第12話 経験値になる日
文字数 982文字
ZOZOの創業者、前澤さんが滞在している宇宙ステーションが移動しているところをベランダから見ました。あなたは見ましたか?
いつも聴いている朝のラジオ番組で、前澤さんが乗った宇宙ステーションが見える時刻を言っていた。夕方5時半を過ぎたころの数分間、南西の方角から見られると。天気もいいので見たいなと思った。だが、一瞬の情報だったので、詳細の時間は曖昧。『運が良ければ、見られるさ』
そう思い深追いをしなかった。
年末の平日。気ぜわしいんじゃなく、本当に忙しい。まあ、忙しくさせているのは自分なんだけど。年末になると1年間のあれこれがホコリのように頭の中に積もる。ややこしい事や溜めてあった事を新年に持ち越したくない。だから毎年、年末になると足掻 く。だから忙しい。年末がなければ、きっと墓場まで持っていく案件が無数に出るだろう。有難いと思うべきか。
晩御飯のメニューは、いつも私が独断で考えているのだが、時間が無いときに限って、手の込んだお菜 が食べたくなる。この日は見ていたYouTubeの影響で韓国料理が食べたくなった。トッポッキとジャージャー麺は、鍋に入れて煮たり炒めたりするだけの脇役。1番食べたかったのは、海老のすり身をパンで挟んで揚げるメンボシャ。動画ではASMRでよく出てくる。サクサクの食感。寝る前に見ると毒になるヤツ。
メンボシャは前々から食べてみたいと思っていた。でも、なぜこんな忙しい時にわざわざ……私の悪い癖だ。ただ最近この思いつきは現実逃避からくるのでは?と疑っている。性格上仕方ない現象なんだと。と言うわけで初めてのメンボシャをネットで調べながら作った。海老をすり潰しているとき、ふと時計に目をやると17時半。朝の記憶がザッバーン〜と前頭葉に押し寄せた。
《ベランダに出てみよっ》
南西の方角に明るい光が見えた。でも、動いてないのでそれは星。同じ方角から別の光が北東の方角へ動くのが分かった。その速度は飛行機よりも早く、流れ星よりも遅い。1分くらいはあっただろうか。夜空から目を離すことなく、北東の彼方に消えていくまで見ることができた。宇宙ステーションもメンボシャも楽しめた今日は私の経験値になるだろう。
旅行好きの私ですが、宇宙へ行きたいとは思いませんね〜。私は人工的な物を見るのが好きだから。メンボシャは、美味しくできました。リピ有りです。
いつも聴いている朝のラジオ番組で、前澤さんが乗った宇宙ステーションが見える時刻を言っていた。夕方5時半を過ぎたころの数分間、南西の方角から見られると。天気もいいので見たいなと思った。だが、一瞬の情報だったので、詳細の時間は曖昧。『運が良ければ、見られるさ』
そう思い深追いをしなかった。
年末の平日。気ぜわしいんじゃなく、本当に忙しい。まあ、忙しくさせているのは自分なんだけど。年末になると1年間のあれこれがホコリのように頭の中に積もる。ややこしい事や溜めてあった事を新年に持ち越したくない。だから毎年、年末になると
晩御飯のメニューは、いつも私が独断で考えているのだが、時間が無いときに限って、手の込んだお
メンボシャは前々から食べてみたいと思っていた。でも、なぜこんな忙しい時にわざわざ……私の悪い癖だ。ただ最近この思いつきは現実逃避からくるのでは?と疑っている。性格上仕方ない現象なんだと。と言うわけで初めてのメンボシャをネットで調べながら作った。海老をすり潰しているとき、ふと時計に目をやると17時半。朝の記憶がザッバーン〜と前頭葉に押し寄せた。
《ベランダに出てみよっ》
南西の方角に明るい光が見えた。でも、動いてないのでそれは星。同じ方角から別の光が北東の方角へ動くのが分かった。その速度は飛行機よりも早く、流れ星よりも遅い。1分くらいはあっただろうか。夜空から目を離すことなく、北東の彼方に消えていくまで見ることができた。宇宙ステーションもメンボシャも楽しめた今日は私の経験値になるだろう。
旅行好きの私ですが、宇宙へ行きたいとは思いませんね〜。私は人工的な物を見るのが好きだから。メンボシャは、美味しくできました。リピ有りです。