第3話 脳機能研究センター移籍組

文字数 618文字

ここは底辺公立ドクダミ高校。


明日からの夏休みを控え、講堂では全校集会が開かれている。

校長先生の講話が始まった。

明日からの夏休み、有意義に過ごすように。(中略)

それから一部の生徒は、明日から脳機能研究センターへ籍を移し『特待生』を目指すことになりますが、我が校の評判を下げることの無いよう努めること。


いいですか? カルダモン、バジル、シナモン、ナツメグ、聞いていますか?

今までみたいなふざけた態度は通用しませんよ。

シナモン達がいつもたむろする保健室にて。
カルダモン先輩、校長先生の話、長かったね~

なんか怒っていたみたい~

くどいんだよ、あのジジイ。気持ちよく送り出せっつうの。


最後まで目の敵にしやがって。


あれ? バジル先輩は?
なんかライブがあるとか言って帰った。

アイツ、タフだよな~

カルダモン先輩、目腫れているね。
ああ、昨日の夜さ、チームの仲間達に別れの挨拶してきたんだ。

アタシはハンパは嫌いだからさ、本腰入れて特待生とやらを目指すつもりだから。


そしたらみんなが泣いて応援してくれてさ、アタシも大号泣だったぜ。

とにかく! 明日からは学校の勉強はしなくてもいいんだよね!
いや……シナモン、センターでも筆記試験はあるみたいだよ。
え~? 無理~~
シナモンは実技で頑張ればいいじゃない。
そうだね! 私のスキルゲージは底無しだって、センターの人言っていたもん。
シナモン、すごい。

私はそこまで凄くないから、1つのスキルに特化してそれを磨こうと思うんだ。

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