22日 自分と向き合うこと

文字数 1,101文字

 基本的に、人間は自分以外の人のことは分からないものなんですよね。
 だからこそ、思想について知りたくて人と関わってみたり本を読んだりするのだと思う。
 今年は3作、完結しまして……
 それぞれのテーマの話しでも。

1 思い出の中の、あなた。その想い。
 これはね、アセクシャルをテーマに書いた物語。
 人は分類をしたがる生き物。
 でも、分類したところで人はそれぞれ違うものなので、自分以外のアセクシャルのことはわからないんですよ。だからどうしても自分基準になってしまう。
 それは致し方ないと思います。

 この物語の中で主人公は、ストーカーまがいの男とつき合い、性暴力と束縛に苦しむ。
 そこに現れたのが、手紙の男。
 人は少なからずも、恋愛対象と非恋愛対象とでは接し方が違う。
 それは人によっては恐怖でしかないこともある。
 性欲を向けられるのが恐怖な人もいれば、恋愛感情を向けられるだけで恐怖を感じる人もいる。
 
 特に男の場合、アセクシャルでもなければ相手に性欲を向ける。
 でも、それは愛ではない。ただの生殖行為であり本能。
 愛だのなんだのと言い訳しているに過ぎない。
 
 この物語の主人公は、相手の必死さが怖いと感じている。
 ガツガツしている人はモテないと言うが、恐怖しか感じないと思うんだよね。

2 世界で一番愛しい君

 これはね実話を元にした話で、1から3の過去編までは実話を元に空想を交えて書いています。
 未来編は完全に空想の産物。
 二人が上手くいっていたなら、きっと幸せな未来もあったのかもしれないという話。
 この中で伝えたいことは、
「想いは言葉にしないと伝わらない」
ということ。
 どんなに想い合っていようとも、伝えなきゃすれ違っていくんだよね。

3 タイムトラベルサスペンス『君を探して』

 これはトリックのないミステリーというのがテーマ。
 和宏の好きな人に関しては最後まで明かしてはいないけれど、気づいた方向けへオマケのようなものを書こうかなとは思っています。
 この物語では、未来で何が起きているのか? も明かしてないんですよね。
 書くとしたら、ファンタジーカテゴリーになるのかなあ?
 一応方向性はSFなのだけれど、未来でも『時渡』はしないんですよ。
 目的は過去に送ることなので。

 自分は小説家になりたくて小説を書いているわけではない。
 どうしても少数派って、大衆ウケするものは書けないんですよ。
 パンセクシャルの感覚では異性愛も同性愛も書けない。
 だからせめて、誰かの娯楽になればいいなと公開しているだけなんです。
 たくさんは読まれなくてもいい。
 たった一人、好きだと思ってくれる人がいれば、俺は救われるんです。
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