三題噺のお部屋
前のエピソードへ「タマネギ」
セリフを投稿
文字数 393文字
俺は友人と成人式が終わった後すぐに、酒を飲みに出かけた。一から二時間ほど飲んだところで具合が悪くなり、一人で家まで歩いた。
飲んでいた居酒屋から家までは、歩いて三十分くらいの距離だったので、友人がタクシーを呼んでくれると言ったのを断ったのだ。
だが、それは間違いだった。
足元がおぼつかない中、セマイロジヲフラフラと歩いていると、遠くの方から車のヘッドライトが見えた。
俺は、一度立ち止まり電柱に身を預けた。普通に立っていたら、倒れてしまうそうだったからだ。
裏側から見て、俺は電柱の陰で見えていない状態だったのだろう。
俺の横にある塀の上から黒猫が一匹飛び出していった。
CHIHIRO_F
車は、急に出てきた猫を避け、俺がいる電柱の方へいきおいよく衝突してきたのだ。
人生の歯車は、なんて残酷なんだ……。
アップロード可能なファイルは5MまでのPNG、JPEGです。
縦幅は、画像の縦横比率を保持して自動調整されます。
スマホでの表示は、大・中・小のどれを選択しても、一律で320pxに設定されます。
★いいね!
ファンレターを書く
次のエピソードへ 偽教授
作品お気に入り
登場人物はありません