霧ノ病~Ⅲ

文字数 6,512文字

 
 
 
その病を発症した者は、あらゆる欲を失っていく。
精神的なものから、食欲、睡眠欲などといった生理的なものまで。

そして、じわじわと ... ... 心も身体も()れていくのだ。

『君のお兄さんは、もう何日も眠っていないようだね... (とこ)ずれも目立ってきた。
 どうにかしたいと言うのであれば、薬を追加しなければならないが。
 それも、まだ効能を受け付ける身体であることが前提だ。
 だが実際には使用してみなければ分からないことなのだよ ... ... 』

医学的に霧ノ病を治療しようとする(こころ)みは、今なお続けられている。
しかし我々は、錬金術師のように神秘と科学を結ぶことは出来ない。
彼らが神秘に(まつ)わる学識を理解できるのは、ある意味 ... 特殊能力のようなものだからね。

とある医者は言う。

『それでも君は、お兄さんの回復を望んで、私達、医者に(すが)るというのかい ? 』

もう、何ヶ月も前のことである。
医者から(たず)ねられ、少女は(うなづ)いて答えた。


   錬金術師は言う。翠玉碑(エメラルド・タブレット)の洗礼が鍵となり、神秘の扉が開かれるのだと。

   つまりは、翠玉碑(タブレット)の洗礼を受けることで覚醒し。
   一つの成り立ちを、より細かに、より深く、より広く。
   あらゆる角度から読み解くことが可能になるのだそうだ。

   目に見えなくても感じる何か。
   (あらわ)せない次元のシステムをすら、彼らは利用することが出来る。

   正に、創造主があえて封じた領域の〈知識〉と、
   その〈鍵〉が、あの翠玉碑には秘められているのだ。


少女の兄が三ヶ月前から()もりきりという古家の離れの一室。
ドアの前に立ったフェレンスは、目には見えぬ壁に触れた。

極僅(ごくわず)かな空間の(ひず)みを複数、派生させることで探知を(まぬが)れたか」

光の粒子を指先で操り、落ちる影と手前に生じた光の屈折によって、それらを認識する。
一つ一つ手早く撫で上げ、手前に引き出しては構造を記文化させ。
(イン)の配列を変えることで修復していきながら、彼は言った。

「帝国の技師たちが結束して創り上げた探査塔を警戒するかのような工作 ...
 もしそうなら。自身の状態と敵襲の考察が可能なお前は、三ヶ月もの間、独りで一体何を ... ... 」

(ほど)かれた結界が、虹を(まと)う風となって春野へと吹き込み、やがて消えていく。

ゆっくりと部屋の扉を開くと。
立ち姿に加え、もう一つ床に落ちるシルエット。

一寸先(いっすんさき)は、まるで別世界だった。

窓からの逆光を背にする人らしき影と、(ツル)のように部屋中を(つた)う無数の何か。
目を()らすと、影が若干、顔を上げたかのように見えた。

その瞬間。

影の視線に瞳を捕らえられたフェレンスの視界が、激しく(ゆが)んで暗転していった。

ザワザワと耳の奥で聴こえる。
嘲笑(あざわら)うかのような、何者かの声が ... ...


古美術的(アンティーク)な映写機のフィルムに映り込むノイズのように。
脳裏に浮かび上がる、古い記憶。

どす黒く干乾びた血痕をベロベロと音を立てて舐める肉塊。
もとが人であったとは到底、思えぬ。

変異体の様相を目の当たりにした人々の多くが、
グチャグチャと崩れる腐肉と臓器、そして漏れだす排泄物の汚臭に()()ね逃げ出していった。

その場に残るのは、想定した訓練を受けている軍人と、経験からの対策が万全な魔導師や、その助手のみ。

それは、カーツェルが幼きに見た光景である。
白と黒に支配された記憶の断片に映る、一人の少年の姿が忘れられない。

漂う(ちり)が、土煙を切る日差しに細かな影をチラつかせながら、軍人達の肩を(かす)めて落ちていく。

ゆっくりと ... ゆっくり と... (コマ)を進める映像の中。
明暗 際立つ世界に、ただ一つだけ異色を()えた銀髪。

彼は、心を奪われた。

『人格を形成する精神の 基 質 (エリクシール)が変異することにより、心に穴が空くのです』
『そこに負の概念 ... つまりは悪しき死霊が取り()くと?』
『いえ。取り憑くと言うよりは、冥府へ落ちて凍き砕かれ、
 雪のように降り積もったそれらが穴を通じ、
 こちらの世界に雪崩れ込む ... とでも、例えておきましょう』
『人の心に〈冥府の扉〉が生じると言うのか ... 』

幼いカーツェルよりも少しだけ背の高いその少年は、
何人もの兵士が慌ただしく行き交う一角で、陣営の指揮官と向き合う。

『霧ノ病の初期症状は、鬱病のそれと類似しますが、
 重度ともなれば感情の麻痺(まひ)(ともな)い、関係深い部位の機能障害まで引き起こします。
 ですが、その時点ならまだ ... 治癒する手立てはあるのです。
 しかし、あらゆる欲を失い枯れ果ててからでは、もう手遅れ』

彼は淡々と述べた。

『その段階まで至ると、もう ... 変異の連鎖が(とど)まることはないので。
 魔物(キメラ)化が進行するあいだ、人体機能、
 (およ)び人格の全てを書き換えられ、いつしか暴走することに』

するとそこに、補佐を言いつかったと思わしき兵士が駆け込み加わる。

『大佐! つい先頃、一連の捜査と診断に(あた)った錬金学者から報告書が届けられたのですが。
 彼、いえ、特務士官殿が仰るとおりの内容です』

二人のやり取りを極力邪魔せぬよう、書類を見ながらの口頭伝達。
だが、その詳細は読み上げようにも理解不能らしく。
沈黙してしまった兵士はダラダラと汗を流しはじめ、次には一息で言葉を切った。

『以上! その他の文書もろもろ、自分の頭では解読できません ! 』

そうして、あっさりと書類をぶん投げ、敬礼。

投げた? 今、投げた ... ?

あまりの(いさぎよ)さに指揮官は唖然(あぜん)とした様子だったが、
物資の上に叩きつけられたそれを手に取った少年を見れば、(いささ)か表情をほぐしたかのよう。

無理もない ... と、そう言って。彼は書類に目を通しはじめた。
土に触れそうな丈の紫紺のローブを着込んだ姿で、黙々と紙面を(めく)っている。

指揮官と同等に扱われている異様さも()ることながら。
帝国政府が未だ対策を議論するに(とど)まるというのに、病の進行段階まで知り()るとは。

一体、何者だろうか ... ...

物陰に身を寄せ、(のぞ)き見ながらカーツェルは思った。

ところが、ある時。
読み終えたらしいそれを指揮官に手渡した後。
フードに手をかけ頭に被る彼が、突如(とつじょ)こちらを振り向いたので、思わず息を呑む。

(おだ)やかに見据えてくる碧眼(へきがん)

何もかも見透かされてしまいそうだと、感じるや(いな)や。
頭の中が真っ白になり、カーツェルは言葉を失った。

興味本位の視線には()れているため、あえて素知らぬふりをしていたらしい少年だったが。
耐え兼ね、(たず)ねる。

『ところで、大佐。 ... 彼は?』
『ああ、すまない。あれは、その ... ... 私の息子なのだが ... 』
貴方(あなた)の?』
『うむ。... 君より、五つか六つほど下だろうと思う』

(まこと)、申し訳ないことに ... と、カーツェルの父である指揮官は続けた。
何処に隠れ(ひそ)んでていたものやら、私的なことで文句を言いに忍び込んだらしいとの弁明である。

聞きながら歩み寄る少年。

そんな彼が正面に立って胸を指差してきても、カーツェルは黙ったままだった。

胸元で魔法陣を描き(イン)(しる)()える様子さえ、ただ ジッ ... と見つめる。

手のひらに集約したそれを指先で(かこ)い、手首を返すと。
縦横無尽(じゅうおうむじん)(じく)回転する円の中を浮遊する文字が、より一層、輝いて。
結晶化し雪へと変じる雫のように、光を走らせ結ばれていく。

一連の過程をカーツェルに見せてやりがら、少年は微笑んだ。
ところが次の瞬間にはそれを握り込み、小さな胸に向かって一思いに押して宿(やど)す。

胸が詰まる感覚に(せき)き込みながら、よたよたと後ろに下がり胸元を(さす)っていると。
ふわり、肩に()えられる少年の手。

彼は言った。

『これで、しばらくは悪臭や吐き気を感じずに済む。
 ... 悪いことは言わない。今すぐここを立ち去りなさい』

(ほが)らかな息遣いと、澄み渡る声が(つむ)ぐ。

『それから ... 時期が訪れるまで、お父上の仕事には(かか)わらないことだ』

それは、いずれ兵役に服すであろう軍人の子への忠告だった。
なのに、どうしてなのか。カーツェルにはそう聞こえなかったのだ。

例えるなら、切なる祈りにも似た(ささや)き。

言われる筋合いなど無いはずが。
反感を抱くどころか、ささくれ立つ上辺を()でおろされたかのような。
不思議な気分だった。

入れ替わりに兵士達が行き交う黒ノ廃墟へと、立ち返る。
彼の奥ゆかしさは、殺伐(さつばつ)とした人々の目を引くが。
それとは逆に、負傷者や(おび)(ふさ)ぐ者の目には心強く映る模様。

良くも悪くも聞こえる人々の話し声が、周囲の雑音に入り()じった。

さすがは異端ノ魔導師 ... 平然として歩いて行く ...
先の境界を踏み越えたら、もう、そこは地獄だというのに。

それを聞いて尚更(なおさら)、関心が深まったのだ。
名前くらいは知っておきたいと感じ、カーツェルは(たず)ねた。

『あいつ ... あの偉そうなチビは、いったい何者なんだ?』

すると、近くにいた兵士がキョロキョロと辺りを見渡し、
自分以外に彼の質問を聞いた者がいないことに気がついて振り返る。

『えぇと ... チビと言うのは、もしかして銀髪の少年のことか?』
『そうだ。こんなむさ苦しい陣営のどこに、あいつ以外のチビがいるってんだ』
『いや ... と言うか ... 』

見比べるまでもなく。お前の方が断然チビなんだけどな ... ...
兵士は口から出かかった言葉を必死に飲み込んだ。
言ったが最後。そんな気がして。

『んん ... 何だ。ほら。 ああ、でも ... どうでもいいか ... 』

ところが身振り手振りは馬鹿正直ときた。
両者を指差した後の手幅(てはば)が伸び縮みしている様子を見れば、何を言いかけたか分かる。

『お前。今、頭の中で思ったこと ... 大佐(オヤジ)の前で言ってみろよ』
『ええぇぇ!? どうしてそうなるんだ!!』

一筋縄では通用しない。ちっちゃな頃からの(ひね)くれ者。

おちびカーツェル。
(りゃく)してチビツェル。

兵士の間でもちょっとした噂になる御子様(おこちゃま)なだけあって、
親の七光りも平気で盛り込み、毒突く。

もう余計なことは言わずに答えよう。面倒事は御免(ごめん)こうむる。
兵士はそう思って続けた。

『ええと、だな』
『さっさと答えろ。のろま』

おチビに()()かれ、情けなくも涙を()みつつ。

『聞いたことくらいはあると思うぞ ? つまり、あの方が
 ()の有名な亡国の民の子孫。フェレンス様だ』


思えば ... ... あの時、(すで)に確信していた気がする。

町外れの丘を登る道途。
風に波打つ野の向こうに、鉱夫らの社屋と並ぶ白い病舎を(なが)めながらカーツェルは思い返した。

自分の望みに応えられるのは、神でも、如何(いか)なる権力者でもなく。
〈あいつ〉しかいないと。

()の奇病によって人々の心に空いた穴。
開かれてしまった冥府の扉。

彼は、それを塞ぐ(すべ)と根源を断つ方法を知る、唯一(ゆいいつ)の存在と言われていた。

先代より受け継いだ因果から、彼が負ことになった贖罪(しょくざい)も承知の上である。
関わるなと言われようが、知ったことではなかった。

連隊ないし、旅団の指揮官と肩を並べる立ち姿。
高貴さの(にじ)(あふ)れる面持(おもも)ち。
歳相応とは とても思えぬ、(したた)かな言動。

若かりしは容姿のみではなかろうか。
当時の彼と接した誰もが、そんな考えを抱いたはず。

年端(としは)、十に満たなかった幼き日のカーツェルでさえ、
彼を一目見て、利用しない手はない ... ... そう思ったのだ。

それからというもの。
地方で起きる抗争の鎮圧、あるいは魔物討伐と。
任を受け、それに向かう隊列を見かけては彼の姿を探し。

兵士を見守る人々の合間から背伸びするカーツェルは、
それらしい姿を確認するなり付近の店に押し入って、階段を駆け上がって行った。

声の届くうちでなければ ... !

そして、呆然(ぼうぜん)とする店員も余所目(よそめ)に窓を開け放ち、思い切り息を吸って彼の名を呼ぶのだ。

『 フ ェ レ ーー ン ス ! ! 』

(かた)や、名の主はと言うと。
強く言って聞かせたつもりが。
何故(なぜ)だ ... ... と、言わんばかり。

その声に気付いたところで、彼が振り向くことは決して無かったが。
いくら無視されようが、カーツェルが()りることも、また、決して無く。
ただ、一方的に忘れられることほど屈辱的(くつじょくてき)なものはないので。
とにかく彼の記憶に(とど)まり、渡り合える日を夢見たのだ。

『いつか ... ! いつか俺が(のぼ)りつめたら、お前は俺の右腕になるんだ! 忘れるなよ!!』

約束した(おぼ)えもないのに、忘れるなとは如何(いか)なる了見(りょうけん)か。
軍馬に(また)がり、揺られながら(わず)かに項垂(うなだ)れるフェレンス。

そんな様子を眺めながら、思ったものである。

噂に名高い〈異端ノ魔導師〉よ。
お前となら、どんな無茶な願いだって叶えられるに違いない ... と。

狡猾(こうかつ)眼色(めいろ)に底知れぬ野心を宿し。生意気に笑う。
幼き頃のカーツェルは、人々の目にどう映っただろう。

当初は、優秀な手駒(てごま)として彼を(そば)に置くことを強く望んでいただけ。

だったはず が ... ...

どうして 々 。
いつの間にこうなった。

カーツェルは、(おの)(いさ)み足を()いるかのように、手で(ひたい)を掴んだ。
頭痛がしてきそうな気配。

主従関係を結ぶ前の〈あいつ〉は自分にとって、ただ利用価値のある人材に過ぎなかった。
なのに ... 今や、彼をはじめとする魔導師の言い分を聞かない医師たちに腹など立てているのだから。

自分自身に(あき)れてしまうようだった。

町の住人に診療所の場所を(たず)ねて歩きながら、やり場のない戸惑いを押し殺すのに、
やたらと当たり散らす羽目になったカーツェルだったが、 実のところ、もう疲れたと言うか。

診療所が見えてきた頃には、怒りも戸惑いも何処(どこ)へやら。
カーツェルは、平静を取り戻していた。

それまで虫の居所が悪かった彼に出くわしてしまった人々こそ、まこと愁傷(しゅうしょう)である。
 
 
 
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登場人物紹介

◆フェレンス・クラウゼヴィッツ・ウェルトリッヒ


故国・シャンテの生き残り。

《千ノ影》を宿す男。


錬金術、魔術、魂魄召喚、禁呪とされる魔導兵召喚術を扱う。


戦犯として裁かれるも、失われし禁断ノ翠玉碑(エメラルド・タブレット)のありかを突き止める事を条件に恩赦を受けた帝国魔導師。

アルシオン帝国軍管轄下、高等錬金術師団所属。特務士官。


訳あって薄情者と言われがち。感情に乏しい。自覚はしている。

交友関係にある者への誹謗中傷だけは論外。そうと知れば制裁を躊躇わない。


◆カーツェル・D・アード・ランゼルク


アルシオン帝国、公爵家子息(次男)。


幼きに母失踪。父、ハインリッツェ・A・ヴァート・ランゼルクは帝国軍大佐で婿養子。宗家、家長は存命していた祖父。そのために身内の権力闘争を見聞きし育ち、一族を嫌悪するようになった。


父を尊敬し、文武とも好成績。だが言行は粗暴で捻くれ者。しばしば父と作戦を共にしていた異端ノ魔導師に漢惚れし、『いつかは部下にしてやる』などと言って付きまとう。散々無視されるも諦めなかった。フェレンスの悪口等耳にすると黙ってはいられない。喧嘩の売り買い過剰で問題児リスト入り。


士官学校卒。


彼には救いたい人がいる。フェレンスが蔑まされながら孤独に生きる姿を見るのも嫌。しかし傍にいれば陰謀に巻き込まれ命が危うい。フェレンスに避けられ続けた彼が思い至った解決法は... 彼と禁断ノ契約を交わし、絶対服従の《魔導兵》となる事。


◆チェシャ


フェレンスとカーツェルの前に突如として現れた謎の少年。


訳あって上手く会話する事が出来ない。舌っ足らずの片言。


血に驚異的魔力を宿す。その等級は二等:紅玉(ルベウス)、もしくはそれ以上。

フェレンスの魔ノ香(マノカ)に惹かれ懐いた。


魔ノ香とは。特異血種とみなされた者の血に宿る魔力と、それに伴う瘴気の醸す香り。

魔物(キメラ)や、等しい存在にしか認識できないはずのもの。


◆クロイツ


軍警を主体とする治安維持機構所属の監視官。


要監視対象として挙がる人物を見張る。

担当は異端ノ魔導師、フェレンス 。


高圧的で気難しい性格をしているが、子供好き。策略家。


◆アレセル


クロイツの実弟。だが腹違い。

実母は娼婦で霧ノ病を発症し討伐された。

義母を尊敬し、子として愛し愛されたが、またしても霧ノ病で失う。


人の心を失いかけた当時、闇魔術に手を染めるもフェレンスと出会い更生。

以来、彼の愛はフェレンスに向く。人脈の形成、諜報力に秀でる。

◆翠玉碑 (エメラルド・タブレット)

故国・シャンテの中枢に収められていた叡智ノ結晶。

彼ノ戦により砕かれ、その多くが行方不明。

◆千ノ影

彼ノ戦の犠牲者。シャンテの民の霊。

一部はフェレンスの扱う魂魄召喚にて戦闘可能。

筆頭は亡国ノ英雄。黒ノ竜騎士・グウィン。

◆霧ノ病

心身が麻痺していく病。
発症し悪化すると身動きもせず、飲食すらしなくなり衰弱。


あらゆる想いの境地に至る人の心に穴を開け、冥府ノ霧を呼び込む。

冥府ノ霧とは、悲しみ、怒り、妬み等、人を惑わす負ノ思念。


霧は欲を喰らい、無我ノ境地へ誘われた者は無垢なる狂気を発症。

やがて魔物(キメラ)化する。

◆複合錬金

特殊錬金、キメラ錬金とも呼ばれる。

由来が異なる複数のエリクシールを掛け合わせる法。
それによって生じた存在は安定化させる事が難しく、禁じられている。

◆魔導兵

神々ノ器とも呼ばれる。

亡国ノ魔導師と禁断ノ契約を結んだ下僕。


複合錬金により身体を強化。

覚醒→魔人化→神化。

三段階の変身が可能。

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