「知らんけど」と「なんやかんや」は、有耶無耶にも出来る魔法の言葉

文字数 566文字

 サークル代表の通報で、地元警察が合宿場にやってきた。事情を知らないサークルメンバー達は混乱し、無闇矢鱈に騒ぎ始める。そして、そんな騒ぎの中、何故か落花生売りが合宿場に現れた。地元警察は、その落花生売りの出現を気にも留めず、サークル代表の案内に従って問題となる部屋へ向かった。
 その部屋では、同室のサークルメンバー達が疲れ切った様子で座り込んでいた。一方、サークル代表は、サークルメンバーが横たわったままのベッドを指差した。そして、何故か捜査に落花生売りも乱入した。
 地元警察は、サークル代表の指し示す先に従ってベッドを覗き込み、状況を確認する。それから、横たわる人間の名前をサークル代表に質問した。しかし、サークル代表はそのメンバーの名前を言えず、代わりに部屋に居たサークルメンバーの一人が名前を教えた。そのやりとりの合間に、落花生売りはベッドの周りをぐるぐると移動し、小刻みに頷く。地元警察はこれでもかとそれをスルーしている。
 地元警察はサークルメンバーから教えられた名前を呼び、反応が有るかを調べた。しかし、反応が無い為に、様々な方法で生存確認を始めた。地元警察は、一通りの確認を終えた後で、もう助からないことを知った。そして、その時間を記録し、サークルメンバー達を全て部屋から出した。が、何故か落花生売りは部屋に残っている。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み