(二)-14

文字数 241文字

 後ろからライトを持って追いかけてくる二人から逃れるように、カムラとスークはシャッターの閉まった店の脇にある狭い路地に入った。
 追っ手の二人がぐんぐん迫っていた。十字路のところでは五〇メートルほどあった差が今では二〇メートルほどになっていた。
 カムラとスークは突き当たりまで来た。どこかの民家の裏のあたりのようだった。そこにはさらに右に曲がる道があった。そこを進んで行ったが、その先はちょうどビルとビルの後ろであった。しかも突き当たりにもビルがあり、行き止まりになっていた。

(続く)
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