第131話

文字数 179文字

 小さな雲がぽつんとひとつ、孤島のように青い空に浮かんでいるのがみえた。

 こうやって新しい場所で、新しい人間と交わることで、自分の世界も色を変え、奥行きを広げていく。

 けれど。真琴と過ごしたあの濃密な世界(small world)は、ひっそりと俺のなかで息づき続け、ふとした瞬間に思い出して時々心を疼かせるだろう。

 多分、これからもずっと。



『It's a small world』 了
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