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文字数 437文字



ひぐらしの鳴き声を傍らに
遠くで上がる花火を君と二人で眺める
ここまで来るのにたくさんの犠牲と
大きな代償も払って来たなと思う
身から出た錆と蔑んでた日もあった
大きな幸せを願える身じゃないけれど
このくらいの小さな幸せを横目に
ビールを飲むくらいなら
許してもらえるだろうか
最近じゃ幸せもお金で買えてしまうようだけど
そこに逃げるのは後でもいい
遮二無二やってひたすら走って
手に入れたものに価値を見出そう
生きている理由のために
突然の大雨 氷混じりの痛い雨
僕たちの罪に空が嘆いているようだと君は言う
良かれと思ってした事も迷惑になったり
失敗したと思ってもそれを起点に
色んなことが良い方に巡ったり
人のすることに正解は少ないのかもしれない
道の真ん中を歩いてなくても
誰かを押しのけて闊歩しても
それでも生きていかなければ
生きたくても望めなかった
その誰かのために僕は歩く
たくさんたくさん傷つくこともある
でもよりそいあなたが居てくれるから
夏の終わり感じながら
また体寄せ合い歩いていこう
終わりを迎えるその日まで




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