おわりに

文字数 652文字

 暗い話を読んで下さりありがとうございます。

 昨年書いていた裏日記を読み返しながらの作業でしたが、自分が書いたものなのに「なんてネガティブなの」と読むと暗い気持ちになり、忘れていた感情までも呼び起こして「これはよくない」と感じることもありました。さらには感染拡大で仕事が慌ただしくなり、断念したほうが楽なのでは、と葛藤しながらの投稿でした。今こうして完結させることが出来たことにホッとしています。

 書いてきたように、この仕事をしていると楽しいと感じる瞬間よりも、生死のあいだの理不尽なことや辛いことに多く出会います。たいていは頭を悩ませていますが、それを負の感情ばかりとは捉えないようにしています。
 抱きしめたりかわしたり乗り越えたりして、感情の起伏として受け入れていくこと。楽しいことばかりするのもいいけれど、感情の凸凹が豊かさを生むこともあると信じています。なので、好きでこの仕事をしていますし、辛いイコール嫌ではないのです。

「そこに光はあるだろうか」と、実際の2020年裏日記も、そこで終わっています。
 残念ながら現在の状況はまだ厳しい日々です。昨年の比とはならないほどに。
 それでも入り込んだ暗闇は、洞窟ではなくトンネルだと信じ歩いています。

 まだ振り返るには早かったかもしれないと感じつつも、暗く冷たい雨でぬかるんだこの気持ちたちが陽の目を浴びたことで、湿り気がカラカラに乾いてお日様の匂いがするようになればと願っています。
 そうしてまた前を向き、皆と共にトンネルの出口を目指したいと思います。

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