浴室の罠

文字数 1,160文字

「やっと、浴室に行けるのね」
(そうみたいですね)
「まだ、歩けそうにないわ」
 フローラ姫が疲れた感じに言う。
(少し休みましょう)
「折角だし、入りましょうよ」
 マイラ姫がフローラ姫を引っ張る。
「勇者様はどうするの?」
「入りましょう!」
「ええっ」
 マイラ姫の発言にフローラ姫がビックリする。

「勇者様、こっち見ないでね」
(分かってます)
 ところが、勇者に異変が起こる。なんと、

が見えるようになった。
「えっ、勇者様?」
「輪郭が」
(本当ですか?)
 うっかり、マイラ姫たちの方に振り向いてしまった。二人のあられもない姿を目にしてしまう。大きくてきれいな胸、白い肌。勇者は興奮してしまった。

「見ないでって言ったのに」
「勇者様のがすごく大きくなってます」
「なに考えてるのよ! エッチ!」
 フローラ姫から罵倒される。
「でも、苦しそうですね」
 ここで仕掛けが発動。仕掛けを解かないと、マイラ姫たちの体がとんでもないことに。

(どこなんだ?)
 光っているボタンがある。これを押すのか?
 何も起こらない。違うみたいだ。
「ひゃんっ。何かが体を触ってる。くうぅ」
「そこはダメぇ。あひゃんっ」
 どうやら、スライムがいるみたいだ。このボタンかな? これも違うみたいだ。
「ひぃん。中に入ってこないで。くはぁ!」
「そこに入られたら、んはあ!」
(中って?)
「気にしなくて良いです。早く仕掛けを」
「解いてぇ。あひぃん」
 二人が何かに耐えている。
(何か順番があるのだろうか?)
 押してみても、仕掛けは止まらない。
「あん。動かないでぇ。私、もう」
「変な気分に。んぁ。もっと、もっとぉ」
 二人が限界に近い。急がないと。

「はあ、はあ。勇者様、すごいおっきいですね♪」
「本当。なんて変態なの」
(そりゃ、二人の裸を見ているわけだし)
「こっちに来て……あひぃ!」
「そこは・・・ひゃあぁん!」
 スライムが中で動いているみたいだ。スライムがマイラ姫たちの体の前に流れてきて、体に纏わり付く。

「胸はダメぇ」
「そこは。ひゃあぁん!」
 乳房や先っぽを刺激している。
(集中できない。どうしよう)
 なかなか解けず、失敗する。
「このスライム、胸吸ってるよぉ」
「早く助けてぇ」
 時間がない。しかし、うまく行かない。
「中も、胸もスライムがぁ。私、ダメかもぉ」
「私も頭が真っ白に」
(ぐぬぬ)
 そこでスライムの動きが激しくなった。マイラ姫たちの中を激しく擦る。
「あひぃん。ダメぇ。勇者様ぁ」
「ダメぇ。来ちゃう。何か来ちゃう」
 動きが止まる。そして
「ひゃあああぁあん!」
「んはあああぁあん!」
 二人は飛んでしまった。完全に謎解き失敗だ。好感度が下がった。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み