2月10日 トルコ大地震と台湾救助犬

文字数 1,087文字

 先ほど見たニュースで、トルコ大地震で亡くなった方が既に2万人を超えたと報道されていました。
 現在確認されているだけで、6400棟もの建物が倒壊し、救助活動が非常に難航しているとのことでした。本当に胸が痛みます。

 台湾は、トルコに最も早く救助隊を送った国の一つです。

 2月6日の夜には、早くも第一陣として「台湾国際救助隊」の先遣隊員40名と3頭の救助犬、それから6.6トンの救難裝備と機材がトルコに向かいました。

 更に翌7日には第二陣として、90名の救助隊員と2頭の救助犬が、6トンの救難裝備と「生命探測儀(ライフディテクター)」と共に派遣されています。

 ところで皆さんは、台湾が救助犬大国である事実をご存知でしょうか?

 国際救助犬連盟(IRO)が認証を与えている救助犬は、全アジアで9頭しかいないのですが、なんとその三分の二を占める6頭が台湾で訓練された救助犬なのです!

 現在トルコに派遣されている救助犬の中で、最も経験豊富と言われているのが、阿蘭(ア・ラン)

 阿蘭は、今回の地震以前から国連の依頼を受け、国際的な災害救助任務に当たっているほど優秀な救助犬です。

 台湾で名前の前に()という字を付けるのは、愛称的なニュアンスで、日本語の「~ちゃん」に近い感じだと思ってもらえれば、大きな間違いはないと思います。

 ですから、日本語的に言うと、「蘭ちゃん」。ミックスの女の子です。

 調べてみると、「阿蘭」を台湾救助犬の「女王」と紹介している記事もありました。経歴的には(まさ)しく「女王」の称号にふさわしい彼女ですが、「蘭ちゃん」と呼ぶと、ぐっと親近感が高まるような気がします。

 わたしが今回見たニュース(URLは一番下に載せてあります)では、蘭ちゃんたちの活躍にスポットが当てられていました。

 救助活動の疲れから、蘭ちゃんが睡眠時間に大きな鼾をかき、その音に自分で驚いて飛び起きてしまったという、なんだか胸がきゅっと締めつけられるようなエピソードが、ニュースの中で紹介されています。

 台湾救助犬がトルコに到着し、使命感を身体いっぱいに(たた)えて、飛行機のタラップを降りてくる姿や、瓦礫の山の上を懸命に捜索する様子に、思わず目頭が熱くなってしまいました。

 你們是最勇敢的大英雄(あなたたちは、もっとも勇敢な大ヒーロー)

 ニュースの字幕の言葉ですが、本当にその通りですよね。

 ――蘭ちゃんたちの活躍は、今も続いています。

※「台灣米克斯救援土耳其 瓦礫上帥氣值勤身影曝」
URL:https://youtube.com/watch?v=45tX656FVNY&feature=shares
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