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文字数 430文字
しばらくぶりに顔を合わせた僕と眠と谷本は、白木のアパートに集まってハイライトを吹かしていた。
眠も谷本も家でおとなしくしていたようだ。僕は彼らに童貞喪失体験を誇らしげに語りたくてムズムズしていた。
僕は彼らに一部始終を話した。所々脚色しながら、勝ち誇った勇者の面持ちで、持ったいぶりながら話した。
谷本も眠も始めのうちは、半信半疑の面持ちで聞いていたが、ことセックスの場面のリアルな描写になると、おもわず身を乗り出して聞いていた。
「クソー、うまいことやったにや」
谷本は、先を越された悔しさと、いきなり何回もやったことへの羨ましさに、何回も舌打ちした。
「その話は、どうも信憑性に欠けるにや、本当はウソやろう」
と、眠はハイライトの煙でワッカを作りながら言った。涼しそうに言いながらも動揺の色は隠せない。
「まあ、やってみりゃ、あんなもんどうってことないよ」
と、僕は余裕の体を装いながら、得意顔でそう言った。
「クソ、クソ、クソ、クソー」
と、谷本は言い続けた。
眠も谷本も家でおとなしくしていたようだ。僕は彼らに童貞喪失体験を誇らしげに語りたくてムズムズしていた。
僕は彼らに一部始終を話した。所々脚色しながら、勝ち誇った勇者の面持ちで、持ったいぶりながら話した。
谷本も眠も始めのうちは、半信半疑の面持ちで聞いていたが、ことセックスの場面のリアルな描写になると、おもわず身を乗り出して聞いていた。
「クソー、うまいことやったにや」
谷本は、先を越された悔しさと、いきなり何回もやったことへの羨ましさに、何回も舌打ちした。
「その話は、どうも信憑性に欠けるにや、本当はウソやろう」
と、眠はハイライトの煙でワッカを作りながら言った。涼しそうに言いながらも動揺の色は隠せない。
「まあ、やってみりゃ、あんなもんどうってことないよ」
と、僕は余裕の体を装いながら、得意顔でそう言った。
「クソ、クソ、クソ、クソー」
と、谷本は言い続けた。
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