第4話 狙われた女教師
文字数 991文字
明日から夏休み。その事で浮かれていた生徒達。終業式が終わると生徒達は一旦、帰省の準備の為に寮へと戻っていった。
そして、再び教室に集まり一学期最後のホームルームを受けてから、迎えのバスを待っていた…しかし、そこで世界が切り換わる。
更には、地震直後に発生した結界により、学園内は東西南北の4つに分断されてしまう。
まずは東西に結界が走り、当真達のいる南側の中等部と北側にある高等部が寸断される。続き南北に走った結界は学園内の男女を別々に分けた。
別たれた4つのエリアでは、それぞれ人とモンスターが混在する状態になっていた。分割された敷地内で、大量のモンスターが生徒を襲い始める…。
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第一討伐者として、この世界から特典を授与された当真。彼はその特典により、特別職業 ・AV男優となっていた。
当真は飛び上がって喜ぶと、その場で小躍りし始める。
彼はこの力を使い、己の野望を叶えようと思い立つ。ここは異世界、当真を咎める者はいない。ケイサツもいない。
ひたすら、バンザイを繰り返す当真。その表情は喜びで満ち溢れていた。
チート状態になれば、対象から気付かれずに超至近距離まで接近する事も可能だ。二人っきりの状況が作りやすい。
つまり、セクロスしたければ誰よりも早くレベルアップを繰り返して強くなれば良い。
そうすれば、いくら春奈先生が大人の女性とはいえ、圧倒的なレベル差を背景にして、セクロスへと押し切れるはずだ。
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当真はシステムが持つ特権により、榛名春奈のステータスを覗き見していた。
そこには、当真が知りたがっていた個人情報 が記載されていた。そして、問題である榛名春奈のレベルは7、対する当真のレベルは15。
当真は3体のオークを仕留めて、急激なレベルアップを果たしていた。その為、現時点で当真と榛名春奈の間には、倍以上のレベル差 があったのだ。
思春期真っ只中の少年にとってセクロスほどの重要課題はない。異世界へ転移した事とか、正直どうでも良かった。