第4話 狙われた女教師

文字数 991文字

明日から夏休み。その事で浮かれていた生徒達。終業式が終わると生徒達は一旦、帰省の準備の為に寮へと戻っていった。

そして、再び教室に集まり一学期最後のホームルームを受けてから、迎えのバスを待っていた…しかし、そこで世界が切り換わる。
更には、地震直後に発生した結界により、学園内は東西南北の4つに分断されてしまう。
まずは東西に結界が走り、当真達のいる南側の中等部と北側にある高等部が寸断される。続き南北に走った結界は学園内の男女を別々に分けた。
別たれた4つのエリアでは、それぞれ人とモンスターが混在する状態になっていた。分割された敷地内で、大量のモンスターが生徒を襲い始める…。
□□□□
第一討伐者として、この世界から特典を授与された当真。彼はその特典により、特別職業(EXジョブ)・AV男優となっていた。
「凄い! 凄いぞっ!!」
当真は飛び上がって喜ぶと、その場で小躍りし始める。
「くうっ~っ!!!」
彼はこの力を使い、己の野望を叶えようと思い立つ。ここは異世界、当真を咎める者はいない。ケイサツもいない。
「バンザーイ!」
ひたすら、バンザイを繰り返す当真。その表情は喜びで満ち溢れていた。
「くふふっ…」
チート状態になれば、対象から気付かれずに超至近距離まで接近する事も可能だ。二人っきりの状況が作りやすい。
「うふふっ…」
つまり、セクロスしたければ誰よりも早くレベルアップを繰り返して強くなれば良い。
「でぇへへっ!」
そうすれば、いくら春奈先生が大人の女性とはいえ、圧倒的なレベル差を背景にして、セクロスへと押し切れるはずだ。
「そう言えば、春奈先生のステータスが見れるんだった!」
□□□□
当真はシステムが持つ特権により、榛名春奈のステータスを覗き見していた。
「おおっ! これは!?」
そこには、当真が知りたがっていた個人情報(スリーサイズ)が記載されていた。そして、問題である榛名春奈のレベルは7、対する当真のレベルは15。
「おっしゃあっー勝った! 今だっ、今しかないっ!」
当真は3体のオークを仕留めて、急激なレベルアップを果たしていた。その為、現時点で当真と榛名春奈の間には、倍以上のレベル差(開き)があったのだ。
「千載一遇のチャンス! 今ならヤレる!!」
思春期真っ只中の少年にとってセクロスほどの重要課題はない。異世界へ転移した事とか、正直どうでも良かった。
「春奈先生とセクロスだ!!!」
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登場人物紹介

【水森 当真《みずもり とうま》】


本編の主人公 (12)。特に目立った長所もなく、ただ単に溢れんばかりの若さを持っているだけのスケベ小僧。クラスでも埋没気味《モブ》な生徒の一人。

【榛名 春奈《はるな はるな》】


メインヒロイン(22)。今年の春に、私立水上学園中等部に赴任した新任の女性教員。そして、周囲から爆乳と称される程の大きな乳房の持ち主。


活発で人付き合いも良く、身体を動かす事が大好きである。その一方、漫画・小説・アニメ・ゲーム等の在宅趣味も嗜む。娯楽消費者として、インもアウトもバランス良くこなす性格をしている。


また、幼少より道場に通い詰めて、武芸を学んでいた。その影響で、非常時には物事をシビアに捉えるクセがあり、常人より一歩も二歩も見切りが早い。


突如現れた、モンスター達を相手に立ち回り、彼女は強力な職業《ジョブ》とスキルを取得する。その力を使い、生き残った生徒達を守ろうと奮戦する。

【絵堂沙織《えどうさおり》】


4月生まれの23才。私立水上学園中等部に勤める新任の女性教員。榛名春奈とは同期。185センチという見上げる程の高身長を誇る女性。


異世界転移前は、長身巨乳のお姉さんとして男子生徒から人気を博していた。それゆえに、彼女は当真の対戦相手として候補に上がっている…が、それはまだ先の話。


鎧袖一触を好み、テクニカルな春奈とは真逆の戦闘スタイルを得意としている。その恵まれた体格でもって、鬼に金棒という大型武器を操り、敵を一撃で粉砕する生粋のパワーファイター。

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