第1話
文字数 616文字
漁港の堤防に2匹のネコがいます。
1匹は家ネコで もう1匹は野良ねこです。
2匹のネコは毎日この堤防で日向ぼっこをしているのです。
それは、いかにも幸せそうな光景にみえました。
この場所は、お日様が良く当たる 日向ぼっこの一等地。
堤防に先に来るのは、いつも家ネコです。
「ニャアー良い天気だニャアー」
家ネコは 毛づくろいをしながら、野良ねこを待ちます。
そこへゆっくりと野良ねこが現れ、家ネコの横に座りました。
「ニャアーいつも早いわねー」
野良ねこが自分の毛づくろいを始めると、
家ネコが、手伝うように野良ねこの毛づくろいをします。
お互いの毛づくろいが終わると、いつものように体を投げ出してここで時間を過ごすのです。
実はこの2匹。みけ猫なのですが、まったく同じ柄なのです。
白色の形も 茶色の形も 黒色の形も
柄の位置も 柄の大きさまでもまったく同じ、
めす猫でした。
でも、猫の柄など気にする人もいないため、
誰にもその事は知られていませんでした。
2匹が違うのは、家で飼われているか、
外で暮らしているかと言う事だけです。
初めて顔を合わせた時から、妙に気が合い
それからいつも2匹は一緒にいました。
2匹が話すのは、いつも同じ事。
「あーあ幸せになりたいニャアー」
「そうそう幸せになりたーいニャアー」と。
いったい何の不満があるのか、無防備に体を投げ出して 幸せそうに日向ぼっこしていても
帰る時には、合言葉のように
「幸せになりたいニャアー」と言って別れるのでした。
1匹は家ネコで もう1匹は野良ねこです。
2匹のネコは毎日この堤防で日向ぼっこをしているのです。
それは、いかにも幸せそうな光景にみえました。
この場所は、お日様が良く当たる 日向ぼっこの一等地。
堤防に先に来るのは、いつも家ネコです。
「ニャアー良い天気だニャアー」
家ネコは 毛づくろいをしながら、野良ねこを待ちます。
そこへゆっくりと野良ねこが現れ、家ネコの横に座りました。
「ニャアーいつも早いわねー」
野良ねこが自分の毛づくろいを始めると、
家ネコが、手伝うように野良ねこの毛づくろいをします。
お互いの毛づくろいが終わると、いつものように体を投げ出してここで時間を過ごすのです。
実はこの2匹。みけ猫なのですが、まったく同じ柄なのです。
白色の形も 茶色の形も 黒色の形も
柄の位置も 柄の大きさまでもまったく同じ、
めす猫でした。
でも、猫の柄など気にする人もいないため、
誰にもその事は知られていませんでした。
2匹が違うのは、家で飼われているか、
外で暮らしているかと言う事だけです。
初めて顔を合わせた時から、妙に気が合い
それからいつも2匹は一緒にいました。
2匹が話すのは、いつも同じ事。
「あーあ幸せになりたいニャアー」
「そうそう幸せになりたーいニャアー」と。
いったい何の不満があるのか、無防備に体を投げ出して 幸せそうに日向ぼっこしていても
帰る時には、合言葉のように
「幸せになりたいニャアー」と言って別れるのでした。
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