どうして……
文字数 428文字
火曜日。公園に行った俺は唖然 とした。
長かった髪をバッサリ切った中田さんが立っていた。
もう付きまとわないでという意思表示なのだろうか……。
ピーチチチと鳥の声が俺の悲しい恋の結末を憐 れんでいる気がする。
「似合わないかな……」
「に、似合うよ。でも、どうして……」
耳まで真っ赤にして中田さんはうつむいた。
「中山君が……中山君がショートカットの子が好きだって言ってたから……」
「えっ⁉」
「前に下野君と教室で……」
あ、翔 のやつだ……。
アイドルオタクの下野翔は、俺が一度かわいいと言ったアイドルのことをしつこく推してくる。アイドル沼に引き込もうという魂胆だ。ショートカットがトレードマークのアイドル……。
それを聞いて髪を切ったの⁇
それって……、それって……。
俺は思い切って言った。
「中田さん、俺と付き合ってください」
黙ってうつむいている中田さんに伝えた。
「中田さんのことが好きです」
真っ赤な顔をして中田さんは言った。
「私も中山君のことが好きです」
長かった髪をバッサリ切った中田さんが立っていた。
もう付きまとわないでという意思表示なのだろうか……。
ピーチチチと鳥の声が俺の悲しい恋の結末を
「似合わないかな……」
「に、似合うよ。でも、どうして……」
耳まで真っ赤にして中田さんはうつむいた。
「中山君が……中山君がショートカットの子が好きだって言ってたから……」
「えっ⁉」
「前に下野君と教室で……」
あ、
アイドルオタクの下野翔は、俺が一度かわいいと言ったアイドルのことをしつこく推してくる。アイドル沼に引き込もうという魂胆だ。ショートカットがトレードマークのアイドル……。
それを聞いて髪を切ったの⁇
それって……、それって……。
俺は思い切って言った。
「中田さん、俺と付き合ってください」
黙ってうつむいている中田さんに伝えた。
「中田さんのことが好きです」
真っ赤な顔をして中田さんは言った。
「私も中山君のことが好きです」