第十七章 ㊳
文字数 1,076文字
まさに、真子は、『怒涛の忙しさ』の中に
放り込まれた。
バイト、結婚式の準備・打合せ、それに
日常生活の諸々。
それ+新婚旅行に関する各手配とかが
追加されたから―まぁ、半分、いや半分
以下は、彼がやってくれたけど―。
婚約者のお母さん―定美―に教えて
もらったスポット、旅館、レストラン
とかを中心に、どんどん進めていく。
飛行機も予約しないといけないし。
で、彼と話し合って、それから、彼の
両親の意見も聞いて、現地では、
レンタカーではなくて、電車やバス、
で、どうしてもダメなところはタクシーで
移動することにした。
その方が、その地その地の魅力をいっぱい
体験できるし、風景も眺めれる。
運転に気を取られないで、彼が……。
あと。
なんと、想定外のことだけど。
嬉しすぎる提案が、舞い込んできた!
大分県の別府の老舗旅館にも泊まることに
していたのだけれど。
なんと、なんと、彼のご両親が、特別に
予約して、そこの分は払ってくれることに
なった。
もちろん、最初は、断った。
自分たちで予約して、ちゃんと、払います
から……と。
でも、言ってくれた。
「いいのよ。真子さん。
その旅館をおすすめしたの、私だし。
それにね、私、そこの大旦那さん、大女将
さんと懇意にさせてもらってるのよ。
だから、私から、連絡入れて、息子たちが
行きますって、言うことにした方が、
良いと思うの。
その方が、先方にとっても、真子さんたちに
とっても、絶対、良いわ!
……あと、うちの人が、ここの分だけは…
って言い張ってるのよぉ。だから、ネ?
この旅館の分だけは、私たちに持たせて?」
彼と話し合って、最終的には、有難く、
その厚意を受け取ることにした。
そして。
『九州横断の旅』、新婚旅行の
スケジュールが出た!
夜中までかかったけど、完成した時、
真子は、歓声を上げてしまった。
感動だ……。
なんか、我が子を産みだしたような。
まだ、結婚前で、出産経験もないけれど。
日程は、結婚式後、いろいろな作業とか
後片付けも終わり、落ち着いてから。
「式の後、当日とか翌日に行くのは、
絶対ダメだよ!
疲れるし、戻ってきてからサイアクだよ」
と、先輩方―美織、みどりたち―から
聞いたから。
で、月曜日早朝出発で、土曜日の夕方に
戻るという、プラン。
九州・5泊6日の新婚旅行だ!!
(・著作権は、篠原元にあります
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あと、まだの方は、何泊が理想ですか?
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