産主義が暗躍する巨悪というか。けれども、今となっては具体的にどの国、どの地域が
被害に遭うのか思い出せません。聖母は強調して祈ることを命じられました。(最悪の事態を
防ぐため)これらの艱難は警告の前に起きます。警告は最悪の状況の時に発生するわけですから。


(奇跡について)

1977年2月

質問:あなたは奇跡についてどんなことをご存知ですか?

マリ・ロリ:私が知っているのは、奇跡は警告が起きてから一年以内に
起こるということだけです。


1973年

質問:その日はいつでしょうか?

コンチータ:そろそろ来ます。ただし、私はその8日前になるまで明かすことはできません。

質問:一体、その日には何が起きるのですか?

コンチータ:何が起きるのかを詳細に語ることは許されておりません。私が明かしても
よいことは、その日、そこに(ガラバンダルに)いる人は誰でもそれを見ることになると
聖母がおっしゃったということです。そこにいる病人は病気の種類と宗教を問わず
癒されます。そのためには、そこにいなければならないのですが。

質問:あなたは奇跡の日にそこにいる人は回心するとおっしゃいましたか?

コンチータ:聖母はそこにいる人々は信じることになるとおっしゃいました。彼らには
それが神から直接来るものであることがわかるでしょう。そこにいる罪びとは全員、
回心します。聖母はこうもおっしゃいました。皆さんはその奇跡をカメラで撮ることも
テレビに映すこともできる、と。また、その時以来、松林に誰もが見ることも触ることも
できるけれども触感のない永遠のしるしが現れるともおっしゃいました。
私はうまく説明できません。

質問:奇跡の日に人間の仕業ではない、目を見張るしるしが現れると?

コンチータ:はい。そして、このしるしは時の終わりまで残ります。


質問:ルイス・アンドレウ神父についても何か語っていただけませんか?

コンチータ:はい。この司祭は聖母出現の真偽を見極めるために頻繁に村に来られ
ました。しばらくして、アンドリュー神父は信じるようになりました。ある時、私たちが
松林のところで脱魂状態になっていたら、アンドリュー神父が「奇跡だ。奇跡だ。奇跡だ」
と絶叫されました。このことが起きた時に聖母は「今、この瞬間、彼は私と来るべき
奇跡の両方を見ています」とおっしゃいました。

質問:ルイス・アンドレウ神父は本当に奇跡を見ていたのですね?

コンチータ:はい。その日の帰り道にアンドリュー神父はお友達に「今日は私の人生で
最も幸せな日だ。我々にはなんと偉大な母が天国におられるか! 聖母出現は真実だ」
と言い、そう言い終わると亡くなられました。

質問:アンドレウ神父に関して、聖母は奇跡の日に何かが起きるとおっしゃって
いませんでしたか?

コンチータ:ええ。聖母は奇跡の日にアンドレウ神父の遺体が腐敗せずに発見される
とおっしゃいました。


1974年2月7日

質問:あなたはガラバンダルの奇跡は教会のある偉大な日と重複するとおっしゃい
ましたね。聖母はその出来事が何であるかをおっしゃいましたか。また、今までに
述べてこられたこの件に関し、何か付け加えることはできないでしょうか?

コンチータ:はい。私はその出来事を知っています。それは滅多に起きることのない
非常に稀有な教会行事です。私の今までの人生では一度も起きていません。それは
新しいことでもなければ途方もないことでもありません。たとえるならば、教義の
制定のようなものでしょうか。全教会に影響を及ぼすようなものですね。それは
奇跡の日にあたりますけれども、奇跡の結果としてではなく、単に数奇な
巡り合わせなのです。

質問:あなたはどのように奇跡のことをアナウンスされるのですか?

コンチータ:厳密にはよくわかりません。はっきりしていることは、
深夜(奇跡の起きる8日前)、ジョー・ロマンジーノ(訳注:ジョーイ・ロマンジーノが
亡くなったため、その後を継いだグレン・ハドソンがこの広報の使命を果たすことになって
います)に電話をして、ラジオ、テレビ、それから私の伝言をすみやかに広めてくれそうな
方々にコンタクトをとることになるでしょう。私は心配していません。皆さんも聖母が
お呼びであれば現地に行けるでしょう。


1977年2月

質問:恐れ入りますが奇跡が起きる月間範囲に関して、改めておっしゃって
いただけないでしょうか?

コンチータ:3月から5月の間です。

質問:仮に私がガラバンダルの村から遠く離れた山奥にいたとして、それでも
松林が見えた場合、私ははっきりと奇跡を見ることになりますか。その時、私が
病気ならば癒されるでしょうか?

コンチータ:奇跡ははっきりと目撃できます。神のみ旨であれば
癒されるでしょう。

質問:奇跡の何日か前にガラバンダルを訪れる予定を立てている多数の人について
聖母は何かおっしゃいましたか。多くの人が食料やトイレの設備についてどう対応
すべきか関心を抱いています。何かコメントはございませんか?

コンチータ:神のみ手に委ねましょう。まずはできる限りのことをして、
それ以上のことについては「神は奇跡を行われる」ということだけ覚えておきましょう。

*****


以上が、ガラバンダルの聖母出現で聖母マリアからメッセージを受けた内容の
インタビューを抜粋したものです。

全体の流れとしては、全世界的な共産主義による信仰の迫害、あるいは
戦争、侵略の危機の中で、まず全世界の人が自らの罪あるいは恵みを知らされる
大警告と呼ばれる超自然的な現象が起き、それが起こってから1年以内に
詳細は不明ですがガラバンダルの松林で大奇跡と呼ばれる現象、その後に
大天罰、暗黒の三日間が訪れる…という流れなるように思われます。

その過程で教会や信仰の迫害、ローマの荒廃、共産主義による戦争の拡大
などが預言されています。
ただし、我々には不明な理由によって、起こる予定のことが変わったりする事が
往々にしてあったりもするとも言われています。

また、大警告と呼ばれる超自然的な現象が起こった時には罪が個人個人に
現わされるとの証言がありますが、ラサレットの預言の中には、人々は
壁に頭を打ち付け死のうとするでしょう、と言及されている箇所があります。
これはもしかして、自身に現わされた罪によってその良心の呵責に耐えられず、
そのような行動を取る人が現れるという事が示されているのかも知れません。

これからの世界的な黙示録的情勢の中、なるべく罪を避けまた祈る事によって、
自身を清める事は非常に重要になってくると思います。


・罪に該当するもの

罪に該当するとされているものは、仏教とキリスト教でだいたい共通しています。
生命の殺害、性欲、飲酒による泥酔、過食、冒涜、不信など、これは聖書や
仏典の中でたびたび触れられています。

問題はその程度なのですが、これは我々が思う以上に厳しい判定基準のようです。
例えば仏教の教えでは虫を一匹殺してしまったというほどでも罪とされると
あります。

また性欲も、性に関係するものを見ただけで欲情の罪に該当するとされています。
つまり、要求される程度は、性的なものは一切心の中からさえも遮断するほどの
徹底したものという事になるようです。

このように罪の判定基準はとても厳しく、意識せず普通に日常を生きていたら
日々罪を犯すのは避けられないという事になるらしいのです。

また罪が蓄積していくと、飲まないと寝られないなど飲酒が自分の意思では
やめられなくなったり、同じくやめようと思っても毎日のように自慰行為をして
しまったり等、性欲も自分の意思では止められなくなる状態に陥るようです。

これはどうやら意志の問題というよりは、空中に無数に存在するという
悪霊による作用と言われていて、自分たちは想像する以上に日々それら
霊の干渉を受けているものらしいのです。

幸いなことに、祈りやお経、お祓い、寺や神社への参拝を継続的に行う事で
罪は少しずつ除かれ、また悪い霊の干渉を弱める事が可能になるようです。

自分にどれほど宗教的な罪過、汚れがあるかどうかのバロメーターの一つが
性欲と言われています。これが日常に染みついていて、遠ざけるのに非常な
困難を感じるようでしたら罪過が染みついている証拠、逆に性欲を容易に
制御できるようでしたら清浄であるという事の一定の目安とされています。
また食欲、飲酒についても同様の事が言えるようです。

性欲、過食や飲酒の欲求など、それらを自分の意思のみで押さえよう
というのはなかなか大変で、例えば体重を減らす減量でも、頑張って食事の
量を減らして何か月かは上手く行っても、少しの緩みで元の生活に戻って
しまって、体重も以前より増えてしまった…といった事はよくあります。

しかし、自分の意思も大切ですが、そこに祈りやお経を併用すると
思う以上に節制が長続きしたり、節制に伴う苦痛が緩和されたりといった
効果があるようです。

減量や減酒、その他達成したい目標がある方は自分の力のみに頼るよりも、
むしろ祈りに重点を置いて、祈りを中心に考えた方が達成は容易になる
可能性が高いです。

性欲や食欲、飲酒への欲などいわゆる肉体的な欲求を減らしていくのは
すぐに達成できる優れた方も居ると思いますが、大体の場合は欲を押さえる
習慣を継続して、長い期間で少しづつ収まっていく…といった傾向に
なる事の方が多いようです。

飲酒や性欲を一度に一切絶ってしまう、禁酒禁欲の一足飛びの達成は
とても無理そう…という風に感じるなら、お経、祈りと共に節制の継続を
心がけして、一生の間にどれくらい欲を削れるか生涯的な目標としてみる…
というやり方が、案外思った以上のところまでやれる方コツなのかも知れません。

また願い事も、もちろんですが清浄な生き方をしているほうが
叶いやすいという事が言われています。
生き方を清めていき、祈り、お経を継続していけばもしかしたら人生に
大きな転機が起こる、そういう事があったりするのかも知れません。


・元首相の銃撃による死亡事件

昨日のニュースですが、元首相が手製の銃によって撃たれ死亡するという
事件がありました。
経典などで述べられている所によれば、社会的に高い地位に居る人物は
前世で功徳を積んだためにそうした地位に居るという事が言われています。

また聖書でも、首長的な立場に居る人物は、神によってその地位に運ばれて
立てられた者であるという事が言われています。

つまり、霊的な観点からすると首長的な立場の人物が銃撃によって
簡単に亡くなるということは、よほどの事がない限りそうそう起こるものでは
ないようです。

こういった事から見ると、今はやはり通常なら起こり得ないような事が起こる、
少し特殊な状況の世の中なのではないかという様に思えます。

また、世間では特定の宗教と政治との融着もはっきりしてきたようです。
これは、個人的には黙示録の海から上がってきた獣の記述

『そこで、全地の人々は驚きおそれて、その獣に従い、また、龍がその権威を獣に与えたので、
 人々は龍を拝み、さらに、その獣を拝んで言った、
「だれが、この獣に匹敵しえようか。だれが、これと戦うことができようか」』

という下りが何となく連想されます。
もしかして、これからカルト宗教が威圧や暴力を用いて人を強制的に従わせようとする、
そんな事態が起こったりもするのかも知れません。

そうならないよう、また仮にそんな事態がになっても加護が得られるように、
十分に祈って加護を求めるのは大切な事だと思います。


・仏典における末法の世

文応元年(1260年)に、仏典を引用し当時の世相を批判して書かれた
立正安国論という文書があります。

当時の世相は地震、暴風雨、飢餓、疫病があい次ぎ、また1052年には
末法の世(釈迦の入滅2500年後の、仏教の正しい教えが陰没すると
される時期)に入ったとされ、社会的な不安が広がっていた時期でも
ありました。

その中で、立正安国論は仏教の本来の教えとは違う間違った教えが広がり、
正しい経典が敬われず供養もされず、そうなると神仏はその国を捨て去り、
天変地異や疫病、飢餓、他国の侵略など様々な災難が国を襲う…という例を
金光明経(こんこうみょうきょう)、大集経(だいじっきょう)、
仁王経(にんおうきょう)、薬師経(やくしきょう)の中から引用して
紹介しています。

大集経では、正しい仏の教えが滅びれば、この世の法は乱れ地震、人々の
生気の衰え、悟りに導く教えの消亡、自然界に異常が生じ干ばつの発生、
人道の無視、寿命の短命化などが起こり、また国王が誤った教えを
そのままにしておくならその国に凶作、戦争、疫病の3つの災難が発生する
としています。

仁王経では、国が乱れる時は鬼神が騒ぎ、そのために多くの民が乱れ
さらに外国の侵略、天変地異、国の中でも悪い賊が人々を苦しめるとあり、
その原因として、この世の王は過去世で仏に従ったために現世で王になったので
あり、その王が正しい教えに従わないのであれば神仏や善神もその国を
捨て去ってしまう…という説明がされています。

またそのような状態の時に起こるべき災難について、太陽と月の運行の狂い、
大規模な火災の発生、異常気象の発生、暴風、干ばつ、他国の侵略、内乱の
7つの災難が挙げられています。

また薬師経では、国王に起こる災難として伝染病、外国の侵略、国内での
反乱、星の運行の異変、日食や月食、暴風雨、干ばつの7つの災難を
挙げています。

これらの事が起こる原因は、誤った教えが広まり、人々が経典を
捨て去ってしまって敬わず、そのために神仏や善霊が国を見捨ててしまい
代わって悪鬼や魔が災いを起こすと論じられています。

天体の運行の狂いなどの記述は、以前に上げた聖書の内容とも共通性が見られます。
このように、どうやら仏教もキリスト教も、お互いに共通性、関連性があるものの
ようなのです。

また、薬師瑠璃光如来本願功徳経という経典には、横(おう)という人が被る災害が
9種類上げられています。

まず第一の横は、人々に病が流行り、その病は軽くても薬や看病する者もなく
また医者に会っても渡されるのは偽の薬で、不意に不慮の死を遂げるとあり、
さらに世間では邪悪外道の妖術師が信ぜられ、その妄説によって説かれる禍福は
恐ろしい動きを生み、自ら心を正しくせず占いによって災いを呼び込もうとし、
種々の衆生を殺し、神明や魍魎に願かけをして延命を願うも叶わず、その邪で誤った
ものの見方のためについに不慮の死が訪れ、出られる時期のない地獄に入る、
これを初めの横という…とあります。

(救脱菩薩言。有諸有情。得病雖輕然無醫藥及看病者。設復遇醫授以非藥。

 實不應死而便横死。又信世間邪魔外道妖之師。妄説禍福便生恐動。
 
 心不自正卜問覓禍。殺種種衆生解奏神明呼諸魍魎請乞福祐欲冀延年。終不能得。
 
 愚癡迷惑信邪倒見。遂令横死入於地獄無有出期。是名初横。)

どうにも、この下りは現在の世に起きている事と非常に関連度が高いように
感じられます。これは、ある種の予言なのでは…というようにも思えます。
この下りは新型コロナのワクチンや、現在世間を騒がせているカルトと呼ばれている
宗教についても言い当てているように見えます。

また、これを初めの横という…と書かれている通り、もしかするとこれが
9つの横の始まりの出来事という見方をすることもできるのかも知れません。


続いて第二の横は、非道理な王の法律によって罪を責められ殺されると
あります。

(二者横被王法之所誅戮。)

これは黙示録などの預言にあるように、獣の印を受けず、獣の像を
拝まない者をみな殺させたといったような出来事がこれから起こるという事を
指すものかも知れません。

ただ預言というものはなかなか解釈が一筋縄で行かない所もあって、
もしかしたら実現するにしても、我々が一般的に想像するような形ではない実現に
なったりするといった事もあるのではないかと思います。

続いて第三の横は、戯れに生き物を狩り、淫欲や飲酒にふけるなどの
放逸が世に蔓延し、そのために人々が人ならざる者に精気を奪われると
あります。

(三者畋獵嬉戲。耽婬嗜酒放逸無度。横爲非人奪其精氣。)

世の楽しみばかりを追い求める刹那的で享楽的な考え、生き方が流行し、
それが原因で世の大多数の人々が無気力な状態に陥る、そういう状態を
これは示すものかも知れません。

さらに第四の横が火災による難、第五の横が水害の難…と続き、
最後の第九の横は飢え、渇きに苦しめられ、飲食することも得られず
不慮の死を遂げるとあります。

(九者飢渇所困不得飮食而便横死。)

この第九の横は、キリスト教の預言で起こると言われている暗黒の三日間等と
内容が共通しているように見えます。


・薬師如来本願功徳経に記されるこれら災厄への対処方法

薬師瑠璃光如来本願功徳経では、これらの災厄を記している他に
それらへの対応方法も記されています。

その対応方法とは、端的に言えば薬師如来を尊崇しそのご加護を得れば
諸々の災厄を逃れる事ができるというごく当然のものですが、
但し、薬師如来への尊崇方法は、他の仏様とは少し違った特徴があります。


・薬師如来の特徴的な尊崇方法

まず、一般的に仏様の崇仏方法といえば像を拝む、お供え物をする、香を焚いたり
お経や真言を上げるなどがありますが、薬師如来の尊崇方法はそれらに加えて
薬師如来の名号(名前)を聞くことが加護の効果を発揮するという事が強調されて
います。

薬師如来は人々を救うために、十二の大願を起こしたという事が経典にはありますが
その内の第五、第六、第七、第八、第十、第十一、第十二の大願は薬師如来の名号(名前)を
聞く事によって様々な功徳が得られ、または降りかかる災難から逃れられるという事が
記されています。

第五の大願には、欲を捨てる修行中にもし戒律を損なう事があっても
我が名を聞けば再び清浄に還り、悪趣(畜生道、餓鬼道、地獄などの苦しい世界)
に落ちる事はない、とあります。

第六の大願では身体の不自由、容姿が醜く愚かでまた不治の病や難病があっても
薬師瑠璃光如来の名号を聞けばこれら一切の苦は無くなるとあり、
また第七の大願では諸々の病気が流行し、医者や薬もなく、また親も家もなく貧乏で
苦しみが多くても名号を一度聞けば病気は除かれ、家族や生活のための道具は
ことごとく豊かになり、最高の悟りまで得られるとあります。

第八の大願では、女性が女性特有の百の悪に苦しめられるがゆえに
女の身を捨てたいと願って名号を聞いたなら、女性が転じて男性となって
最高の悟りも得られるとあり、また第十の大願では、王が法律をもって国民を
牢に閉じ込め鞭打ち、刑に処し、また無数の災難が襲い心身に苦しみを受けても
名号を聞けばそれら一切の苦しみから逃れられるとあります。

第十一の大願では、人々が飢えや渇きに苦しめられ、食を求めるあまりに悪事を
働いても名号を聞く機会が得られ、聞こうという事に専念し受け持てば、まず
最上の飲食で満足させ、その後には仏法の妙味によって最高の安楽を確立させる、
とあります。

第十二の大願では、もし人々が貧しくて衣服もなく、蚊やアブ、暑さ寒さに
苦しめられても名前を聞く事に専念し、受け持てば好きなものを、すなわち
最上の衣服や宝の飾りもの、塗香、鼓楽や衆伎を得てみな満足をする…とあります。


薬師瑠璃光如来の名号を聞く、というのは具体的にはお経を聞く事が
該当するようです。または他の人が薬師瑠璃光如来、と名号を言ったのを
聞いたりするのでもいいのかも知れません。ネット上の動画サイトには薬師如来のお経を
唱えているものもあるようなので、それを聞くのがいい方法なのではないかと思います。


・薬師如来のもたらす御利益

薬師如来のご利益は、財産や健康など比較的に現世利益的であるという事が
言われています。通常であれば宗教でいう救いとは来世の利益、つまり死後に
救いがもたらされるもので、現世では極力欲を遠ざけて貧しく、苦しみに耐えて
生きるべき…というのが基本です。

しかしそれに反して、薬師如来のご利益は健康、飲食、衣服、財産など
確かに現世利益的なものです。

薬師如来の称号の一つに世間解(せけんげ・世間の事をよく知る)というのが
ある通り、薬師如来は現世でもなるべくなら安楽に生きたいと願ってしまう
我々の心をよく知っている仏様、という事が言えるのかも知れません。

またその他に、薬師如来の十二の大願は黙示録やその他の預言で語られる
世紀末的な災害に応対しているように見えます。

例えば世の末に起こると預言されている災害のおもなものに、疫病、飢餓、
王や支配者の専横、様々な災害や戦争などが上がっていますが、十二の大願では
名号を聞く事によってそれらの苦しみから逃れられると説かれています。

また経典の中に、住む所に百の妖怪が出現したなら諸々の祭具をもってかの世尊
薬師瑠璃光如来を謹み敬い供養したなら、悪夢、悪い相、諸々の不吉な兆しは
ことごとく没し、災いとなる事はないとあります。

(或於住處百怪出現。此人若以衆妙資具。恭敬供養彼世尊藥師琉璃光如來者。

 惡夢惡相諸不吉祥皆悉隱沒不能爲患。)

これは世が暗闇に包まれ、悪魔が地上に放たれると預言されている
暗黒の三日間に応対しているように見えます。
預言されている世紀末的災害から逃れるために、薬師如来を尊崇するのは
いい方法なのかも知れません。


・薬師如来の真言

薬師如来を崇仏する時に、唱えると良いとされる真言(霊的な力が宿る言葉)は
主要なもので小呪、中呪、大呪の3種類が知られています。これを覚えておくのは
いいのかも知れません。

小呪
オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ

中呪
オン バイセイゼイ バイセイゼイ バイセイジャ サンボリギャティ ソワカ

大呪

ノウボウ バギャバディ バイセイジャグロ バイチョリヤ ハラバ アランジャヤ

タタギャタヤ アラカティ サンミャクサンボダヤ タニャタ オン 

バイセイゼイ バイセイゼイ バイセイジャ サンボリギャティ ソワカ



薬師真言の大呪は、真言宗、天台宗などの宗派の違いで
少し違ったもう一つの、


ノウボウ バギャバディ バイセイジャ クロ ベイルリヤ ハラバ アラジャヤ

タタギャタヤ アラカティ サンミャクサンボダヤ タニヤタ オン 

バイセイゼイ バイセイゼイ バイセイジャ サンボリギャティ ソワカ


といった読み方もあったりするようです。
この薬師真言大呪は、経典の中でもし苦しむ病人がいた場合に、病人のために一心に
清浄をし食事の後は手洗いうがいをし、食物か、薬か、あるいは虫のいない綺麗な水に
108編の真言を唱えてから与えれば、かかっている全ての病苦は消滅するとあります。

これはもしかして、上の方で紹介した病に効果のあるというセイヨウオトギリソウなどの
各種薬草や、聖ベネディクトのメダイの効果の代用になるのかも知れません。


・その他の崇敬方法

薬師如来を崇仏する方法としては、清浄が比較的重視されています。例えば朝には
歯木を噛み(歯磨きをし)、食事の後には手洗いうがいをする事が経典の中で
推奨されています。

また像を拝む他に花を飾ったりお香を焚いたり、各種の音楽を奏でたりかけたりする事も
推奨されています。
この中で取り入れられるものがあるようでしたら、取り入れてみる事をお勧めします。


・現れつつある世の異変にどう対応すべきか?

コロナ騒動から始まり、ロシア・ウクライナ間での戦争、元首相殺害事件が発端となった
カルト宗教問題の表面化など、現在の世の中は黙示録または仏典に伝わる末法の世が
だんだんと顕在化しつつある状況に見えます。

事態がより進めば、更なる異変や世の動乱が現れると言われている事は黙示録、仏典、
またはラ・サレットの預言で伝えられている通りです。

キリスト教ではこの様な事態において推奨されているのはロザリオの祈り、
それと奇跡のメダイや聖ベネディクト十字のメダイ、薬効があるとされる各種薬草で
仏教では薬師瑠璃光如来を始め各種の仏様への信仰、及び神仏習合なので
神道への崇敬でも同じく効果があるはずです。

イエスキリストを信じるからロザリオの祈り一本で行く、という考えや、
いや日本人だから馴染んでる仏教及び神道の崇敬に絞って熱心にやってご加護を頂こう、
という考えもあると思います。それぞれ、どちらも正しいと思います。

自分的にはキリスト教はもちろん真実ですし、仏教神道も経典や日本神話は
聖書に書かれている事と共通点が多くて、これも真実と見れます。
さらに、ある個人的な事情があって、仏教や経典に書かれている事は全くの真実という事が
確実である事を知っています。なので、もし仏教に経典に書かれているようなご加護の力が
本当にあるか迷っているなら、心配せずに安心して崇敬しても大丈夫ですという事が
言えます。

ただ一番安心できるのは、キリスト教と仏教神道の両方のご加護を求めるやり方では
ないかと思います。具体的には、ロザリオをやりながらお経もやったり等、
キリスト教と仏教神道の神仏への崇敬の両方を行う、といった形式です。

もちろん、先にも書きましたがキリスト教式に専念してロザリオ一筋で行こう、
という考えや仏教神道の崇敬に専念しよう、という考えもあると思います。

ただそういった場合でも、ロザリオをやりながらもたまに寺や神社に詣でたり
仏像に簡単なお経や真言を唱えて仏様の崇仏をしたり、逆に仏教や神道に専念していても
たまにキリストや聖母マリアの絵などに向かって主祷文やアヴェマリアの祈りを唱えたり、
少し互いの崇敬を取り入れてみるのはお勧めです。キリスト教にも仏教、神道にも、
どれにも霊的な作用は確実に存在するようですから…。


・名号を聞くという方法の特徴点

薬師如来のご功徳・ご利益は、薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)と名前を
聞く事によって発揮される事は前に触れましたが、これは一般的な崇仏方法の
お経を唱えて個人的に加護を得るというやり方とは違って、他の人に聞かせて効果を
得させる事も可能、という事になります。

もし、身近な人で病気で苦しんでいる人が居たら、名号を唱えて聞いてもらえれば
その人に良い効果が発揮される、といった事もあるのかも知れません。


・元首相の銃撃事件

7月8日に、選挙の応援演説中の元首相が突然の銃撃によって亡くなった事件は
全国に大きな衝撃を与えましたが、その事についてある奇妙な符号がいくつか
見られる事が言われています。

具体的には、事件の現場から10分ほどの所に山上八幡神社という
八幡神を祀る神社があるとの事です。
元首相を銃撃した人物の苗字は山上というもので、これは偶然なのか神社の名称と
符号しているのが見られます。

また八幡神は軍神として知られ、名称の一つに矢幡八幡というのがあり
矢、つまり今の事件で銃という飛び道具が使用された事も符合しているように見えます。

さらにその神社には、前九年の役の絵が奉納されていた事が一部で話題になりました。
前九年の役とは、平安時代に反乱を起こした東北の安倍氏が源氏に討伐された戦役の事です。
ここまで符合が重なると、偶然を超えた意図のようなものを感じます。

また山上八幡神社の近くには八幡神の前の姿、応神天皇の生母であり三韓征伐を行なった
神功皇后が埋葬されると伝わる陵墓が近くにあるそうです。

この事件そのものが、手製の弾薬と銃で実行されたもので思い通りに行く可能性は
低いものだったとされていますが、それでも撃たれた銃弾は元首相の鎖骨に当たってから
反射してその下の心臓に当たるという少し特異な軌道で命中しています。
これも、もしかして不思議な力の作用が働いたものかも知れません。

ケネディ大統領の暗殺と状況が似通っているという事も言われています。
あの事件でも、魔法の弾丸と呼ばれる一見すると多数から撃たれたような複雑な
銃創が知られていますが、今回の事件もそれを思い起こさせます。

ちなみに、ケネディ大統領の暗殺事件は国家的陰謀による複数犯人説がよく言われますが、
証拠や状況を詳しく調べると犯人のオズワルドは以前にも著名な人物の家などに向けて
特に意味もなくライフルを撃つ事件を起こした疑惑があり、状況からするとそういった
奇癖によるオズワルド単独での偶発的な事件だった可能性が高いようです。

ケネディ大統領の暗殺事件でよく陰謀説が語られるのは、個人が単独で大統領に
特に目的もなくライフルを発射し、しかもそれが命中してしまって大統領の命が奪われた
という、急には信じられない状況によるものだと思われます。

ケネディ大統領の暗殺事件は、有名人にライフルを撃つ奇癖のある人物が勤務するビルの
前が、たまたま大統領のパレードのルートになっていた等の様々な偶然が重なった結果
起こった事件だったようです。

日本の元首相の銃撃事件も、本来は宗教施設を襲撃する予定だった所にたまたま
その宗教と関連があるとされる元首相が現れ、なので目標を変更して襲撃を実行したという
いくつかの偶然が重なった結果起こった事件という事が伝わっています。

ケネディ大統領の暗殺事件も、陰謀によるものというよりは、実は不可思議な意志や力が働いた
事件だったのかも知れません。


・切迫化しつつあるように見える現状

現在、ロシアとウクライナの戦争は状況が混沌としたものと化し、突如ロシアで不必要にも
見える大量の人員の徴兵令が発動されて多くの人が国外に脱出するなど色々と平常ではない
出来事も発生しているようです。

これらの混沌とした状況はひとえに、今行われている戦争は互いに勝つ事が目的ではなくて
もっと他の目的があるからではないかというように見えます。例えば、戦争状態を
作り出す事によって国民を強制的にコントロールする事が目的ですとか、または非現実的な
想像になるとは思いますが、世を支配するサタン主義者達がこの戦争を仕向けていて
人を大量に死なせる事によってサタンの生贄にしようとしているといったような…。
先の第二次世界大戦も、もしかして同じような状況だったのかも知れません。

これから、ますます状況は黙示録やファティマの預言、またはラサレットやガラバンダルの
預言で言われている通りのものになっていく可能性は高いです。
なので先に上げたキリストの聖心のメダイ、聖ベネディクトのメダイまたは奇跡のメダイ、
効果のあると伝えられてる薬草などはできる限り用意しておいた方が安心と思います。
食料品や日用品も、日ごろから備蓄しておいた方が良いと思われます。

それから、出来れば親や友人など周囲の人々にこれらの事柄を知ってもらい、
個々に祈りの実践などやその他起こると言われる災厄への備えをしてもらう事も
大切だと思います。

しかし、周囲の人に霊や預言について理解があればいいのですが、もしそうでなければ
説明して理解、納得してもらうのは非常に困難が伴います。場合によっては一切聞く耳を
持って貰えない事もあります。

なので、周りを説得できそうならいいのですが、そうでなさそうな場合は現状は一旦
置いておいて、ひとまず祈りで理解を得やすくなるよう願っていた方が良さそうです。

それと、人に直接では言いにくい場合はせめてネット上の掲示板などで不特定多数の人に
預言がされてる内容などを伝えて注意喚起をするやり方が、直接人と話すよりはずっと
容易に行なえるはずです。

また世の中の状態が、預言に言われてる通りの異常な状況が誰が見てもはっきりと
表れ出したら、その時はかなり疑り深い人でも、説明すればすぐ納得してもらえる状況に
なるのではないかと思われます。そうなった時は、預言に言われる終末の時間が本当に
差し迫っているサインでしょうから、備えと祈りによって自分と、自分の周囲の人々の
安全をできるだけ確保してあげる事が重要と思います。

最後に、ラ・サレットの預言で語られた言葉を紹介して、
ここは一旦区切ろうと思います。


「私はこの地上に緊急の呼びかけをします。私は天にてしろしめし給う生ける天主の
 真の弟子たちに呼びかけます。私は、人となり給いしイエズス・キリスト、
 人類の唯一の真の救い主の真の従者たちに呼びかけます。
 
 私は、私が御子へと彼らを導けるように自らを私に委ねた者たち、言わば私が両腕に
 抱いて運んでいる者たち、私の精神において生きている者たちである、真の信徒
 であるわが子供たちに呼びかけます。
 
 そして最後に、この世と自らを蔑み、清貧と謙遜のうちに、軽蔑と沈黙のうちに、
 祈りと苦業のうちに、貞潔と天主との一致のうちに、苦しみのうちに世に知られずに
 生きている、イエズス・キリストの忠実な弟子たちである終りの時の使徒たちに、
 私は呼びかけます。

 今や彼らが現れ、地上を光で満たす時です。行って、自らを、愛されている
 私の子どもたちであることを示しなさい。あなた方の信仰が、この不幸な時代に
 あなた方を照らす光であるならば、私はあなたたちのそばにい、あなたたちの中に
 います。あなたたちの熱心が、イエズス・キリストの栄光と誉(ほまれ)とを
 あなたたちに乾き求めさせますように。

 戦いなさい、あなたたち、悟ることのできる少数の者である、光の子どもたちよ。
 今こそ、すべての時の時、すべての終りの終りだからです。」
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