詩小説『センター試験』3分の応援歌。人生の受験生へ。

エピソード文字数 714文字

センター試験

僕なのに、僕になれなくて、不安定な僕は、捨ててしまいそうな僕だった。

僕のらしさとは、僕には分からない。それでも僕は続くから、今日も僕を生きる。

センター試験が一斉に開始されてる。回答用紙は選択問題なんかじゃない。自由記述の人生。

センター試験の真っ只中に僕はペンを走らせる。僕にとっての合格とは? 問題は自問、回答は自答。自問自答の人生。

叶わない夢も紛れ込んでるこの世界で、保証書なしの箱を開けてあえて夢を追う。

君を知っているのに、君を知らなくて、君に近づいても、君を遠く感じて。

センター試験的な今を駆け抜けるよ。回答用紙は自分の心へ。かなり探し続けて、ひとつ見つけた答えなら、誰がなんと言おうと正解だから。

センター試験日は毎日だ。採点者は君自身。賛もあれば、否もあるけど、見失わないで、採点基準は自分なんだ。

夢だとか、希望だとか、そんな眩しい言葉は苦手で。でも、部屋の隅、積み重ねた言葉。それを夢と言う。崩れるほど重なった想い。それを希望と言う。

センター試験の答案用紙が、今ひっくり返される。カンニングして埋めた答えは、僕にとっての正解なのか?

センター試験の合格発表が貼り出される時。数字の向こうへと、番号のその先へと、やっと自分らしくなれる気がするから。走り続けてる。

僕は僕さと説明する。君はこうさと説明する。その前に丸をください。君の赤で花丸をください。

センター試験の裏側では、怖気付いた僕や、虐める僕や、僕に苦しむ僕がいるけど。

センター試験の表舞台に桜は咲く。やっと僕になれた時は、はじめまして言おう。

まるで幼馴染みたいな君に。
はじめましてと言おう。
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登場人物紹介

主人公はあなたです。それぞれの恋愛模様を『詩小説』で。

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