第十三章六話 荒振る神と対峙する

文字数 6,985文字

 飛梅(とびうめ)は八幡宮境内にいた。
 少し前、蝸牛(かぎゅう)たちを向かわせる際の先触れとして走らせていた二人の眷属が傷ついた身体を引きずるようにして天満宮の境内に戻ってきた。
 そのただならぬ様子とその者たちが語った内容に、瞬時に飛梅は自分の考えが甘かったと悟り、隣村に白牛を一人で向かわせた自分の判断を悔やんだ。これはすぐにでも動き出し、現状を把握しつつ手を打っていかなければすべてが手遅れになる。
 飛梅はすぐに天満天神(てんまんてんじん)に申し出て、許しを得ると残存している眷属の全員を引き連れて八幡宮へと向かった。
 飛梅の足は速い。飛ぶように御行幸道(みゆきみち)を走っていく。当然のごとく他の眷属は引き離された。
 この郷に天満天神が鎮座してから、飛梅はその側を離れたことはない。境内から外に出ることもまずない。しかし事態が事態だけにこれは神社全体で対処すべきと天満天神と意見が一致した。そして自分も漫然と境内に座している訳にはいかないと腰を上げた。通ったことはないが道のりは把握している。迷うことなく飛梅は進む。その脳裏に先ほど宣下された神からの(みことのり)が繰り返し響く。
 ――飛梅よ、我のことは気に掛けることはない。昨夜、八幡神たちとともに()(しろ)の民に降された時には、八幡神は他の神々の反対を押し切って、災厄を復活させようとした。現状、郷の中心の様子から、まだ目的は達していないようだが、我は災厄を復活させることには反対だ。あまりに先が見通せぬ。そなたたちは我が意を汲み、八幡神と対峙し、災厄の復活を阻止せよ。
 飛梅の意は定まった。先ずは現在の状況を把握する。それが天満天神様の大御神意(おおみごころ)に適うものかどうか見定める。
 まだ他の眷属たちは一向に追いついてこない。仕方がないので、飛梅は一人、八幡宮境内で白牛の捜索をした。
 誰もいない。どうやら八幡宮の連中も総動員で郷の中心、災厄のもとへ向かったのだろう。留守の者さえいる気配がない。これは我らも早々に郷の中心に向かわねばなるまい。そう思っていると(せみ)の鳴き声に混ざってどこからか呻き声が聞こえてきた。耳を澄ましてその声の主を探す。
 社殿の近く、木造建築である斎館の方から聞こえてくる。すっと飛梅が移動し、鍵の掛かっていない扉を開ると、見渡す間もなく奥の広間に太縄で縛られた白牛の姿。慌てて周囲を探すと玄関脇に少々の枝なら裁断できそうな、両手使いの剪定(せんてい)ハサミが置いてあった。そのハサミを持ち、白牛の脇に駆け寄り、太縄を裁断する。一度では切断しきれず、何度か挑戦してやっと切れた。
 白牛は縄から解放されてもぐったりと横たわったまま。その大きな身体には無数の傷の痕跡があった。ただ、そのどれもが修復をはじめていた。まだ元通りに戻るにはかなり時間は掛かりそうだったが、このまま消滅することはなさそうに見えた。ほんの少しほっとした飛梅の耳に集団が迫ってくる音。やっと他の眷属たちが追いついてきたのだろう、そう思いながら屋外に出ると、果たして天満宮の眷属たちが六人、大柄な身体で激しい呼吸を繰り返しながらこちらに迫っていた。
 飛梅は即座にそのうちの一人に白牛の身を預け、他の者たちを引き連れ郷の中心に向かった。
 もちろん走力以外に特別能力を持ち合わせていない飛梅は、戦闘になれば役に立たない。しかし引き連れている五名の仲間たちに任せるのは(はなは)心許(こころもと)なかった。現状、間違いなくこの郷はじまって以来の非常事態。自分たちに何ができるのか、何をどうすればいいのか、現状分からない。しかし、動けば何か分かるかもしれない。そういう思いで駆けていく。一先ず、八幡宮の眷属たちと合流する。奴らの真意を問いただす。すべてはそれから。

 ――――――――――

中宮(なかみや)様、どうかお鎮まりください。どうか、お社へお戻りください」
 実体化した素戔嗚尊(すさのおのみこと)の身体は白い(もや)が凝縮されて固まっているようで、どこかぼやけて見えた。しかし、その身体は大きさ以上に力を(みなぎ)らせ、次々に大木をなぎ倒しながら里に向かっている。そんな実体化した神の眼前にクロウは黒い羽を広げ、錫杖(しゃくじょう)を手に持ち、空中で立ち塞がっている。そんな彼に向かって、素戔嗚尊の腕がごおおと風を切りながら振り下ろされてくる。クロウはさっとかわして再び眼前に戻ると声を上げる。
「こんなことをしても里宮様の勘気(かんき)(こうむ)るだけです。どうか、気をお鎮めください」
 また素戔嗚尊の腕が振り下ろされ、クロウは飛び退(すさ)ってかわす。後退してはならないとは思いつつも、進行を止めることができない。そもそも彼我(ひが)の力の差が甚だしく攻撃しても意味がなさそうだったが、相手が神であるだけにもとから攻撃を加えることなど念頭になかった。どうにか説得するしかない。
 そんなクロウの姿を、素戔嗚尊の後方に立つ大木の枝に止まってカラス姿のエボシが眺めていた。クロウの姿がとても滑稽に見える。我らは母上をこの現世(うつしよ)にお戻しするその宿願を果たすため動いているのだ。誰にも邪魔はさせぬ。現に中宮様は着実に山を下りている。郷の中心へと向かっている。その力をもって邪魔をする奴らを排除する。確かに中宮様も社と土地に縛られている。それから離れれば離れるほど力は弱まる。しかし、それでももとから強大な力を有している。災厄を復活させるくらいの時間は稼いでくれるだろう。災厄さえ復活してくれれば、この郷は混沌に覆われる。母上を閉じ込めている結界も混沌によってその力を失う。それまでどんな手を使っても計画を進めるのだ。
 一方、エボシとは別の方向、東側から素戔嗚尊とクロウの対峙を凝視している者たちがいた。
「あれは禍津神(まがつかみ)?熊野の眷属が戦っている。これは助けないと。すぐに行くわよ」
 清瀧(きよたき)がかなり気分を昂らせている様子で言う。彼女は熊野神社中宮の祭神が実体化して表に現れてきたことなど知らない。だから巨大な禍津神と熊野神社眷属との戦闘が行われているのだと思った。しかし、蝸牛はこれまでの旅でたくさんの禍の者と接した経験から、見上げるほどに巨大な視線の先の存在がそれと同類だとは思えなかった。そんなケガレの固まりのような存在には思えなかった。どちらかと言えば自分の背負っているマガの荒御魂(あらみたま)が発動した時に近いような、そんな感覚を抱いていた。
「ちょっと、待ってくれ。あれは……」
「何、あなたびびってんの?天満宮の眷属がこんなに臆病だとは思わなかったわね。怖いのならここで待っててもいいわよ」と言うが早いか清瀧は剣を抜き放って駆け出した。蝸牛は自分のことはさておき天満宮の眷属のすべてが臆病者のような言い方をされては心外と、仕方なくその後をついていった。
 何度も、何度も説得を試みた。しかし、素戔嗚尊は聞く耳を持たず、その足にためらいの気配すら見られない。どうにか立ち止まっていただき、耳を傾けてもらわねば。何とかしろ、考えろ、このままではまた同じことの繰り返しだ。必死に思考を巡らせているクロウの耳に突然、若い女性の声が響いてきた。
「我こそは稲荷神社にその人ありと知る人は知る、稲荷大明神が眷属、清瀧である。熊野の眷属殿、手こずっておられるようなので我が助太刀いたす。そこのでかいだけの禍津神、命が惜しくなければ掛かってこい」
 興奮そのままに声を発している清瀧の姿をただ唖然としてクロウは見下ろしていた。何だ、この向こう見ずな娘は?稲荷社の清瀧?誰だ?我が知らぬだけか?とにかく、まずい。中宮様は荒振(あらぶ)っておられる時は見境がない。禍の者だろうと眷属だろうとたとえ神々であろうと自分に敵対していると判断されると構わず攻撃される。
「そこの小童(こわっぱ)、手助け無用。ここから逃げろ」言われた清瀧がビクリと身体を震わすほどの大音声がクロウの口から発せられた。
 誰が小童だ、我はちゃんと一人前だ、とムッとしながら清瀧が反論しようとしたちょうどその時、故意か偶然か素戔嗚尊の前に出した足に押されて大木が清瀧の方へと倒れてきた。その急展開に清瀧は、あっと声を漏らすと、とっさに逃げることもできず、ただその倒木の軌道を凝視した。
 クロウは急降下して清瀧を救い出そうとしたが、ちょうどそこへ素戔嗚尊の腕が振り下ろされた。仕方なくかわす。もう間に合わない。
 清瀧は自分の方へ倒れてくる大木が徐々に大きく見えてくる様子に、ここに倒れてくる、とやっと悟った。そしてもう逃げられないとも。一瞬にして清瀧は焦燥感に満たされ、脳裏は混乱した。思わず叫びそうになった。その視線のほんの寸前で、大量の枝葉の鳴る音とともに大木の傾倒が急停止した。
 驚いた。瞬時には状況が理解できなかった。ただ、自分の少し前にここまで一緒に来た天満宮の眷属の大きな背中が見えた。両足を踏ん張り、両手を大きく広げて大木の幹を抱えている。そして少しずつ少しずつ左側に幹をずらして、やがてかたわらに投げた。ズシンと地が鳴った。
「大丈夫か?走れるなら逃げよう。あれは禍津神ではない。恐らくこの熊野神社のご祭神だ」
 そう言いながら蝸牛は清瀧の手を取ると里に向かって走り出した。そこへ素戔嗚尊の巨大な足が襲い掛かってくる。彼らを踏み潰そうと頭上から迫ってくる。
「大神様、その者らは他のお宮の眷属です。どうかご寛大な大御神意もちて許し給へ」
 とっさにクロウは素戔嗚尊の鼻先まで近づいた。どうにかこちらに気を逸らさないと。
 そこに素戔嗚尊の巨大な手が襲い掛かってくる。とっさにクロウは避けるが距離が近いだけあって避けきれず、素戔嗚尊の指先が彼の足に(かす)った。空中で体勢を崩す。慌てて立て直すがそこに素戔嗚尊のもう一方の手が唸るような風切り音とともに彼目掛けて放たれた。
 錫杖で受けたもののクロウの身体は弾丸のような勢いで森の中に飛ばされた。草木の中を突き刺すように地に落ちた。
 ズシン、ズシンと追ってくる。もうすぐ追いつかれる。
「清瀧殿、変化(へんげ)して逃げよ。我が引きつける」
 確かに足の速い稲荷神社の眷属が変化して更に速くなれば逃げ切れるかもしれない。しかし清瀧はそんなことする気にはなれない。
「な、何言ってんのよ。あんた一人じゃすぐに踏み潰されるだけでしょ。あたしも戦う」
 清瀧はこれまで蝸牛のことを、ぼおっとした鈍重な眷属だと思っていた。牛車を引くくらいしか取り柄がなさそうな男だと思っていた。しかし、その男がとっさに自分のことを助けてくれた。稲荷神社の他の眷属ならとてもできないようなやり方で。
「何を言う。あれはこの村の神様だ。戦ってはならぬ相手だ。逃げるしかない。早く逃げよ」
 清瀧は自尊心が人一倍強く、そのため誇りもたっぷり持ち合わせている。普通なら逃げるなど考えもしないが、今は相手が悪い。言われた通り逃げるしかない。しかし自分の命を助けてくれた恩人を置いて一人で逃げる気はない。
「それじゃ、一緒に逃げるわよ。早く」そう言いつつ蝸牛の大きな手を取り里に向かって引いていく。
「ダメだ。我がいてはすぐに追いつかれる。そなただけ逃げろ」そう言う蝸牛の言葉を無視して清瀧は手を引き続けた。しかし、見る間に素戔嗚尊は迫ってくる。すでに御行幸道から外れ、人道からも外れている。周囲には高木のひしめく間に背の高い草や低木が生い茂っている。走ることさえ難しい。仕方がない、と蝸牛は清瀧の手をぐいっと引っ張りその身体を抱き寄せた。清瀧が、あんた、何を、と言う間に蝸牛はその身体を離れた茂みに向かって放り投げた。
 蝸牛の渾身の一投で清瀧はかなり離れた茂みまで飛ばされた。ざざざっと草木を鳴らしながら地に落ちるとすぐ清瀧は起き上がる。その視線の先に何とか逃げようともがく蝸牛の姿、頭上に視線を向けている。その視線の先にはもうすぐ落ちてきそうな巨大な白い足裏があった。
 これはいくら何でも支えきれない、蝸牛は頭上から迫る足裏を見上げながら思った。それだけの勢い、それだけの圧で襲い掛かってきている。とっさに繰り出す手がない。もう、何をしても意味がない。大神様に滅されるのならそれはそれでしょうがないのだろう、蝸牛はふと思った。その刹那だった。
“我とそなたは同体。そなたを損なう者、例え神であろうと我、許さぬ。我とて東野神社(とうのじんじゃ)の神である、我がそなたを助ける”
 背後から呟くような声が聞こえた。これまでより野太くどことなく硬さが感じられる声。
 瞬間的にマガの身体から無数の針と突起が伸びた。
 突起は地に刺さり、周囲の大木に巻きついて蝸牛の身体を支えた。そして大量の鋭い針が素戔嗚尊の足裏に伸び、刺さり、更に伸び、ヒザ辺りまで突き進んでいった。
 素戔嗚尊はとっさに前に出した足を高く上げ、そのまま樹々の折れ倒れる音と地響きを伴いながら背後に倒れていった。
 ズズズウウウゥゥゥンン!
 少しの間、気を失っていたクロウは目を覚ますと、すぐに飛び上がりながら、今が好機と、即座に素戔嗚尊のいる場所に向かった。全身傷だらけだった。しかしそんなことは気にならない。それよりこれまで何百年と仕え続けてきた自分を大神様は遠慮なく滅しようとした。手加減のなさを実感した。それに対しての(いきどお)りを感じていた。これは後進の眷属のためにもお(いさ)め申し上げなければ。そう決心して、すぐさまその鼻先へと飛んだ。
「大神様、お鎮まりください。もうこれ以上、進んではなりません」
 素戔嗚尊は答えない。しかしその大きな目でぎろりとクロウを睨む。
「それから、我らは大神様たちに仕える者。常に大神様たちの(おん)ために尽力し、大神様のためならこの身、この命、尽きようとも本望でございます。しかし、大神様はそんな我を滅するつもりで腕を振り下ろされた。何と嘆かわしいことでしょう。我ら眷属は大神様の矛であり盾であります。普段大切にされぬ武具は、肝心な時に使い物になりません。大神様は我らを大切にこそすれ、傷つけるなどもっての外、御自(おんみずか)らの行いを省みて気をお鎮めいただきたく願います」
 断固としたクロウの口調に思わず素戔嗚尊は答えた。
 ――やかましい。我はそなたらのことなど知らん。そなたらは父上の眷属であって我の眷属ではない。我はただ、母上を(いまし)めから解き放つため災厄の所にいくだけ。邪魔をする者は容赦せぬ。
 クロウの眼に灯っていた憤りの火力が上がった。
「何と、我らが大神様の眷属ではないと。我らこれまで幾星霜(いくせいそう)、大神様に誠心誠意お仕えしてきましたのに、このような嘆かわしいことを聞くことになろうとは。よろしいですか、我らは熊野神社の眷属であります。里宮と中宮と奥宮の三社あっての熊野神社。よって我らはただ里宮のみの眷属にはあらず。中宮様、奥宮様にも仕える者なのは言うまでもありません。それを決してお忘れないように。そして、奥宮様を思う中宮様の心中、お察しいたします。しかし、奥宮様を思うのでありましたら、尚のことこれより先に進んではいけません」
 素戔嗚尊は立ち上がりかけた腰を止めた。鋭く睨んではいたが黙って耳を傾けていた。
「もし、奥宮様がこの現世に戻ってくることができたとして、その奥宮様が生み出されたこの世が、黄泉(よみ)の国と同じく混沌に包まれていたのなら、奥宮様はどのように(おぼ)()されるでしょう。きっと心の底より嘆かれるのではないでしょうか。我らこれより災厄を鎮めに参ります。この郷に平穏が戻った暁にはきっと里宮様にお願いして奥宮の結界を解いてもらいましょう。どんなに時間が掛かっても、辛抱強く。これまで何百年も待ったのです。あと何年待とうとも構わないでしょう」
 素戔嗚尊の身体から猛りがすっと引いていく。その場に腰を落ち着けている。その様子にエボシは、とっさにカラス姿から人型に変化した。大神を更にけしかけなければならない、という思いで二人の間に割って入ろうと指向した。その時、背後から声がした。
「エボシ殿、どうやらそなたの策謀は頓挫(とんざ)したようですな。現況、この郷は風雲急を告げる様相をていしております。そろそろ私利私欲は忘れ、なすべきことを成しましょう」
 エボシが驚いて振り返った。そこにはコズミをはじめ熊野神社の眷属たちが総出で宙に浮かんでいた。あまりに素戔嗚尊とクロウのやりとりに集中し過ぎていたために気づいていなかった。
「何を言っておる。我は卜占(うらない)に従っておるだけだ。それとも我の見立て、許可された大神様を疑うというのか?それは不遜の極みであるぞ」
「いいえ、不遜なのはそなたの方です。我もそなたほどではなくても卜占を読み取ることはできます。そなたが恣意(しい)を織り込んで見立てていたことも分かっております。しかし、この村のため、大神様たちのため波風を立てぬように反駁(はんばく)することを避けておりました。ただ、今、そなたとクロウ殿のどちらがこの郷、この村、ひいては大神様たちのために動いておるか一目瞭然です。中宮様を扇動して村を荒らそうとするそなたに我らは従うことはできません。悪しからず」
 他の眷属たちの顔を見回す。どの顔もコズミに賛同しているようだった。くそ、と呟くとエボシは近くにいる眷属の持っていた錫杖を、貸せ、と言いつつ奪い取った。そしてそのままクロウの眼前へと飛んでいった。こいつさえいなければ、こいつを倒して中宮様に再び立ち上がってもらえば他の者たちなどいらぬ。
 エボシは錫杖を振り上げ一直線にクロウに襲い掛かった。
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