第35話 誰よりも早く
文字数 313文字
誰よりも早く気づけば良かったのだろうか。
誰よりも早くその声に振り向けば良かったのだろうか。
違う、それは違う。
偶然が道を塞いでしまうのだろうか。
まるで決まっていたかのように。
違う、それは違う。
ゴロー太は、走りながら行き先を考える。
違う、きっと違う。
明日、何が起こるかなんて考えない。
考えたらきっと、つまらない。
ゴロー太は、足を止める。
理由なんかない。
ただ、そう思っただけだ。
そして、また走り始める。
理由なんかない。
なにも無かったからだ。
もし、誰よりも早く気づいていれば、
もし、誰よりも早く振り向いていれば、
違う、それは違う。
ゴロー太は、後戻りをしない。
見えてる道なんて無い。
ただ、駆け抜けるだけだ。
その先が、楽しくて仕方がない。
誰よりも早くその声に振り向けば良かったのだろうか。
違う、それは違う。
偶然が道を塞いでしまうのだろうか。
まるで決まっていたかのように。
違う、それは違う。
ゴロー太は、走りながら行き先を考える。
違う、きっと違う。
明日、何が起こるかなんて考えない。
考えたらきっと、つまらない。
ゴロー太は、足を止める。
理由なんかない。
ただ、そう思っただけだ。
そして、また走り始める。
理由なんかない。
なにも無かったからだ。
もし、誰よりも早く気づいていれば、
もし、誰よりも早く振り向いていれば、
違う、それは違う。
ゴロー太は、後戻りをしない。
見えてる道なんて無い。
ただ、駆け抜けるだけだ。
その先が、楽しくて仕方がない。