幽霊とクリームソーダ①

文字数 159文字



女が飲むクリームソーダを眺めていた。
この素敵な一杯を飲めずに逝ってしまった私。
あの事故が憎い。
ストローにさえ触れられないこのもどかしさ!
名案を思い付いた。
暗い表情で後ろから女の顔を覗き込む。
キャッ!グラスが床で粉々に割れた。
簡単な事だったわ。クリームソーダも死ねば良かったのよ。
念願のクリームソーダは少し鉄の味がした。
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