恵人の編2

文字数 536文字

 悟空たち妖怪の置物はいいとしても、エロい柄のピンクや赤色、それとも定番の白いTバックなのかはわからないが、少しでも動けば下着がもろに見えそうな超ミニのカラフルなセーラー服を身に着けて、「自殺なんかして、お仕置きよ!」と口を動かして言い出しそうな美少女たちを置物にしている、仙人の精神構造に強い疑心を抱いた。
 やはり仙人は、アニメオタクだったのか、しかも超人だけでなく美少女アニメも。が、疑心を抱くその心は2割ぐらいで、残り8割の本心は違っていた。
 美少女たちの直前に一直線に駆け寄って、じっくりと鑑賞してみたい変態の心が湧いてきた。そして本物かどうかを、できれば直接、ちょっと素肌にも触れてみたい思いに駆られた。もし、少女たち本物なら、間違いなくビンタされると思うが。
 恵人は、純真な好奇心に、いや中学1年生とは思えないような、沸き上がるスケベな変な邪心に駆られている自分に驚いた。
 生きているときは、こんな気持ちを抱いたことは一度もないのに、性に目覚めた少年や成人のような助平心が、霊になったことでタガが外れて内から溢れ出たのか? 
 そう思いを巡らせながら、涎を零しそうな顔で、そのまま見惚れていると、一番好みの美少女が自分にウインクをしたような気がした。
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