第085話:思い出は夜空に!シルドラ達と過ごす最高の夏の日!!(ナイトタイム)
文字数 8,503文字
ここは海の家、
横に備わっているシャワールームに
連結している多目的トイレ。バナナボートに乗船中
インストラクターの気紛れ走行により
振り落とされてしまい、ブラウンは何度も海にドボン!
そのせいで、お腹を崩してしまい
猛ダッシュで駆け込むけれど、何処も空いてない。
施錠の部分が青じゃなく赤、要するに誰かが用を足している証拠。
今度は彼のお尻が非常事態だった。
ちょ、ちょっと!!!ねえー、何処も空いてないの!?
お願いだから早く誰か出てくれー!!!
漏らしちゃうよー!!!
その時、良くお手洗いで
耳にする流した時に発する独特な音が聞こえ
扉の施錠部分を横に引き、用を足し終えた
レブロンの父、ブランザがホッとした
表情を浮かべていた。
ふぅ。スッキリしたぜ。
石鹸も補充完了したし。よし。
シルドラ達と合流しようかな!!!
おっと。済まない。
扉の前で突っ立ってたら中に入れないよな。
斯くして、ブラウンは無事にトイレに辿り着き
漏らす事無く、用を足すのであった。
めでたし、めでたし……
ストップうううううう!!!!
勝手に終わらないで下さいいい!!!
主人公は僕シルドラですよおおおお!!!
(デイタイム)のあらすじ。
合流時刻は13時。
港町ビューウェーブの中央広場に集まったのは
シルドラと筋肉組。ブラウンと待ち合わせしていた筈だけど
彼は違う街路へと足を運び、偶然居合わせた
アグニブの専属ドライバーが運転する
車に乗り彼等が待つステラビーチへ。
その後は各々の時間を過ごし
ブラウン、レブロンはゼルガスに連れられバナナボート。
アロイス、フラジーは既に体験していたパラセイリング。
シルドラと女性陣は海の家で一先ずの休憩。
そして、ブレイアと共に
この夏の宴の主役とも言えるアレドシアが無事に到着。
まだ物語は始まったばかり。とくと最後までご覧あれ。
****
ステラビーチ、防波堤。
外側には
海岸の護岸に使用する消波ブロックが
配置してあり、その隙間や際に餌を付け糸を落とす
所謂穴釣りを師範3人が不慣れながらも初体験していた。
ふぅ。穴釣りと言う物も
なかなかに苦戦する趣味嗜好の1つだな。
何だ?
誠拳道で
鍛え上げられた集中力があれば
釣果ぐらい直ぐにでも得られるんだけどな。
アロイス殿は
確か海に纏わる勤めを果たしてる、と
フラジーから聞かせて貰った。
ああ。俺が働く会社のスタッフには
リュートって言う奴が居てな……
彼から魚介の生態系や
釣り方のコツを教えて貰った事があるんだ。
お、おおおお!!!
お陰で1匹釣り上げる事が出来たぞ。
見る限り、蟹に見えるけど
これはどう言った生き物なんだ?
これは
シャルドクラブだな。
生命力に溢れていて、餌を求める為に
自らこのような消波ブロックに住み着き
狙った獲物を逃がさない蟹の一種だ。
あれ? 家に持ち帰って
鑑賞用にするって言って無かったか?
アロイス殿、
このような生命の源である
広い大海原から住処を変える事は可哀想だ。
生物の生息地と言う物は
そこに自分の居場所があるからこそ
末永く生き続ける事が出来る。それを人間が
勝手に変えたら罪に問われるだろ?
おっ。ブルーノ様から聞いたけど
俺達と一緒で和装を好んでいるのか。
うむ。彼も来た訳だ。
穴釣りの後半戦と行こうではないか。
少し陽が暮れて来た所で
釣りしている3人の元にエバスも無事に
合流をし、次々にステラビーチにシルドラと
共に過ごしたメンバーが続々と集合を果たす。
****
い、イヤだあああああ!!!!!
間違えて水着で手を拭いただけじゃんかー。
いや、そういう事じゃない。
さっきお前何って言った?
何にも言って無いよー。
真顔で「透けたね」って言っただけだよ!!
注意をしてあげたのに
何でボク、追い掛けられているの!?
確かに男っぽい性格だけど
あたいは立派な女性なんだ!!!
シルドラ君、何処おおおおおお!!!!
助けてえええええええ!!!
****
海で気持ち良く
優雅に泳いでいるレブロン達とアレドシア。
こんな機会は滅多に無いと
更に思い出を作る為に1つ勝負事を仕掛ける。
そうですかね。別に
トレーニングと言った類はしていません。
身体は資本、と父上に教えて貰い
簡単なストレッチ程度位は
行っていましたよ。
よし!それなら水泳で勝負だ。
あそこにいるシルドラの海パンを
脱がせた奴が優勝。どうだ?
大丈夫だって!
俺等が言い包めるからさ。
な、シルヴェス?
【1番コース/レブロン】
俺の辞書には優勝しかない。
必ず1着を取ってやるぜ!!!
【2番コース:アレドシア】
勝負事は本当に久し振りです。
目指すからには、優勝は私の手に。
【3番コース:ゼルガス】
何言ってるんだ、お前等!!!
最後に笑うのは俺だ。必ず優勝してやる。
意気込みは100点満点だな。
よし、始めるぞ。位置についてよーいっ……
一斉にスタートした3人は
水飛沫を上げながら、猛追を繰り返し
少し離れた場所で遊んでいるシルドラの元へ
ゼルガスはクロール、
アレドシアは平泳ぎ、レブロンはバフフライの泳法で
筋肉質の身体から織り成す力強い泳ぎをしながら
ゴールへと向かい出す。
【レブロン/アレドシア/ゼルガス】
シルドラあああああああああ!!!!
後ろを振り返ると
そこには互角の泳ぎを見せていた3人の姿が。
圧倒的な差を付けて
アレドシアは平泳ぎを止め、両手を前に出し
シルドラが穿いていた海パンをソッと脱がす。
その瞬間、彼の優勝は確実に――。
わ、わっ!!! あ、アレドシアさん。
僕の海パン脱がしましたね。
いや、ご、誤解なんだ。
優勝するにはお前の水着を脱がす事をな……
もうっ!!! 一体誰が
こんな馬鹿げた事を提案したんですか?
あっ、バラされたあああああ!!!!
おい、ゼルガス逃げるぞ。
逃げるが勝ち、って言うもんな。
その提案乗った!!!
浜辺に上がればいいものを
シルドラとは逆方向に逃げ出すように泳ぎ始める。
ただ、そこで尋常じゃない光景を
見てしまう。それは――
おい、ちょっと待て!
ブラウン、あれを見て見ろ!!!
えっ、あれ、シルドラ君だよね!?
お、泳ぎ上手くない!?
いや。実力はそれ以上だ。
アイツ、先に逃げたあの2人を物の数分で
あんな数センチまで追い詰めた。
うむ。人間と言うのは
意外な分野で実力を発揮するもの。
体幹が良い人程、上手い泳法を身に付ける。
それこそ冒険者の武器。
お手本であり、優秀な逸材となるだろう。
遅くなって済まなかったな。
やっと仕事が一段落付いた所だ。
それに、香ばしい匂いが
此処まで漂って来るからな。
良いタイミングに来ちゃったなあ。
あっ、
お魚を網で焼いている匂いだ!!!
確か良い海鮮食品が手に入ったって
ロギュアさんが言ってたもん。
じゃあさー、一足先に
海の家で待っていない!?
ボク、お腹ぺっこぺこになったしね!!!
ついでに何か飲み物貰おうっと。
それもそうだな。
また夕飯食べた後にでも
食後の運動兼ねて泳げばいいもんし。
****
陽は沈み、18時。
場所は港町ビューウェーブ。
ビッグなサプライズを仕掛けようと
ステラビーチの海岸側からでも見れる箇所で
ラグとリタ、ブロスとブルーノの4人は
とある業者と共に作業を行っていた。
はい。これで無事に
夜空に大輪の花を咲かせる事が出来ます。
こんな時間まで手伝ってくれて
有難う御座いました。
ふふっ。大変だったけど
シルドラ君にはお世話になってばっかだし。
これ位手伝ってあげないとね。
それに、もうすぐ皆ともお別れなんだ。
僕も牢獄島で頑張らないとな。
きっと彼や
アレドシアさんにとって
最高の夏の思い出になる事でしょう。
さあ、僕達も海の家へと行きましょう。
皆さんで夕飯の時間です。
もう、身体クッタクタだしな。
腹一杯食おうじゃないか!!!
あっ、ラグさん。
打ち上げる時間は先程
話し合った時間で宜しいでしょうか?
****
海の家のウッドデッキに
南国リゾート等に置かれているような
松明にメラメラと火が灯り、微風と共に夜が訪れていて
さっきまで海で泳いでいたシルドラ達も
次々に腹を空かして、皆と賑わいを見せながら
ウッドテーブルに置かれている豪勢な夕飯に
今にも涎を垂らしそうになっていた。
よし、皆集まったな。
これが俺特製のシーフードたっぷりの
サグーソース仕立てケチャンライス。
ティブルエイドで良く食べられる
家庭の味って言う奴だ!!!
あっ、ケチャンライスって
あたいの大好物じゃないか。マジかよ!!
ふむ。シノヴァシアでは
あまりお目に掛かれない食べ物だな。
そりゃあそうだ。
何しろこの料理はどちらかと言えば洋風。
特にこう言った港町に構える自宅で
夕飯の一品として提供される事が
多い程人気なメニューだ。
くぅぅ。良いねぇ!!!
まだ微かに網で焼いた時の
炭火の残り香が漂っているのがツウな所。
それもそうだな。
お代わりはいくらでもあるし
終わった後はシルリア御手製のデザートも
用意してあるんだなあ、これが。
ふふっ。
急遽作る事になったんだけどね。
ご好評ならお店でも売る予定よ。
よし! 我が姉妹が
作った味をきっちりと確かめるとするか。
どれも美味な絶品なんだけどな。
おっと、済まない。
じゃあ、皆手を合わせてせーのっ……
ここからの時間はフリー。
グラッツが
腕に縒りを掛けた料理は大好評で
充分な量を作り置きをしていた物も
もうすぐ底を尽きそうな勢いで無くなり
食後のシルリアのデザートも味わいながらも
もうすぐ今日が終わってしまう、
ティブルエイドを発つのも間近、と
シルドラ自身、此処で過ごした夏の1ページを
アジールと共に思い返していた。
あの大空の向こうに、次の
目的地である "空大陸" があるんですよね。
シルドラ、ティブルエイドはどうだった?
俺に感想を聞かせてくれないか?
ふぅ。まだまだ冒険者としては未熟者です。
皆さんに支えられてばかりですよ。
確かに大変な時期に来てしまった事は
町長である俺の責任だ。
だけど、数々の試練を乗り越えて
最高の友達とこんなに間近で接する
機会はシルドラの人生を変えてくれた筈。
知ってるか?
ティブルエイドって言うのは「最初の絆」を
意味していてな、この大陸で初めて
冒険者の称号を得て、色んな場所や
様々な景色を見て欲しい思いが
詰まっているんだ。
そう言えば、ゴッシュさんにも
色んな景色を見て来て欲しいと言われたな。
ゴッシュさん、ステラビーチまで
御足労頂き有難う御座います。
こちらこそ遅くなって済まない。
溜まっていた資料を片していたら
気付けばこんな時間になってしまった。
相変らず仕事熱心ですね。
安心して下さい。フェルマータ城までの
道程は全て地図に収めましたよ。
空いた時間を使って
こっそりと地図作りを行ってました!!
ただ、1つだけ問題があるんですけど
ゴッシュさん、これを見て下さい。
クラムビーチで彼から譲り受けた
特殊な紙と鉛筆。それを用いて自分が辿った道を
記して行くと最終目的地であるフェルマータ城の
道程が全てティブルエイドの東側に
位置している事が判明。
その為、今の所
この大陸の地図の完成度は50%。
全く西側の詳細がシルドラには分かっていない。
どんな場所が存在するのか、いよいよ
ゴッシュの口から語られる。
これなんですけど、
全く西側の地図が記されてないんです。
あまり時間が無いので、せめて
どう言った所かあるのかだけ知りたくて……
シルドラ、
冒険者と言うのは仲間を作って
色んな場所を冒険するだけじゃなく
この世の中にはモンスターを倒し
経験値を上げて、強さを追い求める人も
少なからず居てな……
残念ながら君の考えから察して
近寄らない方が良い領域なんだ。
レブロンもその道を勧めた筈だけどな。
『そうだ。俺達は戦わないように
避けて通ってるけど、一歩間違えた道に
行けばモンスターだらけだ……。』
それってサモナーの1件だけじゃなく
縦軸の考えを持つ方が沢山いるんですね……
横入り済まんな。
それに契約したフレンドモンスターを
勝手に切り捨てる事案も多発しているんだ。
役に立たねぇ!って
その場に何も考えずに放置もするしな。
キズを負ったら必ず手当てするように
契約書にサインをしたのに。
勝手過ぎると思わないか?
でも、フレンドモンスターの
愛護団体がスティンゼアに設立されて以来
そう言った問題もいつか必ず
解消される事願っているんだ。
きっと近い将来
冒険者とフレンドモンスターが
更に寄り添える時代が来ると良いですね。
せっかく、
ジョブにサモナーがあるんですし。
人間と同じ仲を深め合い、お互いに
信じ合う同志。親友と同じ考え方ですよ!
どうしても自分の目で
西側の景色を確かめたいのなら、
ギルドに入りジョブを手に入れる事だな。
今じゃなくて良いしな。
もし転機が訪れるようなら
またティブルエイドに戻って来て、
未だ見ぬ地を心行くまで堪能しても良いんだ。
シルドラ、本当に君に出会えて良かった。
最後の最後まで楽しんでくれ。
そう言えば、仕事に
夢中過ぎて昼飯から何も食して無いな。
それじゃあ、俺御手製の料理があるんで
もし良かったらどうですか?
その時、ブラウンとフラジーの2人が
シルドラの元に駆け寄り――
た、大変なんだよっ!!!
ゼルガスさんとヴァネッサさんが
海賊船の甲板でチューしてたんだよ!!!
ボク達、その現場を目撃しちゃってね!!!
えっと、アジールさん。
キスって美味しいの!?
ずーるーいー!!!
ボクもその唇の感触を味わいたいよー!!!
その瞬間、誰も真似できない
想像を絶するシチュエーションがブラウンに訪れる。
偶然に身に付けていた
サングラスから見える景色が黒かった為、
前からとある人が来てる事さえ分からずに
彼の唇を奪いに、すかさずチュッと口付けを交わす。
わあーい。ボクに誰かキスしてくれた。
ミルフさんだと良いなあー。
皆さん、大事件です。
たった今、ブラウン君の唇を
筋肉代表のレブロンさんが奪いました。
ヴわぁぁぁぁぁぁぁぁぁつ!!!!
ボクの初恋が男だなんてイヤだあああ!!!
勝手に終わらせないでくれえええええ!!!
いつかちゃんとした恋をするんだ。
と、言う事で
ブラウン、満22歳。血液型はO型。
今から彼女募集しようっと!!
そんな事は放って置いて
数分前のゼルガスさん、ヴァネッサさんの
大人の恋模様をご覧下さい。どうぞ。
****
今から30分前。
ヴァールブルグ海賊船、甲板。
ほら、グラッツの御手製料理だ。
お前の分を持って来たぞ。
ふふっ。食欲をそそる海鮮のコクな薫りと
匂いがして本当に美味しそうだな。
ああ。ヴァネッサとは
切っても切れない仲であり、
俺が認めた好敵手でもあり……
それに、大事な
話も出来る好でもあるからな。
あら。いつもより真剣な事。
貴方の船に呼んだ理由がきちんとあるのね。
話聞く前に飯食ったらどうだ?
せっかくのお手製が台無しになるぜ。
ふぅ。口の中に海の恵みが広がった。
海鮮の夕飯を食したのは本当に久し振りだ。
ヴァネッサ、俺は真剣だ。
いつまでもひ弱な自分では居たくない。
悲しい思いも絶対にさせない。お前の事を
ずっと守り続けてやる。
私達は敵、お宝に目を
眩む海賊よ。
私が欲しいって言ったら貰えるのかしら?
何言ってるんだ!?
海賊の誇りだけは絶対に捨てるな!!!
死ぬ気で奪いに来い。全力で捻り潰すまで!
そっとゼルガスの側に近寄り
すかさず彼の唇にキスを交わす。
ここからゼルガスとヴァネッサの
違う海賊同士の遠距離恋愛が始まろうとしていた――。
****
海の家、ウッドデッキの横にある特設ステージ。
♪ It's OK! ボクのスペシャルリズムで!!
これって確か
「とっておきのスペシャルリズム」だよね。
ちゃんとフル版があったのかー。
やっと聞けた!!
ふふっ。ブラウン君の天然な性格が
曲調に出ているわね。
思わずリズムに乗ってしまったな。
軽やかなステップとかさ。
よし。次は俺達から超ビッグサプライズだ。
10秒前からカウントするぞ。
さぁ、行くぞ!!!!
見渡す限りの夜空に綺麗な花火が咲き誇る。
最大規模でも4尺玉。
皆が見惚れる程の
色とりどりな大輪の花が
最高で楽しい夏の宴を更に盛り上げる。
いよいよ明日は
ティブルエイドとのお別れ。
確と燦然と輝く星々、緑の自然が溢れる木々を
この肌で感じるべく、シルドラは
目を輝かせながら自分自ら特設ステージへと上がる。
よし、皆さん!!
あの花火をバックに1曲歌わせて貰います。
ティブルエイドで過ごした想い出。
皆と出会えた喜び。深い絆で繋がる事が
出来た感謝を綴った楽曲です。
『大好きと呼べる夏へ』
作詞/作曲:シルドラ 歌:シルドラ
♪ 風が匂う あの夏の日
陽が差し込み出した帰り道
しっとりと
聞かせるスローテンポに
少し哀愁の残るメロディーを歌いこなす。
聞く中にはもう彼とも会えないのか、と
自分の感情に負け、涙を流す人も多数。
きっとシルドラもこの大陸で過ごした想い出の
1つ1つが忘れられない夏の1ページに刻まれただろう。
次回、いよいよティブルエイドからの旅立ち。
辛いけど、とある1人を除いて全員とお別れです。
そして物語の本筋が大きく動き出す。
その1部をどうぞ。
あっ、お前!!! 確か
空大陸の空自基地から爆弾盗んだ奴だろ!!
顔がきちんと監視カメラに映り込んでた。
素性はもうとっくにバレてるぞ。
そうか。
迂闊に動き回ったせいだな。
直ぐに逃げた方が良かったぜ。
ふん。名を知ったら驚くぞ。
俺はお前も良く知ってるレブロンの兄……
グランザ・エルフォード。格闘家を引退し、現代の悪徳ビジネスを
提供する犯罪プランナーだ。
以後お見知りおきを。
もし弟に通告でもしてみろ。
牢獄島で
匿ってるヴェスターの命が無いと思え。
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