266 前夜祭と後夜祭ならどっち?
文字数 1,157文字
楽しい。
なぜなら楽しい生活がふたりを待っているから。
「な、なぜ某 が真直 どののイタズラを我慢しなければならないのかね!?」
「ひゃひゃひゃ。絵プちゃーん。ならぬかんにんするがかんにんだよー」
「ま、真直ちゃん、絵プロ鵜 ちゃんを挑発しないで」
収集がつかないこの『ニュー・ライフ・プランニング』、つまり絵プロ鵜と真直ちゃんが共同生活を始めるための事前準備の会議は縁美 が進行役をしてくれたのでなんとか成立した。
日曜のお昼から夕方まで僕らはファミレスに居座った。
「えーと・・・まずは朝は6:30起床。一日交代で朝食とお弁当当番とゴミ出し当番ね」
「縁美どの、原稿の締め切りがあるとそのサイクルはきついさね」
「もちろんそれは臨機応変に。絵プロ鵜ちゃんの仕事が優先だから。真直ちゃん、わかった?」
「部分的にわかった。ひゃひゃひゃ」
「部分的?」
「なぜならわたしも土木建築科の実習が立て込む時があるから」
確かに。
「ええと・・・晩御飯は絵プロ鵜ちゃんと真直ちゃんが揃ってるならウチで食べてもいいからね。ウチはお風呂無いから迫田 家に帰ってから入ってね。お風呂当番も一日交代ね」
「了解さね」
「異議なし」
「それで、夜はできる限り24:00までに就寝ね」
「それもきついさね」
「絵プちゃんに同じ」
「絵プロ鵜ちゃんは漫画の仕事があるからわかるけど真直ちゃんはどうして?」
「イタズラする時間が無いから」
「真直ちゃん!」
ふたりの同居はまだ先だけど、こんな調子で大丈夫だろうか。
とにかく今日は、真直ちゃんは『エクステリアの迫田』の受注をこなすために暫く学校を休んでくれてたから課題をやるために家に一人で帰る。
絵プロ鵜も漫画の締め切りが近いので一人でアパートに帰る。
別れ際、真直ちゃんがつぶやいた。
「なんか、寂しい」
「ま、真直どの・・・・・」
「絵プちゃんにイタズラできなくて!ひゃひゃひゃ!」
絵プロ鵜が漫画のキャラみたいに本当に顔を青くしていた。
僕と縁美もアパートに帰る。
「蓮見 くん。なんか、あれだね・・・・騒がしいけど居ないと寂しいよね」
「真直ちゃんが?」
「絵プロ鵜ちゃんも。ねえ、蓮見くん?」
「なに?」
「どうせだから絵プロ鵜ちゃんもウチの子にしちゃって4人で暮らさない?」
「絵プロ鵜をウチの子にって前もそんな冗談言ってたよね」
「わたしはホンキなんだけど。4人なら真直ちゃんと蓮見くんが二人きりになることはないでしょ?」
「僕と絵プロ鵜が二人きりになるかも」
「あっ」
祭りの後みたいな寂しさだから、明日の仕事に向けて日曜夜のルーティンを行った。
寝る前のアイスとか、縁美に鼻パックをぬりぬりしてもらったりとか、二人で布団に寝そべってハートウォームな洋画の小作品を観たりとか。
「蓮見くん」
「うん」
「四人で家族、ってことでいいよね?」
「うん」
なぜなら楽しい生活がふたりを待っているから。
「な、なぜ
「ひゃひゃひゃ。絵プちゃーん。ならぬかんにんするがかんにんだよー」
「ま、真直ちゃん、
収集がつかないこの『ニュー・ライフ・プランニング』、つまり絵プロ鵜と真直ちゃんが共同生活を始めるための事前準備の会議は
日曜のお昼から夕方まで僕らはファミレスに居座った。
「えーと・・・まずは朝は6:30起床。一日交代で朝食とお弁当当番とゴミ出し当番ね」
「縁美どの、原稿の締め切りがあるとそのサイクルはきついさね」
「もちろんそれは臨機応変に。絵プロ鵜ちゃんの仕事が優先だから。真直ちゃん、わかった?」
「部分的にわかった。ひゃひゃひゃ」
「部分的?」
「なぜならわたしも土木建築科の実習が立て込む時があるから」
確かに。
「ええと・・・晩御飯は絵プロ鵜ちゃんと真直ちゃんが揃ってるならウチで食べてもいいからね。ウチはお風呂無いから
「了解さね」
「異議なし」
「それで、夜はできる限り24:00までに就寝ね」
「それもきついさね」
「絵プちゃんに同じ」
「絵プロ鵜ちゃんは漫画の仕事があるからわかるけど真直ちゃんはどうして?」
「イタズラする時間が無いから」
「真直ちゃん!」
ふたりの同居はまだ先だけど、こんな調子で大丈夫だろうか。
とにかく今日は、真直ちゃんは『エクステリアの迫田』の受注をこなすために暫く学校を休んでくれてたから課題をやるために家に一人で帰る。
絵プロ鵜も漫画の締め切りが近いので一人でアパートに帰る。
別れ際、真直ちゃんがつぶやいた。
「なんか、寂しい」
「ま、真直どの・・・・・」
「絵プちゃんにイタズラできなくて!ひゃひゃひゃ!」
絵プロ鵜が漫画のキャラみたいに本当に顔を青くしていた。
僕と縁美もアパートに帰る。
「
「真直ちゃんが?」
「絵プロ鵜ちゃんも。ねえ、蓮見くん?」
「なに?」
「どうせだから絵プロ鵜ちゃんもウチの子にしちゃって4人で暮らさない?」
「絵プロ鵜をウチの子にって前もそんな冗談言ってたよね」
「わたしはホンキなんだけど。4人なら真直ちゃんと蓮見くんが二人きりになることはないでしょ?」
「僕と絵プロ鵜が二人きりになるかも」
「あっ」
祭りの後みたいな寂しさだから、明日の仕事に向けて日曜夜のルーティンを行った。
寝る前のアイスとか、縁美に鼻パックをぬりぬりしてもらったりとか、二人で布団に寝そべってハートウォームな洋画の小作品を観たりとか。
「蓮見くん」
「うん」
「四人で家族、ってことでいいよね?」
「うん」