第8話 メールのやりとり

文字数 951文字

僕のスマホに登録してある女性の連絡先は、母親と高校時代の友人3人とこの間の合コンで知り合った人たちしかいないので片手で収まるくらいしかいない。
だから今は、澄川さんからの連絡が来るのが待ち遠しい。

「トゥルル~ン」
僕のスマホが鳴った。

(きたっ!)

僕はスマホを両手で包み込むように持ち、スマホをみた(澄川さんだ・・・)

「空いてるよ。なんで?」

その答えを書こうと、さっきの話をそのままメールに打ち込もうとしたら予想以上に長文になってしまったので、試行錯誤した結果「白川スーパーランドに一緒に行こう」と送った。

(返信遅いなー、よく女の人は返信が遅いって聞くけど本当なんだ・・・澄川さんバイトもう終わってるよなー。いや、もしかして僕の送った文章がいけなかったのか?)

いつもなら、誰かに文章を送るときはなにも考えず送っているが、今回は考えすぎたと反省し、また澄川さんにメール送ろうとスマホを持った時スマホが鳴った。
スマホの画面から澄川さんの名前と送ってきた文章が目に入る。

「それって...デート?」

(デデデッ...デート~⁉)
(いやいや、なんでそんな話になっちゃう?やっぱり前から思ってたけど、澄川さんって積極的なところあるよなー)

「あっ、そうなんじゃなくて春来と希子ちゃんと僕らの4人で行こうって話になって」

どう送ればいいのか分からなくなって、さっきの文章の詳細の意味が分かるように送った。

(こんなに文章って書くの難しかったかな~)

そして、また送ってから時間がたってから返信が来た

「そーだよね!ごめんね変なこと言っちゃって」
彼女の顔を見なくてもわかる。
この文章を書いているときどんな気分で書いていたのか

「あっ、大丈夫。・・・それで~来れそうかな?」

今回は、何も考えずに文章を書くことができた。
そしたら、すぐに返信が返ってきて今までのメールが返ってくる時間はなんだったのか考えるほど難しくなる。

「うん行けるよ!楽しみー」

(やっ...やばい可愛すぎる!)

文章を読むだけで彼女の可愛さが伝わってきて、僕は小さくガッツポーズをした。

「わかった!ありがとう」

簡単に文字を書き送るとすぐに彼女から可愛らしいスタンプが届いた
僕は、ベットの上でスマホを抱きながらゴロゴロと左右を何回もまわり気を惑わし、来週の水曜日を楽しみに待った
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