2019/10/13 06:23

文字数 752文字

今思い返すとめちゃくちゃだったのは、小学生のときは赤川次郎先生の『三毛猫ホームズ』の大ファンだったり、中学生時代は貸してもらった集英社コバルト文庫を一日一冊のペースで読んでいたという読書歴なのに、高校時代、角川ルビー文庫を読みまくることになり、いや、それはいいとして、ミステリをススメられて「読め!」と差し出されたのが『四大ミステリ』……、ミステリファン以外には『四大奇書』と呼ばれるもののうち、『匣の中の失楽』、それから『ドグラ・マグラ』だった、ということである。それを考えると、ルビー文庫あたりも『虚無への供物』を読むことの伏線だったのではないか、とさえ思えてくるのである(未読の方にはなに言ってるか不明かもしれないが)。



今、本棚から四大ミステリを取り出して写真をiPhoneで撮って縮小したのだが。高校生が読む本じゃないよね! 『黒死館殺人事件』を、厨二病が発病して読もうと思っても、かなりの確率で挫折する(笑)。『れとろ幻想譚-るるせ報告書-』ということで、やっぱりこの四冊に触れなくちゃダメだよな、と思った次第です。今でこそ「オススメしてくれてありがとう!」と思うけど、どうだろう。いやいや、田舎に住んでいて町に本屋もなければアマゾンもない時代、図書館は勉強大好きっ子の巣窟で、頭がぱっぱらーな僕には入りづらい状況で、四大ミステリをススメてきてくれた女子たちには、僕は感謝すべきだろうな。「君たちがススメてくれた四大ミステリのおかげで僕はすっかり人生を狂わされてしまったよ」と……。(そこで鳴るドグラ・マグラの時計の音)

2019/10/13 06:23 コメント(-)| れとろ幻想譚-るるせ報告書
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