皐月原圭について

文字数 783文字

 我らの作者(ちち)皐月原(さつきはら)(けい)の日常はえらく単調だ。

 朝目覚めてイヤイヤ会社に向かい、本人的には頑張っていると言い張る(周囲の評価はともあれ)仕事をこなし、定時きっかりに(それはある意味で才能かもしれないが)職場から逃走、そして家に帰り着くや食うもの食って風呂を浴びて、寝る。
 それだけ。
 本当にそれだけだ。
 いや、信じられないかもしれないが、事実なので信じてもらうしかない。

 趣味は読書。……と公言しているその趣味にはいつ没頭しているのか。
 仕事に向かう電車の中だ。それもたった30分。たった、30分!
 当然のように休日は読まない。
 それで趣味と言っていいのかと突っ込んだことを訊けば、「他に趣味と呼べるものもがないんだから仕方ないじゃないか」と()ねた返事が戻ってくるので、彼の「趣味」というのは世間一般でいうところの「趣味」──からは(はなは)だかけ離れているといわざるをえまい。

 もう一つの趣味である創作。
 数か月前に買ったパソコンは職場に置きっぱなしにされている。これを使ってお昼時間にチャカチャカとやっているようだが、これもまあ、せいぜいが30分だろうか。
 とはいえこれでもまだ、マシになった方なのだ。
 自宅には5万円で叩き売られていた謎のパソコンがあるのだが、本人曰く「

、ホント、動作がもっさりしていてさー!」という言い訳にもならない理由で(そもそも5万円の端末に性能を求めるとか愚かすぎる)平日には一切触らず、休日も気が向いたら電源入れるレベル。
 一週間で100字書いたら上出来とか、それ、本当に趣味といっていいのか?(反語)

 おかげで私ら創造物(キャラクター)は、生まれるだけ生まれてそのほとんどが放置プレイされている。
 別に、それはそれでいいのだが。こちらも好き勝手やらせてもらっているし。

 まあ、今にして思うとその方が、楽だったよな、とも、思うわけなのだが……。(とほほ)
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登場人物紹介

キツネ

 「神様の森」から逃げてきたひとりぼっちのキツネ。人の言葉を話し、化けることができる。

 ユウゴくんの話を聞いて、再び「神様の森」に戻ることを決意するが・・・。


(登場作品)

不思議の森の願い池

眠りの冬の雪時間

ユウゴ

 「神様の森」に近い里山に暮らす小学生。

 おばあさんとふたり暮らし。

 いつもひとりぼっちでいるのだけど、どうやらそれには理由がある様子。


(登場作品)

不思議の森の願い池

おかしな神社の不思議な巫女たち

アオモズ

 「神様の森」で暮らす、青色のモズ。

 七色の美声を持ち、歌うこと、からかうことが好き。

 人間の「言葉」を話すことができる。


(登場作品)

不思議の森の願い池

眠りの冬の雪時間

アカリス

 「神様の森」で暮らす、赤毛のリス。

 悪戯が好き。でもたまに、その悪戯が過ぎるあまり・・・。

 人間の「言葉」を話すことができる。


(登場作品)

不思議の森の願い池

眠りの冬の雪時間

シロヘビ

 「神様の森」で暮らす、巨大な白蛇。

 怠け者だが、森で一番の知恵者。

 人間の「言葉」を話すことができる。


(登場作品)

不思議の森の願い池

眠りの冬の雪時間

キグマ

 「神様の森」で暮らす、黄色い毛並みの熊。

 体の大きさとは反対の小心者。水が怖い。

 人間の「言葉」を話すことができる。


(登場作品)

不思議の森の願い池

眠りの冬の雪時間

「言葉」の目覚め

クロダヌキ

 「神様の森」で暮らす、真っ黒なクロダヌキ。

 口は悪いが、悪いやつじゃない。森の仲間のリーダー的存在。

 人間の「言葉」を話すことができる。


(登場作品)

不思議の森の願い池

眠りの冬の雪時間

「言葉」の目覚め

おばあさん

 ユウゴくんのおばあさん。

 どうやら、「神様の森」のことを色々と知っているらしい。


(登場作品)

不思議の森の願い池

キジカ

 「神様の森」で暮らす、黄金の毛並みを持つシカ。クロダヌキの前に森のリーダー格を務めていた。


(登場作品)

「言葉」の目覚め

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