第42話 VSゴブリン軍(その5)

文字数 1,982文字

「スパ、Gー17に向かっている敵の動きはどうだ。」

スパ「伏兵としての部隊なので、進軍は遅く、まだまだGー17の到着に時間がかかりそうです。」

「今どの辺りを進軍しているか、全員に地図を念話で見せてくれ。」

(今表示している場所に敵軍がいる。Gー17に入る前に奇襲する。足の速い者、空を飛べる者は敵の横から攻撃だ!その他は正面からこのまま敵に当たるぞ!横からの奇襲の指示はコボ1、正面から攻撃の指示はリガントで、・・・進撃開始!)

ヒナがダンジョンを敵軍に延ばす。
(敵軍の現在地一帯ダンジョン化完了!)

コボルト部隊、ステュムパリデス部隊、ハピ、キラーマンティス部隊、キラービー部隊(キラービーナイトに進化済み)等は敵ゴブリン部隊の横から奇襲。

敵は慌てて総崩れ。
湿原の部隊、オーク、スライム、リザード、ダークエルフ、蜘蛛、その他の部隊が総崩れのゴブリンに襲いかかる。

(敵の死体は、ダンジョンで吸収!このままGー12も同様に進撃だ!)

敵は()()うの(てい)で逃げ出した。

レベルアップのメッセージが流れ出す。

そのままGー12に向かう敵軍にも同様に進撃。

Gー12に向かう敵軍にも壊滅的な大打撃を与え、レベルアップメッセージの流れが止まらない。
DPもドンドン増えていく。

(よし、敗走した敵軍が本隊と合流する前に、本隊にもこのまま進撃だ!ハク、コボミ救出を頼んだぞ。)

敵本隊の集落に向かう。
伏兵はいない事を確認。
集落をダンジョン化。
同時に空から魔法攻撃を開始。
地上からも魔法攻撃を開始。
敵ゴブリンからも魔法の反撃。
空からの奇襲と魔法を使える人員が少ないので反撃は散発的。
その後全軍が敵集落に雪崩れ込む。

同時にハク、コボミの部隊が集落に侵入。
あらかじめ救出者の監禁場所を把握出来ているため、スムーズに救出を行った。

ゴブリンキングの所在は小蜘蛛からの連絡で把握している。

俺達は空からゴブリンキングの背後に降り立つ。

上空からリザがブレス。ライゾウが雷撃。
シルフがウインドカッター。
サラマンダーがフレイムランス。

それぞれゴブリンキングに放った。

ゴブリンキングは微動だにせず、振り返った。
身体中焦げた趾があるが、大きなダメージは無さそうだ。

ゴブリンキング「貴様が、我の軍団に損害を与えた奴等の親玉か。」

俺は無言でムラマサに柄に手をかけ対峙した。

ゴブリンキングは大剣を振りかざす。
踏み込みながら大剣を降り下ろす。
俺は右にかわす。同時に抜刀。
ゴブリンキングの手首を下から切り上げる。
ゴブリンキングは大剣を落とすが、
右足で俺の腹を蹴りあげた。
革の鎧の胸当てがへこむ。
吹っ飛ばされた。
しかし鎧下のスラオのスキル、物理耐性でダメージが軽減されるため、痛みはそれほどでもない。

俺は立ち上がる。
ゴブリンキングは落ちた大剣を拾う。
手首は元に戻っていた。

骨は切断出来なかったみたいだ。
傷はすぐ塞がるか。
欠損はどうかな?

ゴブリンキングは八双に構える。
踏み込みながら大剣を横薙ぎに払う。
俺はバックステップでかわす。
大剣の振り終わりに合わせて。
ゴブリンキングの指を斬り落とす。
ゴブリンキングは大剣を落とす。

(スラオ、細長くなってムラマサに沿ってくれ。
目にムラマサを突き刺すから、頭の中で、フレイムボムだ)

中段に構えゴブリンキングと対峙。
ゴブリンキングが右腕を振り回す。
タイミングを合わせてムラマサをゴブリンキングの目に突き刺す。

スラオは身体の一部を細長くして、ムラマサを伝う。
ゴブリンキングの目の中に侵入しフレイムボム!
爆発音とともに耳と目、口より煙が漏れる。

ゴブリンキングは倒れた。

リザ「倒したのですか?」
「いや、レベルアップのメッセージが流れないので生きてる。
脳が爆発して動けないだけらしい。
多分このままだと回復するよ。
スラオ、口から侵入して、魔石と心臓を千切り採ってきて。」

スラオが口から侵入して少しすると、
レベルアップ、進化のメッセージが流れ出した。
スラオは無事口の中から出てきて、
ゴブリンキングを影に収納。

ゴブ1が走りよってきた。
ゴブ1「主様、ゴブリンキングが死んで、ゴブリン達の眷属化が解除されました。それで・・・」
「分かったよ、生き残ったゴブリンはゴブ1の眷属にするといい。」
ゴブ1「有難うございます。」

ゴブ1はゴブリンを眷属化していく。
(みんな!戦いは終わった。ゴブリンはゴブ1の眷属とする。
抵抗するゴブリンがいたら拘束してくれ。)
俺はゴブ1をチラッと鑑定。
(ゴブ1がめでたくゴブリンキングになったので、問題無いはず)

他のみんなも進化してるな。楽しみ。
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登場人物紹介

佐藤 大翔(サトウ ヒロト)年齢35歳。

異世界転移後は見た目14歳ぐらい。

淡々と物事を進めるタイプ。

女性に言いたい事を言えない。

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