べらべらしゃべるお兄ちゃん

……ん、そろそろ起きろ。遅刻するぞ。
ほら、何時だと思ってるんだ？

起こしてって……甘えっ子さんだな。
もういい年なんだから、自分で起きろ。
今日はお前の好きなオムレツだぞ。
俺が作った、チーズの入ったやつ。

……おはよう。
よし、起きたな。

まったく、お前は昨日何時まで起きてたんだ？
いつも夜更かしするなって言ってるだろ？
そうでなくてもそろそろお前も肌とか気になる年頃なんだろうし……。
ダメだぞ、あんまり遅くまで起きてたら。

……勉強してたのか？
そうか、偉い偉い。
それは怒って悪かったな。
昨日は俺も部活で早く寝ちまったからさ。

俺、お前に勉強教えられるほど賢くねぇし、運動バカなところあるけど……まぁ何かあったら言ってくれ。
手伝えることがあったら手伝ってやる。

お、おい、ちょっと待て。
着替えは手伝えないぞ？

あのな、お前ももう年頃だろ？
俺の前で不用心に着替えるんじゃない。
一応……その、人目を気にしてくれ。
俺も気を遣うけど、お前も少しは考えてくれ。な？

じゃ、俺はキッチンで待ってるから。
一緒に学校に行こう。
はぁ……俺と一緒に学校に行くのが恥ずかしいって言い始めるのはいつになるんだろうなぁ……。
まぁ、甘えられるのは嫌じゃねぇけどさ。