第3話 自作を斬る?
文字数 2,188文字
連邦制っていうのは、そのもう一歩手前とも言えるんじゃないでしょうか。
半独立国の集まり。この中のいくつかがやがて公式な独立国になったとしても、
中心的な国はその国のことを、ちゃんとした独立国だとは思っていない。
でも独立国なら、相応の権利はあるわけで。
高校や大学の頃を思い出すな。
知らないくせに、熱かった。
今は、この話も具体例を思い浮かべられる。
国の話も、個人の話も、同じ枠にあてはめられる。
強い奴が、弱いものを支配する時にも同じ手口になる。
弱い奴の権利を認めている様なことを言って、実は思うがままに操る。
こいつら、ただの酔っ払いじゃないのじゃな。
こうやって過去の行いと照らし合わせ、自らのこととしてとらえてこそ
今、何をすべきかが見えてくるはずじゃ。
今日は坊主がおるけえ、表に出れんが、まあ、安心じゃなあ。