プロット

【起】
　普通公立中学校に通っている至って普通の中学２年生の福永祐一は、複数の企業と契約している天才ハッカーである。
　中学の部活はコンピューター部に所属しているが、ちょっとパソコンに詳しい生徒というポジションで、働いているのは秘密にしている。働いているのを知っているのは前任の部活顧問で、プログラミング授業で使用している学校のパソコンを管理していた。
　現顧問は大学を卒業したばかりの新任教師”藤田菜七子”。美人で男子生徒に人気があるが、祐一は興味がなく、藤田がパソコン管理に四苦八苦していても全く手を貸さない。

【承】
　学校の資産のドローンが生物部の課外活動中に行方不明となった。ドローンは学校授業でも使用していて急遽購入する方向になった。しかし余剰予算がないため、コンピューター部の新規パソコンの購入資金を流用する案が浮上した。
　それを聞きつけた祐一は、積極的にドローンの捜索を手伝う。
　数日後、パソコン室でも事件が発生した。
　ネットワーク使用率が高止まりしていて、授業の進行に悪影響が出ているのだ。
　藤田先生はコンピューター部の部員に調査を依頼する。祐一以外の部員は嬉々として藤田先生に協力し、放課後勝手にパソコンを使用していた生徒を捕まえた。
　しかし、原因はその生徒でなかった。
　大量の画像データをインターネットにアップロードしているのが原因だと、祐一が探しあてた。
　その画像データはコスプレ写真だった。しかも祐一が好きなキャラで、写真に一目惚れしてしまう。
　ハッカーとしての実力を遺憾なく発揮し、画像のアップロードした犯人”今村聖奈”を見つけた。

【転】
　聖奈は中学１年の地味な少女だが、素材は抜群であり、コスプレをすると、絵から飛び出したような美少女である。
　聖奈のコスプレ写真は行方不明のドローンに装備されていたミラーレスカメラだった。ドローンが行方不明になった日に拾い、その時にサッカー部の３人を見かけていた。
　３人を問い詰めると、サッカー部の部室からドローンが発見された。
　サッカーの戦術確認のため空撮映像が欲しく、ドローンを使用したかった。計画では使用後に見つけたと言って返すつもりだった。しかしカメラがなくなったため、返すに返せなくなった。

【結】
　カメラもドローンも戻り、コンピューター部は予定通り新規パソコンを購入できるようになった。
　しかし、聖奈のコスプレ写真用カメラがなくなった。祐一は、色々なポーズの聖奈のコスプレ写真が欲しい。しかも画質の良いカメラで撮影した写真が・・・。
　ドローン行方不明事件の調査を継続した結果、サッカー部の３人は顧問に唆されてやったと分かった。サッカー部の顧問”河内”を脅し、サッカー部の予算をコンピューター部に移させた。
　祐一は聖奈のコスプレ写真を撮影するための機材を手に入れたのだ。