文字数 1,049文字

 二千十八年 一月 二十六日


 イラマチオによる傷をいやそうと、今日はマルガレーテベームの「ダイアリーオヴアロストガール」を読みました!
 もちろん家の本棚から、学校で、しかも授ぎょう中に、ですが、、、。
 先生にバレなくて、内心ホッとしています。
 相変わらず、いつもいつも、ぬすんでばかりでごめんなさい。
 でも、家の本棚には何でもそろっていて、そこからは、私の好みに合う小説が図書かんよりも多く、そして簡単に見つけられてしまうのです。
 世界の文学をたしなむのに、これほど適したかんきょうはありません。
 ワガママですが、いつか、許してくれるとうれしいです。

 生意気な口を叩いてごめんなさい。
 しかし、やはり、人がおちていく様を見届けるのは楽しいですね。
 今日読んだ小説の結末とは少しちがいますが、私は小説でも映画でも、さい終的に主人公がころされてしまう、もしくは自さつしてしまう不条理な物語を、もれなく好きになってしまいます。
 そう思いませんか。
 もちろん文学というものは、昔習ったように、ストーリーよりも重要なおもむきがいくつも詰め込まれている芸じゅつ作品であると、変わらず考えておりますが、家の本棚に置いてある小説たちのかたよりが大きいことから、ママも前述したような物語を好んでいるように見受けられますので、きっと、共感していただけると思います。

 取るに足らないことですが、今日も、相変わらず孤独でした。
 次から次へと人がはなれていくのは、しょうがい者の宿命なのかもしれません。
 授ぎょう中に「愛」や「鬱」や「絶望」などと書きまくっていたので、いつの間にか、それらのかん字も覚えてしまいました。
 鬱 鬱 鬱 鬱 鬱
 画数多すぎ!
 ですが、同時に、独りの良さに気づくことができました。
 誰にも干渉されず、気を使うこともなく、自分のやりたいことをやりたい時にできる。
 作ることが大好きな私にとって、これほど素晴らしいかんきょうはないでしょう!
 去っていった方々への、感しゃの気持ちを忘れないように、日々を生きていかなくてはなりません。
 そのために、この思いも、もう捨てないと。
 弱い私のことですから、もちろん時には、交流や痛みが恋しくなって、たまらなくなってしまいます。
 これからも、孤独と共に歩みを進めていくことを余ぎなくされる運命に生きて、それを止める勇気など私は、持ち合わせてもいないのです。
 けれども今の私は、ここから、逃げ出すわけにはいきません。
 「チャレンジド」の名に恥じることのないように。
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