第10話 キザなんです

文字数 365文字

コンビニの夜勤に、また珍奇な人物が応募してきた。
次の方〜、木坐さーん。
こんばんは、キザです。
私、シフトリーダーで店長不在の為、替わって面接しまーす。
ふっ、君はラッキーなヒトだね。今晩、ボクを独り占めできるなんて。
なーんか変な人が応募してきたわ。でも、ルックスが悪くないし、夜勤が手薄だから明日から入ってもらおうかしら。
ふっ、また僕の前に女性達の長蛇の列ができる。僕はつくづく罪作りなヒトだね。
あーら、女性客が増えるのは売り上げアップしていーじゃない。あんた、他に何か特技とかある?
僕ってやつは、すぐに女性の魂をとりこにしちまう。特技というより、罪な欠点かもな。ふっ。
あんた、つくづくキザなヒトだわー。コンビニでバイトなんかするより、ビジュアル系バンドでもやったら?
バンドで食えないから、コンビニでバイトするんじゃないか!
やっぱり。
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