剣術の授業(模擬戦)
文字数 3,100文字
ボブ先生に打ちのめされた俺たちは全員が授業を続行することに決まった。
・
・
・
・
「次は、素振り1000本」
「それぞれの基本の型に忠実であることを忘れるな」
ボブ先生の声が響き渡たる。
俺たちはそれぞれの武器を持って型に忠実に素振りを開始する。
40分経過した頃には全員が素振りを終えた。
「ふぅふぅ」
「きつかった」
「お前らだらしないぞ」
早く終え余裕がある者から、なんとか終え疲れ切っている者までそれぞれだった。
俺は比較的余裕をもって終えることができた。
◇
「それでは生徒同士2人一組で模擬戦を行う。スキルの使用を許可する。実戦だと思え。勝ったら成績に大きく反映されるから留意しろ。相手を戦闘不能にするか、降参させるまで戦え。自分が勝てそうな相手に挑むも良し。自分より強い者に挑むも良し。相手を見つけて、全力で挑め。」
模擬戦を行う相手探しが始まる。
すると、俺の前にひとりの男が立ち塞がる。見た目は、目つきが悪い男性だった。不良グループと交わっているのを見かけたことがある。
「アレス」
「なんだ」
「前までは手が出せなかったが、今の落ち目のお前なら俺でも勝てる。今までの恨みを果たさせてもらうぜ。」
「恨み?俺はお前のことなんて知らんぞ」
「お前にはなくてもこちらにはあるんだよ。」
「分かった。相手になろう。」
こうして俺と名をアレックスという不良との模擬戦が決まる。
「それぞれ相手は見つかったか?ではそれぞれ模擬戦を始めろ。」
俺とアレックスの模擬戦が開始された。
「潰してやるぜ」
「やれるもんならやってみろ」
俺とアレックスは胸のペンダントにそれぞれの持つスキルの宝玉をありったけ詰め込む。
◆
アレックスはペンダントに宝玉をそれぞれ埋め込む・・斧(壱)、盾(壱)、弱点分析、HP+10%、HP+10%, HP+10%
アレスはペンダントに宝玉をそれぞれ埋め込む・・剣(弐)、HP+10%、弱点分析、貫通(壱)、HP+10%
アレックスは練習用の標準片手斧と標準片手盾を装備した。俺は練習用の標準ロングソードを装備する。
「勝負」*2
戦いは開始された。
「弱点分析」
「弱点分析」
俺とアレックスはそれぞれSPを2消費し、相手のステータスを確認する。
NAME(名前) アレックス
才能限界値 6
LV(レベル) 10
HP(体力) 130(+30%)
MP(魔力) 0
SP(スキルポイント) 18/20
ATK(攻撃) 40(斧→+10)
DEF(防御) 40(盾→+10)
AGI(素早さ) 20(盾→-10)
弱点 ヒューマン
NAME(名前) アレス
才能限界値 5⇩⇩
LV(レベル) 20
HP(体力) 120(+20%)⇩⇩
MP(魔力) 20⇩⇩
SP(スキルポイント) 18/20⇩⇩
ATK(攻撃) 40(剣→+10)⇩⇩
DEF(防御) 20⇩⇩
AGI(素早さ) 30⇩⇩
弱点 ヒューマン
「噂通りこれならやれるぜ」
(落ち目と聞いたが俺と変わらないだと)
「なかなかやるな」
(今のまま ではまずい。相手は攻守と隙がない。素早さを活かすしかない。)
◇
攻撃は最大の防御。俺は先手必勝でアレックスに向かって脇目も振らずに走り出す。SPを4消費し、剣(弐)のスキルを発動する。
「喰らえ!隼 切り」
俺は目にも止まらぬほどのスピードで斬撃を放つ。
ビューーーーン
ドドドドドドドドド
と大地をめくりあげながらアレックス目掛けて一直線に飛んでいく。
「無駄無駄。俺には盾があるんだぜ?」
アレックスは盾を構え斬撃が押し寄せるのを待った。
アレックスはSPを4消費し、盾(壱)のスキルを発動。
「――受け流し」
斬撃がアレックスのもとに押し寄せるとアレックスの盾は
ガタガタガタガタガタ
アレスの斬撃の6割は盾に当たり、2割はあらぬ方向へと散っていく。
「何?受け流せないだと?」
俺の持つ貫通(壱)の効果によるものだった。そして、残りの2割の斬撃がアレックスに直撃する。
「つぅ」
アレックスの額から血が流れる
****アレックスのHP130→100****
「手応えあり」
俺は叫ぶ
(SPが14だから打てるのも、後3発だな。それまでに決着をつける)
「これで決める」
俺はすかさず、追撃に入る。長期戦は相手と自身のステータスと装備からして不利と思ったからだった。
「隼 切り*3」
ビューーーーンビューーーーンビューーーーン
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
3つの斬撃がアレックスを襲う。
アレックスはカッと目を見開いて叫ぶ。SPを4*3=12消費し、斧(壱)のスキルを発動。
「トマホーク*3」
ブーーーーンブーーーーンブーーーーン
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
アレックスは俺の斬撃を迎え撃つ形で斧の斬撃を3つ放つ。
◆
俺の3つの斬撃とアレックスの3つの斬撃とが空中で激しく衝突する。
俺は叫ぶ。
「行けーー」
アレックスは叫ぶ。
「消えろーー」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
結果、俺の隼 切りの斬撃2つとアレックスのトマホークの斬撃3つとが相殺され、かき消された。
残りの1つの斬撃がアレックスを襲う。
ビューーーーン
ドドドドドドドドド
「良しっ」
「なんだとっ」
アレックスは慌てて防御態勢に入る。
ドゴーーーーーーーーン。
アレックスは斬撃に直撃した。
「うわーーーーーーーー」
****アレックスのHP100→20****
(あと一歩の所だったが、仕留め損なったか。)
「ぜぇぜぇ」
アレックスに残された体力はあと僅かだった。その一方、俺はまだ無傷だ。
◆
◆
「こうなったら、盾はいらん」
アレックスは片手盾をそばに捨てた。
「意地でも一撃をお前に入れてやる。」
アレックスは捨て身の覚悟をした。
(相手も啖呵 を切ってくるだけのことはあるな。)
**アレックス
**SP 18→2
**DEF(防御) 40→30
**AGI(素早さ) 20→30
**アレス
**SP 18→2
双方ともにSPは0に近く、スキルを使用するのは不可能だった。
後は、近接戦闘での勝負が結果を分ける。
「おおおおおおおおおおおおおおおお」
アレックスは雄たけびを上げながら、アレスに向かって片手斧を振り上げ迫る。
俺はロングソードを構え相手が剣の届く範囲内に入るのを待つ。
アレックスは後一歩で剣の届く範囲内に入る所で斧を俺の顔面目掛けて投げる。
グルグルグルグルグルグルグル
斧は回転しながら俺の顔面目掛けて飛んでくる。
「ふん」
俺は頭を曲げることでそれを容易 く躱 す。
しかしアレックスの狙いは俺の注意を奪うことだった。アレックスは俺に向かって飛び蹴りをしてくる。
俺は慌てて、前腕でそれを受け止める。
ぐぐぐぐ
アレックスの足と俺の左腕がぶつかり合う。
****アレスのHP120→110****
だが、飛び蹴りをブロックされたアレックスは隙だらけだった。
「喰らえ」
俺の一振り。
「んごっ」
アレックスは意識を失った。
****アレックスのHP20→0****
アレックスは急いで保健室に運ばれていった。
■
俺は無傷とは行かなかったがアレックスとの模擬戦に勝利した。
「ふぅーー」
(ほぼ完勝したとは言え貴重な体験をした。アレックスの執念 は本物だった。もう名前を忘れることはないだろう)
・
・
・
・
そして、全ての模擬戦が終わる。
「勝った者も、負けた者もいい経験になっただろう。今日を教訓に自身を高めろ。これで剣術の授業は終了だ」
最後にボブ先生が言葉を締めて剣術の授業が終わった。
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「次は、素振り1000本」
「それぞれの基本の型に忠実であることを忘れるな」
ボブ先生の声が響き渡たる。
俺たちはそれぞれの武器を持って型に忠実に素振りを開始する。
40分経過した頃には全員が素振りを終えた。
「ふぅふぅ」
「きつかった」
「お前らだらしないぞ」
早く終え余裕がある者から、なんとか終え疲れ切っている者までそれぞれだった。
俺は比較的余裕をもって終えることができた。
◇
「それでは生徒同士2人一組で模擬戦を行う。スキルの使用を許可する。実戦だと思え。勝ったら成績に大きく反映されるから留意しろ。相手を戦闘不能にするか、降参させるまで戦え。自分が勝てそうな相手に挑むも良し。自分より強い者に挑むも良し。相手を見つけて、全力で挑め。」
模擬戦を行う相手探しが始まる。
すると、俺の前にひとりの男が立ち塞がる。見た目は、目つきが悪い男性だった。不良グループと交わっているのを見かけたことがある。
「アレス」
「なんだ」
「前までは手が出せなかったが、今の落ち目のお前なら俺でも勝てる。今までの恨みを果たさせてもらうぜ。」
「恨み?俺はお前のことなんて知らんぞ」
「お前にはなくてもこちらにはあるんだよ。」
「分かった。相手になろう。」
こうして俺と名をアレックスという不良との模擬戦が決まる。
「それぞれ相手は見つかったか?ではそれぞれ模擬戦を始めろ。」
俺とアレックスの模擬戦が開始された。
「潰してやるぜ」
「やれるもんならやってみろ」
俺とアレックスは胸のペンダントにそれぞれの持つスキルの宝玉をありったけ詰め込む。
◆
アレックスはペンダントに宝玉をそれぞれ埋め込む・・斧(壱)、盾(壱)、弱点分析、HP+10%、HP+10%, HP+10%
アレスはペンダントに宝玉をそれぞれ埋め込む・・剣(弐)、HP+10%、弱点分析、貫通(壱)、HP+10%
アレックスは練習用の標準片手斧と標準片手盾を装備した。俺は練習用の標準ロングソードを装備する。
「勝負」*2
戦いは開始された。
「弱点分析」
「弱点分析」
俺とアレックスはそれぞれSPを2消費し、相手のステータスを確認する。
NAME(名前) アレックス
才能限界値 6
LV(レベル) 10
HP(体力) 130(+30%)
MP(魔力) 0
SP(スキルポイント) 18/20
ATK(攻撃) 40(斧→+10)
DEF(防御) 40(盾→+10)
AGI(素早さ) 20(盾→-10)
弱点 ヒューマン
NAME(名前) アレス
才能限界値 5⇩⇩
LV(レベル) 20
HP(体力) 120(+20%)⇩⇩
MP(魔力) 20⇩⇩
SP(スキルポイント) 18/20⇩⇩
ATK(攻撃) 40(剣→+10)⇩⇩
DEF(防御) 20⇩⇩
AGI(素早さ) 30⇩⇩
弱点 ヒューマン
「噂通りこれならやれるぜ」
(落ち目と聞いたが俺と変わらないだと)
「なかなかやるな」
(
◇
攻撃は最大の防御。俺は先手必勝でアレックスに向かって脇目も振らずに走り出す。SPを4消費し、剣(弐)のスキルを発動する。
「喰らえ!
俺は目にも止まらぬほどのスピードで斬撃を放つ。
ビューーーーン
ドドドドドドドドド
と大地をめくりあげながらアレックス目掛けて一直線に飛んでいく。
「無駄無駄。俺には盾があるんだぜ?」
アレックスは盾を構え斬撃が押し寄せるのを待った。
アレックスはSPを4消費し、盾(壱)のスキルを発動。
「――受け流し」
斬撃がアレックスのもとに押し寄せるとアレックスの盾は
ガタガタガタガタガタ
アレスの斬撃の6割は盾に当たり、2割はあらぬ方向へと散っていく。
「何?受け流せないだと?」
俺の持つ貫通(壱)の効果によるものだった。そして、残りの2割の斬撃がアレックスに直撃する。
「つぅ」
アレックスの額から血が流れる
****アレックスのHP130→100****
「手応えあり」
俺は叫ぶ
(SPが14だから打てるのも、後3発だな。それまでに決着をつける)
「これで決める」
俺はすかさず、追撃に入る。長期戦は相手と自身のステータスと装備からして不利と思ったからだった。
「
ビューーーーンビューーーーンビューーーーン
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
3つの斬撃がアレックスを襲う。
アレックスはカッと目を見開いて叫ぶ。SPを4*3=12消費し、斧(壱)のスキルを発動。
「トマホーク*3」
ブーーーーンブーーーーンブーーーーン
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
アレックスは俺の斬撃を迎え撃つ形で斧の斬撃を3つ放つ。
◆
俺の3つの斬撃とアレックスの3つの斬撃とが空中で激しく衝突する。
俺は叫ぶ。
「行けーー」
アレックスは叫ぶ。
「消えろーー」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
結果、俺の
残りの1つの斬撃がアレックスを襲う。
ビューーーーン
ドドドドドドドドド
「良しっ」
「なんだとっ」
アレックスは慌てて防御態勢に入る。
ドゴーーーーーーーーン。
アレックスは斬撃に直撃した。
「うわーーーーーーーー」
****アレックスのHP100→20****
(あと一歩の所だったが、仕留め損なったか。)
「ぜぇぜぇ」
アレックスに残された体力はあと僅かだった。その一方、俺はまだ無傷だ。
◆
◆
「こうなったら、盾はいらん」
アレックスは片手盾をそばに捨てた。
「意地でも一撃をお前に入れてやる。」
アレックスは捨て身の覚悟をした。
(相手も
**アレックス
**SP 18→2
**DEF(防御) 40→30
**AGI(素早さ) 20→30
**アレス
**SP 18→2
双方ともにSPは0に近く、スキルを使用するのは不可能だった。
後は、近接戦闘での勝負が結果を分ける。
「おおおおおおおおおおおおおおおお」
アレックスは雄たけびを上げながら、アレスに向かって片手斧を振り上げ迫る。
俺はロングソードを構え相手が剣の届く範囲内に入るのを待つ。
アレックスは後一歩で剣の届く範囲内に入る所で斧を俺の顔面目掛けて投げる。
グルグルグルグルグルグルグル
斧は回転しながら俺の顔面目掛けて飛んでくる。
「ふん」
俺は頭を曲げることでそれを
しかしアレックスの狙いは俺の注意を奪うことだった。アレックスは俺に向かって飛び蹴りをしてくる。
俺は慌てて、前腕でそれを受け止める。
ぐぐぐぐ
アレックスの足と俺の左腕がぶつかり合う。
****アレスのHP120→110****
だが、飛び蹴りをブロックされたアレックスは隙だらけだった。
「喰らえ」
俺の一振り。
「んごっ」
アレックスは意識を失った。
****アレックスのHP20→0****
アレックスは急いで保健室に運ばれていった。
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俺は無傷とは行かなかったがアレックスとの模擬戦に勝利した。
「ふぅーー」
(ほぼ完勝したとは言え貴重な体験をした。アレックスの
・
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そして、全ての模擬戦が終わる。
「勝った者も、負けた者もいい経験になっただろう。今日を教訓に自身を高めろ。これで剣術の授業は終了だ」
最後にボブ先生が言葉を締めて剣術の授業が終わった。