第3話
文字数 714文字
【猫の女王】
三人は、誰が女王様か一目でわかりました。
女王様は、真っ白でフワフワの毛並みでした。
女王様は、尻尾が三本も生えていました。
女王様は、顔だけで一メートル、体も合わせたら五メートルくらいのとんでもない大きさでした。
黒猫は女王様の前で丁寧にお辞儀をし、三人の子供達を紹介しました。
「女王様、この国に迷い込んだ三人の子供達でございます。いかがいたしましょう?」
女王様は黙って三姉妹を見つめました。
最初にゆうな、次にみさき、最後にまりんをじっくりと眺めました。
ゆうなは女王様の大きさに ビックリして口をぽかんと開けて立っていましたし、みさきは怖くなってツバを飲み込むとゴクンと大きな音がしました。まりんは声も出せずに、冷や汗が背中を流れて伝いました。
女王様はこれでもかというくらい三人をジッと見つめていましたが、やがて口を開きました。
「子供は、食べたら柔らかくて、美味しいのだけれど…」
女王様の両目がギラリと光りました。
まりんとみさきはゾッとして、足がガクガク震えだしました。
二人は顔を見合わせて涙目になりました。
その時ゆうなが大声で叫びました!
「大きい猫ちゃん!さわりたい!!」
そしてアッと言う間に駆け出して女王様の首元に飛びついたのです。
家来の猫達も女王様も呆気にとられて目をまん丸にして、ゆうなを見ていました。
ゆうなは両手でワシャワシャと女王様を撫でてフワフワの毛に頬ずりすると、目をキラキラさせて女王様を見上げ、ニッコリ笑いました。
女王様はまん丸の目のまま、ゆうなをじっと見つめました。
まりんとみさきはもうダメだ!と思いました。
女王様の口には鋭いキバが光っています。
二人は心の中で叫びました!
(ゆうなが食べられちゃう!)
三人は、誰が女王様か一目でわかりました。
女王様は、真っ白でフワフワの毛並みでした。
女王様は、尻尾が三本も生えていました。
女王様は、顔だけで一メートル、体も合わせたら五メートルくらいのとんでもない大きさでした。
黒猫は女王様の前で丁寧にお辞儀をし、三人の子供達を紹介しました。
「女王様、この国に迷い込んだ三人の子供達でございます。いかがいたしましょう?」
女王様は黙って三姉妹を見つめました。
最初にゆうな、次にみさき、最後にまりんをじっくりと眺めました。
ゆうなは女王様の大きさに ビックリして口をぽかんと開けて立っていましたし、みさきは怖くなってツバを飲み込むとゴクンと大きな音がしました。まりんは声も出せずに、冷や汗が背中を流れて伝いました。
女王様はこれでもかというくらい三人をジッと見つめていましたが、やがて口を開きました。
「子供は、食べたら柔らかくて、美味しいのだけれど…」
女王様の両目がギラリと光りました。
まりんとみさきはゾッとして、足がガクガク震えだしました。
二人は顔を見合わせて涙目になりました。
その時ゆうなが大声で叫びました!
「大きい猫ちゃん!さわりたい!!」
そしてアッと言う間に駆け出して女王様の首元に飛びついたのです。
家来の猫達も女王様も呆気にとられて目をまん丸にして、ゆうなを見ていました。
ゆうなは両手でワシャワシャと女王様を撫でてフワフワの毛に頬ずりすると、目をキラキラさせて女王様を見上げ、ニッコリ笑いました。
女王様はまん丸の目のまま、ゆうなをじっと見つめました。
まりんとみさきはもうダメだ!と思いました。
女王様の口には鋭いキバが光っています。
二人は心の中で叫びました!
(ゆうなが食べられちゃう!)