第0話(前編) 家並 紗音編
文字数 1,222文字
3年前
校庭
3月10日
3月11日
11時
廊下
そこには、体のパーツをバラバラにされ、教室に転がっている級友と教師の姿があった。教室は、全員の血潮で緋く染まっていた。
ドサッ
…私は、惨劇を目の当たりにして、その場で気を失った。
目が覚めると、私は病院にいた。
私は、記憶喪失になっていたのだ。
それから、あの日の惨事を思い出す事なく数日が過ぎた。
…この時、私は断片的に記憶が戻ったのだった。
思い出したのは、あの教室の惨状だった。
この時、私は決意したのだ。
必ず、級友と恩師の命を奪った犯人に復讐を果たすと。
そのために私は、精神と推理力を鍛え、どんな謎でも解ける探偵になろうと誓ったのだ。
こうして、私は探偵になった。