第七話
文字数 397文字
夜の街は
底冷えするような暖かさを持っている
楽しいが
本当の意味で
心安らぐということがない
誰もが
騒ぎ
浮かれ
はしゃぐが
そのくせ
誰もが
恐れている
宴には終わりがある
疲れた人間が夢見る
桃源郷
うたかたの 幻
光を恐れ
逃げてきた人間が
偽りの光に夢中になるところ
“恥の多い生涯を送って来ました”
全くその通り
私ならこうも付け加えるだろう
“偽りの多い生涯を送って来ました”
“楽しい”のが苦手な 私は
夜が迫ってくると
たまらず 走って自室に帰り
鍵をかける
でも
“寂しい”のも苦手な 私は
そこから
夜を少しでも味わおうと
窓を開ける
朝日が顔を出す 束の間
太陽が
私の体をついばむ一日が
また戻ってくるまでの その間
朝にも 夜にも 馴染めない私は
この世界の住人ではないのかもしれない
月明りが
窓から射し込んでくると
私は 夜を感じながら
目を閉じる
かぐや姫のふるさとである
美しいほしを想像して
最期 私を迎えに来てくれるであろう
彼女を想像して
底冷えするような暖かさを持っている
楽しいが
本当の意味で
心安らぐということがない
誰もが
騒ぎ
浮かれ
はしゃぐが
そのくせ
誰もが
恐れている
宴には終わりがある
疲れた人間が夢見る
桃源郷
うたかたの 幻
光を恐れ
逃げてきた人間が
偽りの光に夢中になるところ
“恥の多い生涯を送って来ました”
全くその通り
私ならこうも付け加えるだろう
“偽りの多い生涯を送って来ました”
“楽しい”のが苦手な 私は
夜が迫ってくると
たまらず 走って自室に帰り
鍵をかける
でも
“寂しい”のも苦手な 私は
そこから
夜を少しでも味わおうと
窓を開ける
朝日が顔を出す 束の間
太陽が
私の体をついばむ一日が
また戻ってくるまでの その間
朝にも 夜にも 馴染めない私は
この世界の住人ではないのかもしれない
月明りが
窓から射し込んでくると
私は 夜を感じながら
目を閉じる
かぐや姫のふるさとである
美しいほしを想像して
最期 私を迎えに来てくれるであろう
彼女を想像して