第360話涼香は、麗を強く求め

文字数 876文字

茜は、何度考えても、麗が苦しむべきではないと思う。
「麗ちゃんには、何も非がない」
「非があるのは、麗ちゃんのお母様を殺し、お父様の兼弘様を殺した恵理と宗雄」
「それに九条の前の執事長鷹司とヤクザの医者、これらは片棒を担ぎ」
「下手をすれば、麗ちゃんだって、危なかった」
「鈴村さんの住む京都にいれば、いつでも危険がつきまとう」
「宗雄の暴言と暴行は危険だったけれど、宗雄には単独で殺すほどの度胸はなかった」

そこまで考えて、涼香に指示を出す。
「そのまま、包み込んであげて」
「麗ちゃんなら、わかるはず」

茜の指示を受けて、涼香は麗の部屋の前に立った。
そして、慎重にドアをノックする。
麗は、やや疲れた顔で、ドアを開けた。
「お風呂・・・ですか?」

涼香は、そのまま麗の部屋に入った。
言葉は出さない。
そのまま、やわらかく麗を抱きしめる。

麗は抵抗しない。
そのまま、涼香の身体を受け止めている。
そして、小さな声。
「ごめんなさい、少し沈んでいました」
「心配かけたかな」

涼香は、麗の神妙な雰囲気に、ますます惹かれた。
それと、とにかく、少しでも、麗をやわらげたかった。
そのまま、麗の耳を少ししゃぶり、息を吹きかける。

案の定、麗の腰がガクンと揺れた。
「涼香さん、いきなり・・・」
相当、驚いた顔になっている。

涼香は、麗を、自分に引きつける。
麗は、ここでも抵抗できない。
そのまま、涼香に抱かれる状態。
「あちこち、固まっている証拠です」
「ほぐさんと、危ないです」
「さあ、お風呂です」


ようやく全てが終わり、麗は息が荒い。
涼香は美しい胸を上下させていたけれど、また麗に絡みつく。

麗は、激し過ぎて何も考えられない状態。
「どうしたんですか?今夜の涼香さん」

涼香は、麗の手を自分の胸に導く。
「理由?」
「そんなのありません」
「麗様と、こうなりたかった」


麗は、涼香の胸を少し、もてあそぶ。
涼香は、くすぐったそうな顔。
「ちょうどいいくらいでは?」

麗は、少し笑う。
「きれいで、すべすべして、いい感じで」
「ありがとう、涼香さん、何か上手に言えないけれど」
「モヤモヤは、ありません」

涼香は、再び麗を欲しくなっている。
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