第1話
文字数 283文字
梅雨入り直前の快晴に、人々は暑さに参った様子で、すっかり伸びている。
遊園地の出入り口には、子供連れの親子が何人も並んでおり、順番を待っている。
其処で、持っている端末が震え、このようなメッセージを表示したところから、この物語は始まる。
やぁ、今日は僕のワガママに付き合ってくれてありがとう。もう着いたかな。ごめんね、僕から誘ったんだけど、今日は急用が入って行けそうもないんだ。ただ、友達である君と一緒に、とっておきの花火が見たかったんだけどなぁ。本当に残念だよ。でも花火は折角だから観て帰った方がいいよ。午後八時から上がるからね
チャロアイト』