二十一章  今岡単独パート

文字数 1,942文字

今日は普段ほどのドタバタがなかったにもかかわらず、一日の授業が終わった後のフリ●ンドール寮談話室では、疲れ果てたナオミの姿が目撃されていた。
2019/03/03 00:20

eijivocal23

ハァ~~……。
2019/03/07 23:56

どうしたの?

溜め息なんか吐いて。


2019/03/08 00:37

今日のあの授業、

ほんと疲れたわ……。

2019/03/08 00:37
あの授業?
2019/03/08 00:38

あれよ。

包丁の歴史学……。


2019/03/08 00:38
ああ、あれね。
2019/03/08 00:38

歴史学なのに

歴史教えてくれなかったやつね。

2019/03/08 00:46

ほいたあ、

歴史ば勉強したかった

いうこつごわすか?


2019/03/08 00:46

そこじゃないわよ……。

なんかこう……、気疲れというか……。

2019/03/08 00:46
最後しきりに慰めてたしね。
2019/03/08 00:47

授業終わりの鐘が聞こえてきたとき、

心底ほっとしたような顔してたしね。

2019/03/08 00:47

わかってたんなら

あんたらもフォローしなさいよ!

2019/03/08 00:48

すんもはん。

おいもなんか言(ゆ)うべきでごわしたな。

2019/03/08 00:48

ううん、あんたはいいの。

その気持ちだけで十分だからね。

2019/03/08 00:49

ナオミさァ……。

2019/03/08 00:49

あんたがなんか言うと

絶対こじれるから。

2019/03/08 00:49


!!!!

2019/03/08 00:49
ひどか申し様(よう)じゃなかか?
2019/03/09 12:54
そのままでしょ!
2019/03/09 12:55

おいとて、

言(ゆ)うべきこつば

わきまえておりもすぞ!

2019/03/09 12:55
じゃあ、なんて言って慰める気だったの?
2019/03/09 12:56

細(こま)けこつ、

気ぃしもはんな!


出番ば無(の)うても、

出刃ばあるじゃなかか!

2019/03/09 12:56
こげな感じでごわすかのう?
2019/03/09 12:56
……あんた、それフォローになってないからね?
2019/03/09 12:57
??
2019/03/09 12:57
首傾げるな!
2019/03/09 12:58

しかし、あのデヴァ先生、

授業のことはまだしも、

剣としてはかなりものっぽいよね。

2019/03/09 18:38

そうなの?


2019/03/09 18:38

だって、ブラックのことだって

一瞬で鎮めてただろ?

あんなことふつうできるか?

2019/03/09 18:39

ブラックも私たちと同じ一年生だけど、

経験はそれなりに積んできてるわけだもんね。

そう考えると、2000年の年を経た剣ってのは伊達じゃないってことね。

2019/03/09 18:39
でもさ、一つ聞いていい?
2019/03/09 18:39
うん?
2019/03/09 18:39
なに?
2019/03/09 18:40

デヴァ先生がとんでもない剣だったとしても、

レオは剣士としてあれ、持ちたい?

2019/03/09 18:40
…………。
2019/03/09 18:40
ない、かな……。
2019/03/09 18:41
だよね~。
2019/03/09 18:41
ちなみにゴンは?
2019/03/09 18:41

示現流ば一太刀のみに力ば込める剣法じゃっで、

剣ば長(なご)うて、重かもんのほうがよか。

2019/03/09 18:41
あ~、握りがいはなさそうだよね~。
2019/03/09 18:42

ますますデヴァ先生には

聞かせられない内容よね……。

2019/03/09 18:42

そういえばさ。

聞かせられないっていうので

ちょっと思ったことがあるんだけど。

2019/03/10 00:14
なに?
2019/03/10 00:14

あの先生ってどこで聞いて

どこで話してるのかな?

2019/03/10 00:14
!!!!
2019/03/10 00:15
!!!!!!
2019/03/10 00:15
!!!!!!!!
2019/03/10 00:15

よくああいう剣って、

刃の根元のところがカチャカチャ鳴って

喋るっていうのが一般的じゃない?

でも、デヴァ先生の場合、

それっぽいところが見当たらないんだよな……。

2019/03/10 00:16
刃の根元……。
2019/03/10 00:17

おう。

「ハバキ」んこつ、ごわすな。

2019/03/10 00:17
ハバキ?
2019/03/10 00:18

剣の刀身と鞘(さや)が離れんようにする部分のこつごわす。

こいばあるとなかとじゃ、大違いじゃっで。

剣の大事な部分にごわす!

2019/03/10 00:18

レオも剣を扱(あつこ)う身なら、

もうちす勉強ばしなされ!

2019/03/10 00:18

は、はぁ……。

ごめんなさい……。

2019/03/10 00:19

デヴァ先生ば包丁じゃっで、鞘ばなか。

じゃっでハバキもいりもはん。

ただ、そいだけのこつにごわしょうな。

2019/03/10 00:19
…………。
2019/03/10 00:20
…………。
2019/03/10 00:20

うん?

どげんしもした?

2019/03/10 00:20
いや、ゴンがまともなこと言ってるから……。
2019/03/10 00:21
ちょっとびっくりしただけかな……。
2019/03/10 00:21


!!!!

2019/03/10 00:22

ひどか言い分じゃなかか!

おいだって、まともんこつば言いもすぞ!

2019/03/10 00:22
いまのところ剣のことだけだけどね~。
2019/03/10 00:22
それな。
2019/03/10 00:23

ちなみにデヴァ先生のことだけど、

テレパシーでってことはないのかな?

2019/03/10 18:35
テレパシー?
2019/03/10 18:36
どうやって?
2019/03/10 18:36

(ファ●チキください)

こいつ直接脳内に……! 


こういう感じかな?

2019/03/10 18:37

うん、ファミ●キがなんなのか

よくわかんないけど、

それはないと思うわ。


っていうか、思いたい。

2019/03/10 18:37
どうして?
2019/03/10 18:37

だってクラス全員の脳内に直接って

なんかイヤじゃない?

2019/03/10 18:38
イヤかも……。
2019/03/10 18:38
イヤだな……。
2019/03/10 18:38

あいは、ああいうもんじゃち、

思うようしたほうがよか!

2019/03/10 18:39
……そうね。
2019/03/10 18:39
(開き直ったな……)
2019/03/10 18:39
(開き直ったね……)
2019/03/10 18:39
ハァ~~……。
2019/03/11 01:11

どげしもした?

2019/03/11 01:12

なんかいろいろ考えてたら

また頭痛くなってきたわ……。

2019/03/11 01:12
じゃあ、そろそろお開きとしようか。
2019/03/11 01:12
それがいいかもね~。
2019/03/11 01:12

そうね。

そうさせてもらうわ。

2019/03/11 01:13

あ、でもついて来たら

承知しないからね!

2019/03/11 01:13
!!!!
2019/03/11 01:13
ソンナコトハシマセンヨ……(震え声)
2019/03/11 01:13

……まぁ、いいわ。


さすがにあんたらも

そろそろ懲りたと思うし

信じてあげるわよ。

2019/03/11 01:14
じゃあ、おやすみ~。
2019/03/11 01:14

うん。

おやすみ。 

2019/03/11 01:15
おやすみ。 
2019/03/11 01:15
おやすみでごわす。 
2019/03/11 01:15

言い交わしてから、三人と一匹は談話室を出て、それぞれの寝室へと続く階段を昇っていったのだった。

しかし────、

2019/03/11 01:16

eijivocal23

ドゴーン!!!!  
2019/03/11 01:16

eijivocal23

やはりというべきか、この日も大きな音とともに、倒れ落ちる二つの影があったという。  
2019/03/11 01:16

eijivocal23

しれっとサリナの方に

ついて行こうとするな! 

2019/03/11 01:16

私は徹夜でウノとかするの

別にいいんだけどね~。

2019/03/11 01:17
よくない!
2019/03/11 01:17
は~い。
2019/03/11 01:17
…………! (返事がない)
2019/03/11 01:18
…………!!(ただの重体のようだ)
2019/03/11 01:18

いやはや、騒がしいことだが、これもまた彼らの日常。

ありふれた光景の一つにすぎないのだった。

2019/03/11 01:18

eijivocal23

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)
※これは自由参加コラボです。誰でも書き込むことができます。

※コラボに参加するためにはログインが必要です。ログイン後にセリフを投稿できます。
※本コラボは完結済みです。

登場人物紹介

ナオミ=クロフォード(今岡パート)


召喚士見習いの1年生。

魔法の成績は、本人曰く「中の上」ということだが、実際のところは「中の中」。

よくもなく悪くもない、典型的な凡人である。

レオナルド=マイルズ(今岡パート)


剣士見習いの1年生。

魔法はからっきしだが、剣の腕はピカイチ。

脳筋っぽく思われがちだが、野卑というほどでもなく、周囲からの人望もそこそこある。

魔法以外弱点ないんじゃないか、こいつ?

ゴン(今岡パート)


ナオミの召喚獣。

ゴンという呼び名はナオミが呼ぶあだ名のようなもので、本人は気に入っていない。

ロイ=マッチョメン(今岡パート)


冒険者学園の学園長。

元冒険者で、むきむきマッチョな肉体は老いてなお健在。

キャラアイコンの下は、「ストⅡのザ●ギエフ」「鋼錬のアー●ストロング」「DBの全盛期・亀仙●」の肉体が付いていると想像すればいい。

学園長を名乗るぐらいなので、魔法にも長けていると思われるが……、その真偽は謎。

というのも、大抵は「魔法(物理)」でかたをつけるからである。

むろんその威力は計り知れない。

カレン=ティーハーフ(今岡パート)


風魔法の使い手で、冒険者学園の飛行訓練担当教師。

一応講師なのですべての魔法は一通り使えるが、とりわけ風魔法が得意。

むしろ風魔法だけなら、現役でもトップクラス。

ただ、極度の対人恐怖症なので、常にお面をかぶっている。


いや、人前に出るのが苦手なら、なんで講師になった?

あ、お面さえあれば、大丈夫だそうですよ。

セリナ=ティーハーフ(今岡パート)


魔法使い見習いの1年生。

名前からわかるとおり、カレン先生の妹である。

姉とは真反対で社交性が高く、周囲に打ち解けるのが早い。

血筋なのか、風魔法の上達速度はピカイチ。

しかし適正とは裏腹に、本人は火魔法をメインにしたいとのこと。

目標は「今のはメ●ゾーマではない、●ラだ」とドヤ顔で言うこと。

ゴリラ(今岡パート)


ウッホウッホ、ウホウホウッホ。

(冒険者学園の剣術講師)


ウホホウホホ、ウッホウッホウッホホ。

(アイコンのせいでオークに見えるが、現役のゴリラである)


ウッホウホホウ、ウッホウ?

(っていうか、現役のゴリラってなんだ?)

デヴァ=ボ=ウチョウ(今岡パート)


冒険者学園の歴史学講師・デヴァ先生。

インテリジェンスソードのため、話すことが可能。

ふだんは飛び回ることによって、移動している。

齢2000年という歴史の生き証人でもある。

むろん武器としての性能もまったく衰えていない。

いや、歴史学もいいけど、こいつが剣術講師でもよかったんじゃね?

ルーチェ=ローズブラウニー(星崎パート)


騎士の一家ローズブラウニー家の3女。騎士である姉と兄がいる。

しかしルーチェは救うべき民を蔑ろにし、貴族であり騎士である自分たちの誇りばかり優先する一族のやり方に反発し、人々を救うための冒険者を目指し、学校に入った。

貴族故に豊富な魔力を持つが、コントロールが苦手。家族からは落ちこぼれ扱いをされている。そんな環境も、彼女が冒険者を志した理由になっている。

幼い頃に剣を叩き込まれ、剣士としての素質を持つが、召喚士見習いである。


得意:剣術

苦手:魔法

好き:甘い物


「私は立派な冒険者になって、困っている人や差別されている人たちを助けるのですわ!」


ラティエ(星崎パート)


ルーチェの召喚獣。見た目は少女で、本人は優秀な精霊を名乗っているが、重度の怠け者。

ルーチェの豊富な魔力にひかれて、やってきた。マイペースで、基本的に言うことを聞かない。


得意:どこでも眠れる

苦手:起きていること

好き:寝ること


「え~、めんどぃ」「ラティエ、お腹空いたぁ」

ニャーシィ=ドルッチェ(星崎パート)


27歳、未婚、彼氏いない歴=年齢。

魔法薬学の先生。なぜか呪術と恋愛に関する魔法に詳しい。未婚なことから、成功率はよろしくないらしい?


「うふふふ。今日は意中の相手を奪う魔法薬を調合しましょうねぇ~~」

キル=ブラッディロード(星崎パート)


元魔王軍の幹部。魔王が倒されたことで、人間側に寝返った。彼が教鞭をとることに反対する者もいるが、人間とモンスターのハーフである点と、強力な魔法の使い手である彼から学べることも多いという点から、学園長が採用した。

魔法戦闘学の教師。


得意:もやし魔法

好き:もやし

趣味:もやし育成


「もやしの持つアスパラギン酸は疲労回復やスタミナをつける効果がある。強くなりたければもやしを食え!」

希望ミライ(星崎パート)


剣士見習い。なにかの手違いで異世界に飛ばされた剣道部。ここはゲームの世界で、自分が主人公の物語だと思っている。主人公にはライバルが必要という理由から、勝手にレオナルドをライバル視している。


得意:剣

好き:自分


「これはアバターってやつね。なんでも出来るのなら、今日から私は超美少女魔法剣士よ!」

ウィル=ラガマフィン(星崎パート)


白竜に乗った魔法オシャレ学の先生。

18歳にして教員となった。冒険者だって、可愛く・かっこよくなくてはならない。そんな考えから魔法オシャレ学を提案した。さまざまなコーデを作る魔法の授業である。

女性にモテる王子様系の女性。


得意:装飾魔法

苦手:辛いもの

好き:おしゃれ


「さあ、ボーイズ&ガールズ諸君。僕がエスコートしてあげよう」

ブラック(星崎パート)


猫型の獣人。鍛冶屋見習いの生徒。元々剣の心得があったが、盗賊に襲われ膝に矢を受けてしまったため、剣の道を諦めた。その際キルに助けられ、キルのための剣をつくるべく鍛冶屋見習いになった。


得意:鍛冶

苦手:熱いもの

好き:キル先生


「オレの命はキル様のためにある」

魔氷剣士マオ(星崎パート)


この世界には存在しないはずの「スマートフォン」という魔道具を持つ少女。どこか別の世界から来た、という噂もある。謎の冒険者。自称「2人の創造神の知り合い」。


得意:ボケとツッコミの二刀流

苦手:じっとすること

好き:楽しいこと


「別の世界でアタシを見た? 他人の空似だろ」

ベルフェゴール市長(星崎パート)


ニャーシィの父。学園のある町ではそこそこ偉い男。最近何者かからの脅迫を受けているらしい。しかし、この件に関して国の騎士や冒険者が首を突っ込むことを嫌い、私兵に対応をさせている。

キルのことを何故かよく知っているが……。


「娘の仕事ぶりを見学させてもらう」

神速のユリウス(星崎パート)


ベルフェゴール市長の抱えている私兵団の幹部・四光剣の1人。と名乗っているが、実は某国の騎士。四光剣はすべて某国の騎士で、ある計画のためベルフェゴールを監視している。


「どうやら君たちは、知りすぎてしまったようだねぇ」

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色