（二）－１４

文字数 247文字

　その後、電車を乗り継いだ三人は、新世界にたどり着き、その一角にある「串カツと関東煮の店『輪西』」という店に入った。
　一通り注文をして、「とりあえず」の生ビールの中ジョッキを元気なくぶつけ合ったあと、三人はしばらく黙々と麦酒と串カツとおでんを口に運んだ。
　そして古山と萩野が注文した三杯目のおかわりが到着してアルコールが程なく脳に回り始めた頃、古山が「反省会だ」と言った。
　色々言い合ったものの、何が悪いのかについては結局三人ともはっきりと言えず、沈黙の歓談と飲食を続けることになった。

（続く）

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