プロローグ
文字数 816文字
「てめぇ!! ガードマンしっかり棒振れやっっ!!」
黒いヘルメットを被り作業着を着た40代半ばの男の声が響き渡った。
この男は、現在国道の一車線をコーンとバーで囲んだこの工事帯で水道工事を行っている会社の現場責任者。
誰から見ても適当に棒を振っている委託した警備会社の警備員を見て怒りが募り思わずキレてしまった。
「いやー。昨日からかれこれ19時間ぶっ通しで疲れてきまして」
紺色の警備服を着た彼は、株式会社エニーエスの正社員。会社内での彼の呼び名は、"エース冴木" "警備界の救世主"。
腕には赤い誘導棒を持っている。
彼は昨日から仕事をしているため通算19時間働いている。ちなみに昨日はというとショッピングモールの施設警備だった。
「いやー、ちょっと眠いな」
彼は小さな声でそう呟きながらも腕だけはしっかりと幅寄せの動きをする。
「おい!! 聞こえてるぞ冴木!!」
現場責任者の怒号が鳴り響く。
冴木と呼ばれた警備員の名前は、冴木健太。
「はーい」
冴木のだらけきった台詞に現場責任者は明らかえりこれ以上怒号は飛び交わない。
最低限、警備の腕だけはしっかりしているため、現場責任者はもう何も言わずに現場で働いている作業員の手伝いへ。
「あの人でいいんでは?」
「うーん……もうめんどくさいもんね。あの人にしよ」
高速道路高架下からそんな声が発せられていることを冴木は知らない。
「よし。ほらっ!! ちちんのぷい!!」
高架下から何か白い光が広がり落ちてくる。ようやくそれに気付いた冴木は咄嗟に目を閉じる。
その光は冴木の体を覆い、収束やがて冴木の体ごと姿を消した。
「おい。ガードマンどこいった?」
現場責任者は作業員の一人に尋ねるが、当然作業員は自分の作業に集中していたため知る由もない。
「おい!! 冴木!!!!」
現場責任者の怒号が鳴り響いた。
黒いヘルメットを被り作業着を着た40代半ばの男の声が響き渡った。
この男は、現在国道の一車線をコーンとバーで囲んだこの工事帯で水道工事を行っている会社の現場責任者。
誰から見ても適当に棒を振っている委託した警備会社の警備員を見て怒りが募り思わずキレてしまった。
「いやー。昨日からかれこれ19時間ぶっ通しで疲れてきまして」
紺色の警備服を着た彼は、株式会社エニーエスの正社員。会社内での彼の呼び名は、"エース冴木" "警備界の救世主"。
腕には赤い誘導棒を持っている。
彼は昨日から仕事をしているため通算19時間働いている。ちなみに昨日はというとショッピングモールの施設警備だった。
「いやー、ちょっと眠いな」
彼は小さな声でそう呟きながらも腕だけはしっかりと幅寄せの動きをする。
「おい!! 聞こえてるぞ冴木!!」
現場責任者の怒号が鳴り響く。
冴木と呼ばれた警備員の名前は、冴木健太。
「はーい」
冴木のだらけきった台詞に現場責任者は明らかえりこれ以上怒号は飛び交わない。
最低限、警備の腕だけはしっかりしているため、現場責任者はもう何も言わずに現場で働いている作業員の手伝いへ。
「あの人でいいんでは?」
「うーん……もうめんどくさいもんね。あの人にしよ」
高速道路高架下からそんな声が発せられていることを冴木は知らない。
「よし。ほらっ!! ちちんのぷい!!」
高架下から何か白い光が広がり落ちてくる。ようやくそれに気付いた冴木は咄嗟に目を閉じる。
その光は冴木の体を覆い、収束やがて冴木の体ごと姿を消した。
「おい。ガードマンどこいった?」
現場責任者は作業員の一人に尋ねるが、当然作業員は自分の作業に集中していたため知る由もない。
「おい!! 冴木!!!!」
現場責任者の怒号が鳴り響いた。