第38話 VSゴブリン軍(その2)

文字数 2,487文字

リザ、ライゾウに乗って拠点に戻ってきた。

ハクは蛇王に湿原に滞在するよう言われていたが、戦いがあるため一緒に帰って来た。

本音は、
ハク「ヒロトと一緒にいたいし。
じめじめした湿原が嫌なのよ。」
だって。

後の理由の方が重要そうだ。
苦笑い。

蛇王の兵士達は拠点に向かっているが、到着には時間がかかるようだ。

リガント将軍とリガールだけ一緒にきた。

事前に情報共有、作戦会議をするためにね。

まず、拠点で一休みだね。

リガールは蛇王の湿原にて眷属化済み。

「さて、ハクさんどうして婚約してる事になった。」
ハク「あはは。ごめんなさい。
先にヒロトと話すべきでした。
怖かったので回りを固めちゃいました。
リーブルに婚約してるって言わせた。えへ。
あと、あと、ヒロトの回りに女の子集まりすぎ!
焦っちゃうよ。」
うん、そういえばハーレム化してきた気もするな。

「まあ、嫌ではないし、むしろ嬉しいんだけど。
次は相談するようにね。」
ハク「はい!」

(眷属全員に報告!ハクと婚約しました!
色々あるかもだけど、ゴブリン討伐が終わってからね。以上)
まあほとんどの眷属は知っていたのか、婚約自体を知らないのか、あまり反応はない。

レベルが高い眷属達からは、おめでとうって念話が飛んでる。

リザ、レイ、コボミ、ハピと他の眷属から聞いたアリアさんは表面は祝福しているが、微妙な顔をしていたらしい。

リガント将軍に魔族の話を聞いてみた。
明らかにゴブリンの数が多すぎるので、
魔族の計略の公算が大きい。
自然に増えて出来る数ではない。
動きが計画的。
魔王軍団の四天王の一人
「魅了のルシー」が魔物使いのスキルを
持っているので怪しい。
蛇王はルシーの仕業と確信しているらしい。

うーん。これは、将来魔王軍と戦う事になりそうだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

作戦会議をしましょう。

うちの部隊編成は、
コボルト部隊2000、隊長コボ1。
オーク部隊100、隊長オク1。
スライム部隊1000、隊長スラオ。
リザード部隊1000、隊長リザ。
アイ部隊1000、隊長アイ。
蜘蛛部隊200、隊長スパ。
蜂部隊300、隊長ビー。
鳥部隊200、隊長ステ1。
蟷螂50、隊長カマ1。
救出部隊4、隊長ハク。
 *ハク、コボミ、コボ4、コボ5の4人は救出部隊とする。
その他部隊約130、隊長ゴブ1。
 *俺が追加で眷属化した魔物+α
俺の部隊4。
 *俺、レイ、ライゾウ、ムラマサ。

ヒナは別の任務があるので単独行動、心配だからコボ2を護衛でつけようか。

戦いが始まるまでは、眷属を増やし続ける。
食糧は今まで備蓄していた分でまかないたいな。

うちの部隊以外で、
ダークエルフの集落から1000、隊長グレンシー。
蛇王の兵士5000、隊長リガント将軍。

「グレンシーさん、今回は有難うございます。」
グレンシー「いえいえ、ダークエルフの集落から拐われた女性がいるので、他人事ではないです。我等だけでは、太刀打出来ないのでこちらこそ助かります。」
すごくいい人だった。

グレンシーさんは黒髪、黒目、黒肌のエルフ。
やせ形。モデル体型。身長190cm。
・・・男だよ。

俺の部隊とコボミ、ヒナと各隊長が集まり作戦会議を始める。

地図上に小蜘蛛達がまとめたゴブリンの配置、数を元にした駒をのせていき、全員で俯瞰する。
ゴブリンキングのいる場所は把握できていて、小蜘蛛が見張っているが、ルシーはまだ見かけていない。
但し、ゴブリンキングは魔道具で誰かに状況報告をしているので、魔王軍の関連は確定かな。


数は揃ったが、うちの戦力の大部分はレベルが低いので、レベルアップが必要だ。特にフォレストリザード、フライングアイ、スライムは数がいても、そのままでは全く戦力にならないのでレベルアップ必須。
どこかで一度闘ってレベルアップ後に大規模な戦闘にもっていきたい。

念のため大規模な戦闘は、ダンジョン化した場所で行う事で、数の不利も解消したい。

その戦闘の隙を狙って、女性を救出。

ゴブリンキングを俺が倒す。

大まかには、こんな流れで戦う事にして、細部を詰め始めていると。

スパ「ヒロト様、緊急連絡があります。」
「お、内容を聞こう。」

スパ「いよいよ冒険者ギルドがゴブリン討伐するそうです。
日程は5日後。冒険者300人。
隊長は災厄のゼータ。
ギルドでは依頼が全く対応出来ず、
ギルドも領主も国も事態を重くみて、
国中のギルドから冒険者を集めました。
Sランク冒険者も数人エントリーしています。」

「300?少なすぎるね。」
スパ「どうやらゴブリンの数を500と見ています。」

「情報収集が杜撰(ずさん)なんだね。
町の近くにいた本隊じゃない500程度の群れを発見して、
本隊と勘違いしたんだろう。
Sランク冒険者もいると言うし、お手並み拝見だ。」

「明後日には蛇王様の部隊も到着するから、冒険者達の討伐に絡めて戦いを進めた方が良さそうだ。
スパ、引き続き情報収集を頼む。
特に冒険者ギルドの戦略は知りたいな。」

冒険者の討伐までの間、蛇王の部隊が到着するまで、レベル上位の部隊とダークエルフの部隊で連携を確認しながら、リガント将軍に部隊を訓練してもらう事にした。

蛇王の部隊が到着したら、全体で連携確認と訓練を実施する。
訓練はリガント将軍にお任せ。
うちの隊長達も勉強になるね。

みんなダンジョンで生活してもらってDPを稼ぎ、ゴブリンの集落や戦闘になりそうな場所をヒナにダンジョン化してもらう。

そういえば、キラービーは分蜂しました。
新しいキラービークイーンは拠点護衛に残ってもらいます。
キラービーナイト進化した50匹はダンジョンに残し、
替わりに普通のキラービー50匹をビーが連れていく。
新旧クイーンはキラービーを生んで、戦力を増やして貰います。
ビーに新しい巣に住むのは戦闘後にしてもらう事にしました。
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登場人物紹介

佐藤 大翔(サトウ ヒロト)年齢35歳。

異世界転移後は見た目14歳ぐらい。

淡々と物事を進めるタイプ。

女性に言いたい事を言えない。

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