第22話 ミン、イキます!

文字数 3,354文字

 同時に、クロエに髪を引っ張る力を弱めるよう合図を出す。
 ミンの股が、露わになる。
 クロエに比べれば陰毛は面積も数も少ないが、一本一本が黒い光沢を放ち、真っ直ぐ上を向いている。
 長さも負けていない。

「い、いや、見るな!」

 髪を引っ張る力が弱まったので、口調が通常に近くなってきた。
 グランはこちらの方が、犯しがいがあると判断した。
 男を見下しているクールで強い女武闘家を犯す。
 凌辱の美味しさを倍増させるスパイスだ。

「スケベな股を曝け出して、よく言うな」

 グランはそんなミンをあざ笑ってやった。
 そして、男を知らないミンの秘部のひだ肉を、指で左右にパカパカと開けてみる。

「わ、私の……大事な、大事なところで……遊ぶな!」

 やはりミンは、強気な方がいい。
 改めてそう考えながら、グランは肉真珠を指の腹で撫で、軽く摘まんでやる。

「あっ、アンッ……や、やめろ、いやん……さ、触るな……うふぅん」

 拒絶と快楽がない交ぜになった女の言葉は、耳に心地よい。
 行為とミンの喘ぎでパンティを濡らしたクロエが、股をこすり合わせながら、落ち着きなく体を揺らしているのも、いい見物だ。
 グランは満足しながら、一本指をミンの秘部にブスリッと突き刺す。

「アウッ!」

 股間の衝撃に、ミンがのけぞる。

「さすが、肉体を鍛えているだけのことはある。入れた指が折れそうだ」

 グランの言葉は冗談でなく、入れた一本指をへし折らんばかりの膣圧だ。
 グランがミンと鼻がつきそうなほど、顔を近付ける。
 一本指で、秘部内をかきまぜながら。

「もうすぐだ。もうすぐ、ここに俺のペニスをくれてやる。いい声で泣くんだぞ」

「だ、誰が、アン……アッ、あんたなんか……に……アウッ!」

 グランが一気に指を抜いたので、ミンが悶えてしまう。
 ミンの目の前で、抜いたばかりの人差し指についた愛液を親指との間で伸ばす。
 透明で粘り気のある淫乱な糸ができあがる。

「見ろ。まだお前の陰部をイジっていないのに、こんなに股を濡らしてやがる。
 自分がスケベ女だと認めろ」

 グランは命令半分、挑発半分だ。
 

「ふざけるな! 私は生まれてから死ぬその時まで武闘家……オォウッ!」

 グランがついに人差し指と中指の二本指を、秘部に突っ込む。
 滲み出てきた愛液のお陰で、何とか二本指は入る。
 が、粉砕されそうなほどの膣圧だ。

「ギュウギュウ締めてきやがる。このままでは、ペニスが入らん。
 お前のアソコは、しっかり(なぶ)る必要がある。
 処女なのに、俺のペニスを素直に受け入れたクロエと大違いだな」

 褒められたと思ったクロエが頬を赤らめる。
 照れているが、心底嬉しそうだ。

「ムッ、グッ……ぬ、抜きな! その汚い指を……オヒッ!?」

 グランがミンの秘部奥深くまで二本指を刺し込むと、先端を軽く折り曲げる。
 秘部の超絶快楽スポットに、指が引っ掛かる。

「覚悟はいいか?」

「ヒッ……や、やめろ!」

 グランに詰め寄られたミンの目に恐怖が浮かぶ。

 グランがゆっくりと二本指をピストンさせる。
 ズブッズブッと愛液が鈍い音を立てる。

「アンッ! アッ! ……や、やめろ!」

 ミンの声に焦燥が浮かぶ。
 構わず、グランは二本指のピストンを早める。
 ブグチャブグチャと、愛液まみれの狭い陰部特有の音が鳴る。
 さらにピストンの速度を早め、最高潮に達する。

「イヤァァァァァァァァァァァァッ! あああん!」

 ミンの背中がのけぞる。
 ブジョッ!
 秘部が熱くなった瞬間、股から細く鉄砲水のような勢いある潮が飛び出す。

「いやああん! やめて! やめて~ん!」

 立位で勢いよく潮を放ちながら、ミンが悶絶する。
 潮を吹いても、グランはピストンをやめない。
 今までミンの痴態を見続けたクロエが、堪えられずに下半身のローブをはだける。
 そしてパンティの中に手を突っ込み、秘部をイジリ出す。


「私はスケベな女ですと言え。自分がスケベ女であることを、認めるんだ。
 あるがままの自分を、受け入れろ。
 それがイチネンボッキの力を受け入れる第一歩だ」

 グランにそう言われても、すぐ口にはできない。
 ミンにとってその言葉を口にすることは、これまでの自分を否定することだ。

「さっさと言え。潮が止まらんぞ」

「あうううううううううううっ! うふぅぅぅぅぅぅぅー! あっ!」

 ミンが一際大きな声をあげる。
 イッてしまったのだ。
 グランが怒りの表情で、

「誰が勝手にイッっていいと言った!? 
 イクときは『ご主人様、ミン、イキます』と言ってからイケ!
 次は許さんぞ!」

 と大声で叱責する。
 叱られたミンはしかし、秘部を奥深くまで激しくピストンに悶え狂い、反省どころではない。

「あううううううううううっ!」

 イッても二本指高速ピストンは止まらない。
 吹き出る潮も止まらない。

 グランの叱責が耳に入ったかどうか定かでないほど、ミンは夜の野外で大声で喘いでいる。
 吸血鬼の国・ブラムスが近いからこそ、この辺りの魔物は統率がとれている。
 はぐれてウロウロしている魔物は滅多にいない。
 いたところで、グランが使い魔で発見し、一瞬で殺すだけだが。

 ミンの腰がガタガタと震えてきた。

「いいか。イク時は、『ご主人様、ミン、イキます』と言ってからイケ」

 グランがミンの耳元に口を寄せ、恫喝する。
 細くて勢いある潮を吹いていたミンに、限界が近づいている。

「ああああああっ! イ、イク……イッちゃう……」

「違うだろう。教えてもらったとおりに言ってみろ」

 股間から脳天を貫くほどの快楽の電流が流れっ放しのミンは、理性が飛んでいる。
 グランの意のままに行動してしまう。

「アッ! ああっ! ご、ご主人様……ご主人様! み、ミン、イキます!」

 吠えると、ミンは下半身をガタガタと痙攣させた。
 イッたのだ。
 クロエは片手で秘部をイジりながら、嫉妬していた。

(グラン様から直接「ご主人様と呼べ」と命令していただけるなんて! 私はまだ、グラン様としか、お呼びしていないのに!)

 ミンへの嫉妬が、クロエの自慰を加速させる。

 気にしていないが、全く声が聞こえないので、グランはオルグを見た。
 泣いていた。
 ただ、泣いていた。
 全ての攻撃を一身に受けるタンク魂、ここに極まれりなのか。
 それともただ、情けないだけなのか。
 どうでも良かった。
 去勢野郎はその時まで生きていれば、カザマン王暗殺時の囮にするだけだ。

 二本指をミンから抜く。

「アウッ」

「指だけで、二回もイクのか。
 これが誇り高きヴァルキリーの気高き武闘家か、さすがだ」

 同じヴァルキリーでも、褒め足りないと感じているクロエの嫉妬は、ますますドス黒くなる。
 指摘されたミンは荒い息遣いで、顔を屈辱と恥辱で真っ赤にしている。

「い、いつか、お前を殺す……ウァウッ!」

 殺意を剥き出しにしたミンの尻穴を、指でほじってやる。

 「お前は股の締まりでさえ、指が無くなるかと思うほどの締まり具合だ。
 尻の方は、想像を絶するのだろうな」

 殺害宣言を涼しい顔で聞き流したグランが、ミンの尻穴にゆっくりと指を沈めていく。

「ぐっ! そ、そんな汚いところを……触るな……」

「汚くない。お前は俺の貴重な牝奴隷になるんだ。
 だからたとえクソを洩らしたとしても、
 それも大切なお前の一部として扱ってやる」

「な、何を、こ、この変態……オォウッ!」

 根本まで尻穴に埋まった指を、一気に引き抜く。
 腸が全て引きずり出されるような衝撃に、ミンが溜まらず悶絶する。


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