15/18 達郎からのクリスマスプレゼントは

文字数 5,238文字

 達郎からのクリスマスプレゼントは、カシミアのマフラーで、由美子はそれを巻いて、街に出かける。今朝チラリと降ってきた雪はすでに止み、あっさりと溶けて、歩道を濡らすだけになっている。年末の街は、冬休み中の中高生たちであふれていて、カップルの姿も目立つのだが、クリスマスの熱狂の直後のせいか、彼らのあいだには倦んだ雰囲気がただよいがちである。

 由美子自身、プレゼントされたマフラーを巻いてはいるが、クリスマスまでほとんど毎日一緒に過ごしていた達郎と、冬休みのあいだもずっと一緒というのは、何となく気詰まりに感じられたので、それでも電話は毎日するのだが、会うのは週に数回ということにして、今日などは久しぶりにひとりで街に繰り出しているのである。特にこれという目的もなく、ぷらぷらと気ままに歩いてまわるのは、たまのことだからかも知れないが、とても自由な感じがして、そう言えば、達郎に出会うまでは、ずっとひとりでそうしてきたことを思い出す。

「…な時って…頼むからそれを下げてくれよ!」
「ごまかさない…」

 断片的に聞こえてくるカップルの口論をそれとなく聞きながら、湯気の立つレモンティのカップを口元に運び、文庫本のページを繰る。本のなかでは、素足にスニーカーを履いた少女が、銃を持った男たちに狩り出されているところで、廃墟のなかを逃げまわるイメージはとても蒸し暑い。Tシャツが汗で貼りつき、短パンから伸びた脚の表面では、滴となった汗が流れ落ちる。

 すべてのオンナは潜在的に犯されたいという願望を持っている、という言葉は、この本の作者が別のところで語っていたものであるが、別に由美子は男たちに狩り出されようとしている少女の運命を思ってドキドキするわけではなく、ただ、この作者は、この少女に感情移入し、ドキドキしながら書いているんだろうなあ、と軽蔑的に思うだけである。

 それでも、この女性作家の本は、ほとんど欠かさずに読んでいるのだから、決して嫌いなわけではなくて、むしろ好きな部類に入るのだが、この場合の「好き」というのは、この作家自身に対する感情というわけではなくて、こんな恥ずかしいことを臆面もなくよく書くよ、と軽蔑的に思いながら読むこと自体が「好き」ということであり、そういう読み方が出来る限りにおいて、この作家の本が「好き」だということである。

 最終的には、少女は男たちから逃げ延びて、危機を脱するのであるが、そのときにも、はじめから助けるつもりなら、こんなエピソードを入れなきゃいいのに、本人は焦らしているつもりかもしれないけど、と軽蔑的に思うのだが、それでも、それはそれで丁度いい時間つぶしにはなるのだ、と満足できるのである。

 さて、これからどうしようか、と由美子は思い、今読んでいた本の残りページが少なくなっていることに気付き、よし、新しい本でも調達しにいくか、と本屋に向かうことに決めて、席を立つと、奥の方のテーブルから、六人の男たちがこちらを見ているのと目が合ってしまう。男たちは、由美子が席を立つのを待っていたかのように、あわただしく自分たちも立ちあがり、こちらの様子を窺いながら、ボソボソと何やら相談している。由美子は不審に思って、一度、いぶかしげな視線を送ってから、急ぎ足でレジに向かう。

 なるべく人の多い通りを選んで歩くのだが、男たちは一定の距離を保って後をつけてくる。何なんだ、あいつら、気持ち悪いなあ、と、そのときは、まだ余裕を持って考えることも出来たのだが、本屋に入って、あれこれと物色していると、本屋のなかにまで入ってきて、六人並んで雑誌などを読む振りなどをしながら、こちらの様子をチラチラと窺うので、どうにかしないといけないか、と思う。

 達郎に電話して迎えに来てもらうなり、最寄りの交番に駆け込むなりしてもいいのだけれど、そこまでするのも何だか癪な気がして、どうせ向こうだって、たまたま喫茶店に居合わせた女の子を面白半分につけまわして、喜んでいるだけだろうから、思い切ってこちらから「何か用?」と声をかけてしまえば、「別にぃ…」とか言って散っていくのではなかろうか。

 それで、本屋では何も買わず、表通りに出ると、案の定ゾロゾロとついてくるので、二百メートルほど歩いてから、グルリと振りかえり、ツカツカと歩み寄って、先頭にいたニット帽の男に、「喫茶店から、ずっとつけてきてるみたいだけど、何か用なの?」と強い調子で言うのだが、その男の顔には見覚えがある。

「ああ、えっと…これからよ、マサルちゃんの家でカラオケパーティーすんだけど、来ないか?」

 その男は、三年の不良グループの一員で、ほかの男たちも全員そうである。制服を着ていないからだろうか、いつもと全然印象が違うために、遠目に見ただけでは彼らだと気付かなかったのである。しかし、私服姿だというだけでこんなに印象が変わるものであるのか。由美子は妙な威圧感を覚える。

「今日、ひとりなんだろ? 一緒に来いよ」
「いや、今日は遠慮しておくよ。それに、先約があるんでね」
 由美子は愛想笑いを浮かべながら、そう言って立ち去ろうとするのだが、いつのまにか男たちに周りを取り囲まれていて、そのうちのひとりが口を開く。
「先約がある? ウソつくなよ。そうは見えなかったぜ」

 そう言った男の鼻のまわりには、抜け切らない血が青じんで残っており、そう言えば、先日、あんまりしつこく言い寄ってくるので、その男の鼻っ柱を殴り抜けたことを思い出し、当然うらみを買っているわけで、その有無を言わせない雰囲気から、自分がかなりの危機的状況に置かれていることを実感する。

 さて、どうやって切り抜けようか。鼻のまわりが青じんでいる男に、今一度、一発くらわせて強行突破するか。それとも、大声を上げて、道行く人に助けを求めるか。どちらにしても、騒ぎを大きくすれば、こいつらも引き下がるだろう。いくら現代の都会人が他人に対して無関心だとしても、ひとりの少女に六人もの男が挑みかかっているのを目の前にすれば、正義心を燃やす人間もいるだろうし、直接的に助けてくれなくても、警察に通報するぐらいのことはしてくれるだろうから、ほんの少しのあいだ、全力を持って暴れるなり、逃げるなりして時間を稼ぐことが出来れば、こいつらもすぐに不安になって、諦めるのではないだろうか。

 あ、そうだ。何なら自分の携帯電話で直接一一〇番通報した方が、手っ取り早くて良いかもしれない。冷静に携帯を取り出して、今、センター街にいるんですけど、変な奴らにからまれて困っているんですよお、って感じで言うのが、一番スマートなやり方かも。うん、それが良いね。それでいこう。

 由美子はそう決心して、携帯電話を取り出そうと、カバンのなかを探るのだが、カチャカチャという金属音がするので、ふと顔を上げると、目の前にバタフライナイフがあって、カバンを探る手は止まってしまう。


 携帯電話は没収されて、「マサルちゃん」の父親のBMW(男のうちのひとりが、「これ、マサルちゃんの親父さんのなんだぜ」と自慢気に言うので知ったのだが)のトランクに放り込まれ、その暗闇のなかに閉じ込められる。

 ナイフを喉元に突き付けられたのは、生まれてはじめてのことで、後になって考えると、何とか対処できたのではないか、と思うのだが、やはりそのときは恐怖に身体が強張ってしまい、何も考えることができなくなるのだと知る。

 無抵抗状態で、路肩に駐車してあるBMWのところまで連れていかれたために、それほど人々の注意を引かなかったとは言え、白昼堂々と表通りでひとりの少女が拉致されたのであり、ナイフを突き付けられていることには気付かなかったとしても、トランクに放り込まれるのは、明らかに尋常ならざる事態なのだから、不審に思った人が、ナンバープレートを確認して、きっと警察に通報してくれているに違いない、と、由美子は、揺れる暗闇のなかで、かろうじて考えを取りまとめる。


 エンジンが止まり、シャッターの下ろされる音が聞こえる。男たちの談笑する声が聞こえ、ひとりの男が「ケン、おまえ、マサルちゃん呼んでこいよ」と別の男に向かって言う声がすぐ近くで響き、「おうよ」とそれに応ずる声。

 ここはどこなのだろう、はじめにニット帽の男がカラオケパーティーをすると言っていた、「マサルちゃんの家」なのだろうか。だとすれば、先ほど聞こえたシャッターを下ろすような音は、ここが「マサルちゃんの家」のガレージか何かだということなのだろうか。

 男たちの気配は、まだ近くに感じられ、ときどき「マサルちゃん、おどろくぜ」などという声が、クスクス笑いとともに聞こえてくる。

 もし、ここが「マサルちゃんの家」であり、BMWが「マサルちゃんの父親のもの」であるのなら、そして、誰かがそのナンバープレートを目撃して、警察に通報してくれているのなら、警察がここを突きとめて、助けに来てくれる望みも少しはあるということである。

 さっきは、突然にナイフを突きつけられて、気が動転してしまったが、これからは、とにかく冷静に対処して、チャンスを逃さないことが重要になるのだから、ちょっとやそっとのことでは驚かない心構えを持たなくてはならない、と由美子は思い、首に巻いたままになっているマフラーをはずして、右手で強くにぎりしめる。

「よお、川尻。おそかったな。ギャルはどこだよ? ナンパは失敗か?」
「あ、マサルちゃん。そうなんだよ、なかなかいいのがつかまらなくてさあ」
 男たちのクスクス笑い。
「ハハハ、そんなことだろうと思ったよ。大体、おまえら、オンナひっかけたところで、どこに乗せるんだよ。おまえらが乗っただけで、車ン中ギュウギュウじゃねえかよ」
「そりゃあ…」コツコツとトランクの蓋をノックする音、「ここにでも入れるんじゃないか?」
 ふたたび男たちのクスクス笑い。
「は? 何? マジに入ってんの?」
「見てみれば?」
 鍵穴に鍵が差し込まれ、ゴパッという音とともにトランクが開かれる。
「俺たち、オンナひっかけんの、ほとんどあきらめかけてたんだけどよ。帰ろうかなんてサ店で相談していたら、西根のやつが、あれ、星野じゃねえのかって言うんで、見てみたら、本当に星野でよ。珍しく、例の一年も連れねえで、一人きりだったんで、拉致ってきたんだよ」川尻という名前らしい、ニット帽の男が、マサルちゃんに耳打ちして、クスクスと笑う、「ケンのやつが、拉致ろうぜ、って言うからよ。ホラ、あいつ、まえに星野に殴られてんじゃん。それで、たしかに星野だったら、少々、無茶しても大丈夫じゃねえかってことになって、ナイフ突きつけて、スパッとさらってきたってわけなんだよ」
「なるほどな…で、誰かに見られたか?」
「センター街で拉致ったんで、思いっきり、見られてると思うけど、大丈夫だと思うぜ。ナンバープレート、偽造だし」
「ふーん、なるほどな。たしかにそうだな」
「何だよ、マサルちゃん。あんまりうれしそうじゃないじゃん。せっかく連れてきたのに」
「ん? そうか? そんなことはないと思うけどな。まあ、うれしいかな」
「へへ、だろ? 今日は思いっきり楽しもうぜ」
 男たちが歓喜の声を上げる。
「いや、ちょっと待ってくれ…」マサルちゃんが右手を上げて、男たちを制する、「やっぱり、今日はパーティーは中止だ。わるいな。おまえら、今日は帰ってくれ」
「は? 何だよ、それ?」川尻が信じられないという表情になり、ほかの男たちも同様にする。
「言ったとおりだ。おまえら、今日は帰れ」平静な口調。
「冗談だろ?」川尻は顔がひきつるのを必死で抑える。
 そのとき、別の場所からカチャカチャという金属音が聞こえて、「ふざけんな、てめえ!」という声が聞こえる。
「バ、バカ! やめろ! ケン!」川尻が声を上げる。

 視界からマサルちゃんの姿が消えて、バキッという音と、グフッという息の抜けるような音が聞こえて、同時に、ガシャッという、おそらくナイフが地面に落ちたのだろう、金属音が聞こえる。

「ほかに文句のあるやつはいるか?」

 それに応える声はなく、シャッターが上げられ、ガレージ内に光が満ち、男たちは意識を失ったケンを抱えてガレージから出ていく。最後に、シャッターの手前で川尻が立ち止まり、「加藤…てめえ、このままじゃ済まねえぞ」と声を凄ませる。

「おう、楽しみにしてるぞ。いつでもいいからな」

 マサルちゃん=加藤はそう言って、手にしたバタフライナイフをヒラヒラともてあそぶ。
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登場人物紹介

星野 由美子(ほしの ゆみこ)

 高校2年生。タバコを嗜む。不良と呼ばれることには納得している。ただ、まわりに構ってほしくて悪ぶっているわけではない。できれば、そっとしておいて欲しいし、他人に迷惑もかけたくないと思っている。

 基本的にはドライな性格だが、一線を越えられたと感じた時にはしっかりと切れる。切れるとすぐに手が出る。

 映画研究部に在籍。同じ部の後輩である達郎と恋人関係になる。達郎との仲が深まるにつれて、過去の暗い出来事への自責の念が強くなっていく。

上座 達郎(かみざ たつろう)

 高校1年生。映画研究部に在籍。同じ部の先輩である由美子と恋人関係になる。由美子に対しては徹底的に従順である。

 基本的に温厚な性格。自分に対しては素を見せてくれる由美子のことが好き。由美子からぞんざいに扱われていると感じることもあるが、由美子には自由に振る舞っていて欲しいので、受け入れている。

 頭の回転が速く、状況判断にすぐれている。そのため、柔和な雰囲気がある反面、どこか芯の通った強さも周囲に感じさせる。

数馬(かずま)

 由美子の幼なじみ。幼少時に不幸な死を遂げる。その死が由美子に暗い影を落とすことになる。とは言え、長らくの間、由美子から存在すら忘れられていた。

 忘れられていた間は、由美子の無意識下に潜んでいたのだが、とあるきっかけで意識上に浮上することになる。

 それ以降は、由美子の夢の中にちょいちょい現れるようになる。ある種のストーカー。

琴子(ことこ)

 高校2年生。由美子の親友。映画研究部に在籍。

 裕福な家庭で育ったお嬢様。由美子と親しくなるまでは優等生タイプだったが、由美子の影響でタバコの味を覚えて、最終的に由美子以上のヘビースモーカーとなる。

 基本的に甘やかされて育てられたが、性格がねじ曲がることもなく、両親の愛情を一身に受けて素直に育った。

 それでも道を外れてしまったのは、好奇心旺盛な気質のためだったのだろう。

水野(みずの)刑事

 麻薬取締課の刑事。33歳独身。童顔のため10歳ほど若くみられることが多い。

 10代後半の頃、自分で自分のことをサイコパスだと考えるようになる。このままだと自分はいつの日か犯罪者になってしまうのではないかと恐れて、自分の行動を縛るためにも警察官になることを決心する。

 本当にサイコパスかどうかは不明だが、今のところ刑事としての職分をそつなくこなしている。

 実際のところは、自分のことをサイコパスだと妄想する妄想癖を持っているだけなのかもしれない。

桐生 和彦(きりゅう かずひこ)

 高校2年生。陸上部に在籍。走り高跳びの選手で県大会出場クラスの実力を持っている。陸上部のエース。

 運動神経が良くて、身長も高く、顔立ちも悪くない。口数が少ないところもクールな印象を与えるらしく、少なからず女子からモテてきた。

 これといった努力をしなくてもモテるので、どんなオンナでも自分が本気になれば絶対に落とせると勘違いしているところがある。

 そういったズレた感覚を胸に秘めているので、周りからは理解できない突拍子もない言動を時に取ることがある。

火堂 梨奈(ひどう りな)

 高校1年生。陸上部に在籍し、長距離走チームのマネージャーを務める。

 恋愛体質で惚れっぽい。恋人がいるか、もしくは想い人がいるか、つねにどちらかの恋愛モードに入っていないと情緒不安定になってしまい、日常生活に支障が出てしまう。

 片想いの時には、なりふり構わずに相手にアピールしまくるため、まわりの女子生徒からは、その「あざとさ」のため好印象を持たれていない。

 現在は陸上部のエースである桐生にターゲットを絞っている。桐生に惚れたというよりも、「陸上部のエース」という肩書きに惚れた面が強い。

北島 耕太(きたじま こうた)

 高校2年生。水泳部に在籍していたが、厳しい練習について行けずに、1年生のうちに退部した。

 その後はどの部にも入らず、帰宅部となる。帰宅部になってからは、空いた時間を使って駅前のうどん屋でアルバイトをしている。

 物静かな性格で、クラスでも目立たない存在。かと言って、仲間外れにされているわけではなく、友人もいないわけではない。学業成績も平均的である。

 口外はしないが、退廃的な思想を持っており、「遅かれ早かれ世界は滅ぶ」という座右の銘を胸に隠し持っている。

西条 陽子(さいじょう ようこ)

 高校1年生。陸上部に在籍。長距離走の選手。長距離走チームのマネージャーをしている火堂 梨奈と仲が良い。

 人一倍霊感が強いことを自覚しているが、奇異の目で見られることを嫌って、友人の火堂も含めて他人には秘密にしている。

 お節介焼きなところがある。火堂の精神的な弱さにつけこんで、取り憑こうとしてくる浮遊霊をひそかに祓ったりしている。

 長距離走の選手になったのは、長い距離を走るとトランス状態に入りやすくなって霊感が磨かれると感じるためである。

 

加藤(かとう)

 高校3年生。不良グループの一員。父親が有限会社を経営しており、高校卒業後はその会社に就職することが決まっている。将来的には父親の跡を継ぐ予定。

 190㎝近い長身を持ち、格闘技経験は無いものの、持ち前の格闘センスの高さから、タイマン勝負では無類の強さを誇る。

 愛想が良くて人たらしの面があり、仲間たちや後輩たちから慕われている。ただその反面、こうと決めたら絶対に折れない頑固な面もあり、どれだけ仲の良い相手とでも一触即発の状態になることがある。

川尻(かわじり)

 高校3年生。不良グループの一員。卒業後は先輩のツテで鳶職に就く予定である。

 小学生の時からクラブチームに所属してサッカーをしていたが、中学生の時に膝の靭帯を断裂する大ケガを負ってしまい、それを機にサッカーをやめた。その頃からしだいに素行が悪くなり、今に至る。

 現実的で現金な考え方を持っていて、物質的、金銭的なメリットをまず第一に優先して行動する。損得勘定ばかり気にしているので、まわりからは不信感を抱かれがちである。

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